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2021/02/18
シストレ活用事例

2021年のポンドの為替見通しについて【お金マン】

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アメリカドルやユーロに次いでFXにおいて人気を博しているのが、イギリスポンド。

ボラティリティが激しく、流動性も高いので、短期で為替差益を狙うトレーダーにとって、アメリカドルやユーロよりも魅力的に感じる人もいるようです。

今回の記事ではイギリスポンドの為替相場について紹介していきます。

この記事を読めば、

  • イギリスポンド投資の魅力・メリット
  • イギリスポンドにおいて注意すべき点・デメリット
  • イギリスポンド投資をする上で見ておくべき指標
  • 2020年のイギリスポンドの為替動向
  • 2021年のイギリスポンドの為替予想

を理解することができます。



イギリスポンド投資の魅力・メリット①値動きが大きい

イギリスポンドに投資をする魅力の1つは、その値動きの大きさです。

下記チャートは、直近10年の月足チャートです。

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安い時だと116.8円だったのが、その後高値をつけた時には194円程度まで円安ポンド高が進んでいます。

80円も動いており、約65%も値が動いております。

これだけ値動きがあると、投資をした際に自分の想定の方向に動いてくれれば利益を取りやすい、という事を意味します。

下記のチャートは2月7日時点の30分足チャートです。

お金マン#36-2.png

短期間でもこれほど値が動くので、短期間で利益を狙いたいトレーダーの方に特に人気を博しているのがよくわかりますね。



イギリスポンド投資の魅力・メリット②情報が多い

メリットの2つ目は、取得できる情報量の多さです。

イギリスは世界第5位のGDPを有しており、政治的にも経済的にも注目を集めやすい国になります。

首都・ロンドンは世界有数の金融街でもあるため、ポンド相場に関するニュースは集まりやすい環境になります。

また、ユーロからの脱退(ブレグジット)などの話題に事欠かないことからもわかるように、ユーロとの関わりについてもニュースになりやすいです。

取得できる情報量が多いので、安心してトレードが出来る通貨になります。

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イギリスポンド投資の魅力・メリット③取引量が多く、流動性が高い

イギリスポンドは、米ドル、ユーロ、日本円に次いで世界で4番目に取引量の大きい通貨になります。

米ドルやユーロと比較すると流動性は低いのですが、それでも世界4位の取引量があるので、一定の流動性は担保されています。

そのため、相場にエントリーしたいタイミングで売買が出来ない、といったことはあまりないと言えるのではないでしょうか。

また、流動性が安定しているため、新興国通貨のように激しい値動きがあった際にスプレッドが拡大するような現象は、イギリスポンドではあまり見られないです。



イギリスポンド投資のデメリット①ボラティリティが高い

先ほど紹介した値動きが大きいという点は、リスクが高いという点でデメリットにもなります。

ボラティリティが激しいと、相場が想定通りに動けば利益が出るスピードも速いのですが、想定と逆に動いてしまうと損失が出るスピードも速くなってしまいます。



イギリスポンド投資のデメリット②スワップポイントは狙えない

イギリスポンドの投資では、スワップポイント(金利収入)は狙えないというデメリットもあります。

ボラティリティが激しいので、円高ポンド安に動いてしまえばあっという間にトレンドが進んでしまうため、仮にスワップポイントが高水準だとしても、為替差益の上下でスワップポイントの利益分以上に損失が出てしまう可能性があるからです。

また、そもそも現状のイギリスポンドは、非常に金利が低いのでスワップポイントがほとんど得られません。

現状のイギリスポンドの金利は0.1%です。

20203月より、新型コロナウィルスの影響により経済政策として金融緩和策の一環として政策金利が0.7%から0.1%に引き下がっています。

これらの理由から、スワップポイント狙いの投資には不向きであると言えます。



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イギリスポンド投資をする上で見ておくべき指標

イギリスポンドの相場を動かす経済指標について解説していきます。

まず最優先で確認すべき指標は、BOE(イングランド銀行)が発表する経済指標です。

特に政策金利やインフレレポートは為替動向に直結する指標なので、必ずチェックするようにしましょう。

他にも失業率や四半期ごとのGDPなど、注目すべき経済指標は様々あります。

下記に表としてまとめますので確認してください。

指標名

発表時期

BOE政策金利発表

毎月上旬(水・木)

BOEインフレレポート

2・5・8・11月の上旬

失業率

毎月中旬

MPC金融政策委員会議事録公表

金融政策委員会の2週間後

鉱工業生産指数

月の中旬

小売売上高

月の中旬

GDP

四半期毎に月の下旬

貿易収支

月の10日前後

生産者物価指数

月の中旬



2020年のイギリスポンド為替動向の振り返り

2020年のイギリスポンドは、3月に新型コロナウィルスの感染拡大に伴う値下がりはあったものの、おおむね堅調に推移していきました。

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3月に1ポンド=124円の安値をつけて以降は、上昇トレンドになっていきます。

年初にイギリスのEU離脱が決定しますが、その後EUとのFTA交渉が新型コロナウィルスの影響により遅々として進みませんでした。

その後コロナウィルスの感染拡大が本格化し、イギリスでもロックダウンが実施され、その影響で金融市場全体のリスクオフが進行し、1ポンド=124円まで円高が進みました。

その後、311日と19日で政策金利を0.75%→0.1%まで引き下げる事で市場に安心感が広がりました。

株式市場に買いが広がることで、イギリスポンドにも買いが集まるようになり、ポンド円相場も反発しました。

4月には、BOE(イングランド銀行)がイギリス国債の追加購入の方針を発表し、同時期にEUが復興基金の創設を発表したことから、本格的に経済復興への期待感が高まり、再びリスクオン相場に回帰しました。

その後は、数年にわたり議論を続けてきたブレグジット協議の方針にめどが立ったことにより、これまでの不透明感が払拭されたので、イギリスポンド相場は堅調に推移しました。

年末には、2020年最高値になる142.72円に到達しました。



2021年のイギリスポンドの為替予想・注目テーマ

2021年のイギリスポンド相場は、一定ラインでのレンジ相場になる、と予想されます。

1ポンド=130円〜150円程度で推移するのがメインシナリオだと想定します。

年末にEUとのFTA交渉に一定の合意が得られたことによりブレグジット協議に一定のめどが立ったことは安心材料になりますが、下記のテーマが原因で、大きな上昇トレンドにはなりにくい、と考えられます。

  1. 新型コロナウィルスからの経済回復のシナリオ
  2. マイナス金利導入観測
  3. ブレグジット後のイギリス経済について

1については、昨年のコロナウィルスの感染拡大、都市封鎖(ロックダウン)の影響による経済のマイナス成長からは回復しましたが、景気回復に向かっていると言い切れるほどの強い回復ではありません。

イギリス全国民の11%がワクチン接種をした、という安心材料も出てきておりますが、まだまだ先行きは不透明です。

2について、先行きが不透明であることから、更なる経済政策として打ち出す可能性があります。

マイナス金利が導入されると、ポンド売り圧力が高まると予想されますので、ポンド安円高の要因の1つになります。

また、ブレグジット後のイギリス経済についても、今後の展開は注視しなくてはなりません。

EUFTA交渉に一定の合意が得られたものの、交渉の進捗スピードは決して早いとはいえず、方向性は不透明です。

移民の流入制限や新型コロナウィルスの影響がある中で、イギリス単体で強い経済が実現出来るのか、今後の展開や状況に注目です。

このように、イギリスのEU脱退決定という、数年に渡る議題がまとまったことから安心感が広がり買いの材料になっている一方で、EU脱退後や新型コロナウィルスの問題など、イギリス経済の見通しがどうなるのかという点や、マイナス金利の導入といった金融政策面のテーマから、売り材料も多くあります。

そのため、ポンド円相場は大幅な安値にはならないものの、これ以上の上昇余地は限られているのでは、と考えられます。



まとめ

今回の記事では、イギリスポンドへの投資の魅力・メリットと注意点についてまず述べ、注目すべき経済指標に触れました。

その後、2020年のイギリスポンド相場について振り返り、2021年の相場の見通しを述べました。

2020年は新型コロナウィルスの影響を受け3月には大きく値下がりしたものの、その後はEU脱退の議論が一定の方向でまとまったことやEUとイギリスとのFTA交渉が暫定的に交渉成立したことを受けて、安心して買われる相場になりました。

一方、2021年はこうした好材料は出尽くしたこともあり、これ以上の上昇余地は限定的で、マイナス金利導入などの可能性から、大幅な下げはないにしても緩やかな下落の可能性がある、と考えられます。

イギリスポンドのFXでは、ボラティリティが高いためリスクは高いものの、その分大きく利益を出すことも出来るので、是非挑戦してみてください!

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著者プロフィール
お金マン
お金マン

2017年の仮想通貨バブルで投資の世界に参入。資産運用のためスワップポイント、自動売買に惹かれFXを開始。現在はスワップポイント等に限らず、レバレッジ取引、自動売買botの自作など、幅広くFXをしています。