豪ドル(オーストラリアドル)の今後の価格予想・見通しについて解説【お金マン】

 

お金まん.png

安定感がありながらも比較的金利の高い通貨として人気を博していたオーストラリアドル。

昨年のコロナ禍の際はリーマンショック以来の安値をつけましたが、その後は堅調に推移しています。

ところが、オーストラリアドルの先行きは不透明で、リスクの高い通貨なのではないか、という意見を耳にすることがあります。

今回の記事では、オーストラリアドルの今後の見通しについて詳細に解説していきます。

この記事を読めば、

  • 2021年のオーストラリアドルの現状
  • オーストラリアドルに影響を与える要素
  • 今後のオーストラリアドルの見通し

について理解でき、オーストラリアドル投資に対する知見が深まります。



1.2021年のオーストラリアドルの現状

まずは2021年のオーストラリアドルの現状について確認しましょう。

年初来のオーストラリアドル/日本円の為替チャートは下記です。

お金マン55-1.png

年初から6月の初夏頃までは比較的堅調に円安・オーストラリアドル高のトレンドを形成していました。

年初は1オーストラリアドル=79円だったのが、6月には85円台にまで円安・オーストラリアドル高が進行しました。

一方6月以降は10月に入る手前まで円高・オーストラリアドル安の方向にトレンドが変わりました。

84円台だった日本円/オーストラリアドル相場は、78円台にまでオーストラリアドル安が進行しました。

10月に入ってからは再び円安・オーストラリアドル高の方向に動いています。

一時86円台にまで円安・オーストラリアドル高が進行しました。



2.オーストラリアドル相場を動かす要因①中国経済の動向

2021年時点でのオーストラリアドルの現状について見ました。

ここからはオーストラリアドルに影響を及ぼす要因について見ていきます。

オーストラリアドルに影響を及ぼす要因の1つ目は、中国経済の動向です。

オーストラリアは2000年代以降、アジア太平洋諸国との経済的結びつきを強化しており、とりわけ中国との結びつきは非常に強くなっています。

事実、オーストラリアの輸出相手国・輸入相手国のシェアNo1の国はそれぞれ中国であり、年々貿易額が上昇しています。

中国経済が好調になればオーストラリアドル相場にとって追い風となり、逆に中国経済が不調だったりリスクが生じると、オーストラリアドルに逆風が吹きます。

オーストラリアドルと中国との関係性について具体例を見ていきましょう。

2018年のオーストラリアドル為替チャートが下記です。

お金マン55-2.png

2018年は約1年間、米中貿易摩擦に振り回されました。

年明けの1月から、中国から輸入する製品に対して高率の関税措置を実施しました。

3月以降、中国が報復する形でアメリカからの輸入製品に関税をかけるようになります。

この1年間、このようにアメリカと中国との間で貿易戦争が勃発し、地政学リスクとして認識されていました。

当事者が中国であったため、その動向にオーストラリアドル相場も影響を受け、90円近くだった豪ドルは、2018年を終える頃には78円台にまで下落してしまいます。

続いて、今年の7月頃の相場も見てみましょう。

お金マン55-3.png

中国の大手不動産開発グループである中国恒大が資金難に陥っているというニュースが流れ、中国経済は大きく混乱しました。

資金調達が難航しており、資金難が継続した場合は、債務不履行(デフォルト)のリスクもある、というニュースが流れ、中国関連の金融商品への投資に対するリスクオフ姿勢が高まりました。

オーストラリアドルにもマイナスの影響がありました。

中国恒大の話題が出るまでは85円台だった豪ドルは、約78円台にまで約8%下落しました。

今後も、中国恒大をはじめとした中国経済についてのニュースはオーストラリアドル相場に大きく影響をもたらすので、豪ドルに投資する場合は注視しましょう。



3.オーストラリアドル相場を動かす要因②原油価格をはじめとした資源価格動向

オーストラリアドル相場を動かす2つ目の要因は、原油価格などの資源価格動向です。

オーストラリアは世界有数の資源国として有名であり、鉄鉱石や石炭などを主に輸出しています。

そのため、原油価格をはじめとしたコモディティ価格とオーストラリアドルの相場は関連性が高いです。

直近の原油相場のチャートを見ていきましょう。

お金マン55-4.png

年初来から原油価格は右肩上がりで推移しているのがわかります。

一方、直近のオーストラリアドルも再度見ていきましょう。

お金マン55-5.png

原油価格が上昇トレンドになっている8月以降、オーストラリアドルも連動するように上昇していることがわかります。

もちろんオーストラリアドルを動かす要因は原油価格だけではないので100%連動するわけではありませんが、原油価格とオーストラリアドルとの関連性は高いので、注目するようにしましょう。



4.オーストラリアドル相場を動かす要因③政策金利の動向

オーストラリアドル相場を動かす3つ目の要因は、政策金利の動向です。

これまでオーストラリアは資源国通貨として、比較的に安定した価格推移をしながら高金利を維持していました。

2008年は7.25%もの金利を誇っており、リーマンショック後に世界的に経済が低迷した時期においても金利は4.75と高水準でした。

しかしここ数年は世界的な金融緩和による低金利政策の流れを受けて政策金利は引き下げの方向に動いています。

特にコロナ禍以降は経済復興のために、金利を更に引き下げ金融緩和政策を行う方針をオーストラリア準備銀行は示しています。

2020年1月は0.75%であった金利はコロナ禍の影響により3月に0.25%へ引き下げられ、同年11月には0.1%と、先進国並みの水準にまで金利が引き下げられました。

当面は金融緩和政策を継続するとオーストラリア中央銀行は示しているため、金利が上昇する可能性は低いです。



5.オーストラリアドルの今後の見通し

オーストラリアドルの今後の見通しとしては、緩やかな上昇トレンドを描くと予想しています。

その理由は、

  • 世界的なコロナワクチン普及による、経済活動復活の期待
  • 経済活動の復興による、コモディティ価格の上昇
  • 中長期的なオーストラリアドル下落トレンドからの脱却のサイン 

が挙げられます。

日本も含めて、世界的にコロナウィルスへのワクチン接種が進みました。

経済活動の再興への期待が高まり、相場全体にリスクオンの流れになっています。

リスクオンの恩恵をオーストラリアドルも受けやすいです。

また経済活動が復興していくことで、原油などをはじめとしたコモディティの需要も高まり、価格が上昇していきます。

特に原油価格は直近でかなりの上昇率となっており、今後も上昇トレンドが継続する見込みです。

原油価格の上昇による恩恵を受けやすいオーストラリアドルにとっても追い風といえます。

また、中長期的な視点でみると、近年続いていた下落トレンドラインを、下から上へ突き抜ける動きをしています。

お金マン55-6.png

上記チャートのように、下落トレンドから脱却した、とも考えることができるため、緩やかに上昇トレンドを描いていくことが想定できます

一方で、オーストラリアドル相場を見るうえで下記の点には注意してください。

  • 中国恒大の資金調達の動向
  • 新型コロナの世界的な感染動向

オーストラリアは中国との経済的な結びつきが非常に強いため、中国経済に大きな影響を及ぼすニュースは、相場に大きく影響を与えます。

直近のニュースでは中国恒大はデフォルトを回避できたとのことですが、引き続き注視する必要があります。

また世界的に新型コロナウィルスの感染が再び拡大してしまうと、経済活動に暗雲がもたらされます。

世界的にリスクオフになればオーストラリアドルにも悪影響がもたらされますので、注意する必要があります。



6.まとめ

今回の記事では、オーストラリアドルの現状や相場に影響を与える要因、今後の見通しについて見ていきました。

以下の要素が価格に影響すると見られています。

  • 世界的な経済復興
  • 経済復興にともなう原油価格などのコモディティ価格の上昇
  • 中長期的な下落トレンドからの脱却

今後の価格変動に注意して見ていきましょう。

参考)ループイフダンとは?
参考)FX自動売買のおすすめランキング
参考)アイネット証券の評判・口コミを紹介

アイネット証券の口座開設はこちらから

《今すぐ始めるFX投資》タイアップキャンペーン

口座開設+10ロット以上取引でAmazonギフト券3,000円分プレゼント!
アイネット証券の口座開設はこちら

お金マン前.png

お金マン次.png

著者の他の記事も読んでみよう

お金マン.png

このエリアにHTML要素を追加する

【注意事項】

  • 本レポートは筆者の主観及び経験に基づき執筆されており、内容の正確性や完全性を保証するものではありません。筆者及び株式会社アイネット証券は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。
  • 本レポートはあくまでも参考情報であり、筆者及び株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。
  • 当コラムにてループイフダンの実績を紹介する際に使われている「年利」は元金に対する年間の利益率を指しており、金利や利息を指すものではありません。
  • 筆者及び株式会社アイネット証券の許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。

著者プロフィール

著者アイコン
お金マン
2017年の仮想通貨バブルで投資の世界に参入。資産運用のためスワップポイント、自動売買に惹かれFXを開始。現在はスワップポイント等に限らず、レバレッジ取引、自動売買botの自作など、幅広くFXをしています。
サイトURL:https://imasugu-fx.com