山中康司のループイフダン戦略レポート(2020年11月①)
ループイフダン「2020年11月の戦略」
●過去のセミナー、その他お知らせ
当レポートの戦略と相場動向について解説しています。以下のURLから7月22日のオンディマンドをどなたでもご視聴いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=kpLvsup2kNw
8月からチャートのみですが「カナダ円」を追加しましたので運用の参考にしてみてください。
前回から保有ポジションの決済予定(含み)損益とともに平均約定レートを付記することとしました。今月は下記の通り、ポジションが無いため記載がありません。
10月28日にフランス全土で再ロックダウン実施が発表され、欧州主要国も追随する動きが確実視されました。金融市場の混乱拡大を懸念し裁量で29日にいったん全てのポジションを決済することとしました。ストップロスに引っかかっていないにも拘らず、ポジションが月末時点でなしとなっているのはそのためです。
また、ポジション転換時の損失がポートフォリオ全体の足を引っ張ることがあることから、ドル円のみこれまで同様に最大ポジション数を10としますが、それ以外のクロス円とユーロドルは当面の間最大ポジション数を5に減らして運用することとします。
●移動平均で攻めるループイフダン戦略(戦略概要)
長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。リスク管理はこれまで同様で最大ポジション数はドル円が10(その他は5)、損切設定はあり、とします。(*下線部分は11月から)
使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくなります。
ポートフォリオ全体の資金管理としては、以前の戦略と同様「1か月の最大想定損失額25万円以上に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」というスタンスです。なお、この状態で「ポジションが無い状態での翌月のエントリーは、2週連続で終値が上か下かというトレンドが確定した週末を待つこと」としています。つまり、再エントリーの場合でもフィルターをかけます。
ポートフォリオ全体としては、証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超の損失)で、全ての利益が出ているポジションも含めて成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで25万円以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。
●ドル円
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※赤い線が移動平均線です。
10月のレンジ=104.03〜106.11
11月の戦略=S50で再開
10月のドル円は、月初こそドル買い戻しの動きが先行したものの、新型コロナ感染者急増による第二波懸念から米国株が下げ、それに追随して日経平均株価も月末に向けてじり安の動きとなったことがリスクオフの円買いの動きを主導したと言えます。またテクニカルにも着実の高値を切り下げる動きとなっていることから104円を割り込むと一段安につながるという見方も戻り売りを出やすくしていました。
ドル円は「S50」で運用していましたが、10月29日に冒頭の理由によってポジションを決済しました。月末時点のポジションはなし、10月の確定損益は7,728円の利益となりました。
11月は新たに104.932からS50、最大ポジション数10で運用を開始しました。
●ユーロ円
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10月のレンジ=134.41〜142.72
11月の戦略=2週連続でシグナルが出た時点でエントリー
10月のユーロ円は、株安による円高と欧州の新型コロナ感染者急増のダブルパンチであったにも関わらず、27日までは上下しながらももみあいを続けていました。しかし10月28日にフランスが全土における再ロックダウンを発表し、それに追随する形で主要国もロックダウンの実施を発表したことから、それまでのユーロ安懸念が一気に噴出することとなりました。ECB理事会では12月もしくはその前の緊急理事会において追加緩和等を行う可能性を示しましたが、欧州の10〜12月期の急速な景気減速は避けられない状況となってきました。
ユーロ円は「B80」で運用していましたが、10月29日に冒頭の理由によってポジションを決済しました。月末時点のポジションはなし、10月の確定損益は59,496円の損失となりました。
●ポンド円
10月のレンジ=134.41〜142.72
10月15日までのレンジ=135.42〜142.72
10月の戦略=S100を継続
9月のポンド円はユーロ円同様に月初が高値でその後はユーロ同様に英国でも新型コロナ感染者数が再拡大していることに加え、10月末に期限を迎えるブレグジット移行期間後の交渉が難航していることもあって、大きく水準を下げることとなりました。この下げの結果、9月18日終値、9月25日終値と2週連続で週足移動平均線を下回ることとなり(黄色のラインマーカー)、9月28日にB100をS100へとドテン売り戦略へと転換しています。
ポンド円は上記の通り9月28日に全てのポジションを決済し「S100」で運用を開始しています。現時点のポジションは1単位、3,240円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状況です。9月の月間確定損益は損切設定にかかった注文とドテンした際の損切合わせて142,437円の損失となりました。
ポンド円は「B100」で運用していましたが、10月29日に冒頭の理由によってポジションを決済しました。月末時点のポジションはなし、10月の確定損益は21,423円の損失となりました。
●豪ドル円
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10月のレンジ=73.14〜76.52
11月の戦略=S80を再開
10月の月前半は前月末からの買い戻しが先行しましたが、11月3日の豪中銀会合で政策金利を引き下げることが確実視され、それとともに豪ドルは月後半に売りが強まる限界となりました。また世界的に新型コロナ感染者が急増する中で主要株価指数が弱い地合いとなっていることも今後の景気後退、そして資源国として輸出減少につながるという連想も豪ドル安の要因となっていました。
豪ドル円は「B80」で運用していましたが、10月26日にS100に転換、その後10月29日に冒頭の理由によってポジションを決済しました。月末時点のポジションはなし、10月の確定損益は73,621円の損失となりました。
●ユーロドル
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10月のレンジ=1.1612〜1.2012
11月の戦略=終値が移動平均線を上回るまで様子見
10月のユーロは月初から上下しながらも上昇傾向を続けていましたが、フランスを中心として新型コロナの感染拡大がロックダウンにつながるリスクが警戒されていました。それが現実となったのは冒頭にも書いた通りで10月28日ですが、フランス全土で再ロックダウン、それに追随してドイツ、英国も部分的な再ロックダウン実施が決まりました。再ロックダウンによる影響は未知数だとはいえ、ECB理事会でも懸念されている通りで、個人的には10〜12月期の欧州経済は急速に後退する可能性が高いと見ています。
ユーロドルは「B60」で運用していましたが、10月29日に冒頭の理由によってポジションを決済しました。月末時点のポジションはなし、10月の確定損益は51,990円の損失となりました。
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●カナダ円(チャート、ゾーンのみ)
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11月の戦略=「B80」を継続(11月第1週の終値の位置次第でS80に転換)
●スイス円(チャート、ゾーンのみ)
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11月の戦略=B80を継続(11月第1週の終値の位置次第でS80に転換)
●ランド円(チャート、ゾーンのみ)
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11月の戦略=B50を継続
●トルコリラ円(チャート、ゾーンのみ)
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11月の戦略=S50を継続
●メキシコペソ円(チャート、ゾーンのみ)
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11月の戦略=S50を継続
●NZドルドル(チャート、ゾーンのみ)
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11月の戦略=B80を継続
●豪ドルNZドル(チャート、ゾーンのみ)
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11月の戦略=S80を継続(10月23日終値でS80に転換)
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