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2026/06/22
鹿子木健

FX初心者に推奨されているトレンドフォローの順張り、実はとても難しい

#FX
#お金の勉強
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当コラムでは数回にわたって、相場に発生するトレンドについて解説してきました。これらの解説を通じて私がお伝えしたいことは、以下の2つです。

・どんなトレンドも必ずいつか終わる
・トレンドが強いほど強い揺り戻しが起きやすく、トレードチャンスとなる

この2点を踏まえた上でボリンジャーバンドを使ったトレード手法についても解説しているので、そちらもぜひ参考にしてください。

ボリンジャーバンドでトレンドの「揺り戻し」を見極めるトレード手法

今回もトレンドについての解説ですが、FX初心者に推奨されることが多い「トレンドフォローの順張り」について、私の見解をお伝えしたいと思います。

1.トレンドフォローの順張りとは

トレンドフォローとは、相場に発生しているトレンドに乗っかる形で順張りのポジションを建て利益を狙うことです。上昇トレンドであれば買い、下落トレンドであれば売りがセオリーです。

この逆は逆張りといって、トレンドが転換するところを狙って逆のポジションを建てます。上昇トレンドが終わると見込むのであれば売り、下落トレンドが終わると見込むのであれば買いです。

逆張りはどこでトレンドが転換するのかを見極める必要があるため、初心者にとって容易ではありません。トレンドが転換すると見込んでポジションを建てたものの、そこでトレンドが転換せず逆行してしまった、という失敗は多くの人が経験していることと思います。

そのため、FX初心者には逆張りよりも順張りのほうが簡単で安全、というロジックが初心者向けのFX関連書籍などで多く見受けられます。


 

2.「トレンドの途中でエントリー」が順張り?

順張りトレンドの方向に沿ってエントリーすることです。それでは、トレンドの途中でエントリーすることが順張りであり、逆張りのようにトレンドの転換を見極めなくても良いトレードと定義しても問題ないでしょうか。

私の答えは、「それだと危険」となります。その理由はいくつかあります。

順張りを前提に相場を分析するとなると、トレンドがいつまで続くのかを予測する必要があります。そうでなければエントリーはできても、いつ利益を確定するのかの戦略を立てられません。

トレンドへの認識が正しければまだいいですが、トレンドフォローのつもりでポジションを建てたのに、そこで相場が反転して逆行してしまうと、含み損を抱えることになります。上昇トレンドだと思って買いポジションを保有したら、実はそこが天井で相場は反落してしまった、という経験がある人は多いのではないでしょうか。

こうした失敗は、トレンドフォロー戦略の前提となるトレンドの見極めの間違いが原因になっているケースが大半です。つまり、順張りであってもトレンドがいつ終わるのか、転換するのかを見極めなければならないのは同じです。

トレンドが発生したと感じて順張りのポジションを建てたのに本格的なトレンドとならず「ダマシ」を食らってしまうのは、トレンドが発生したと判断するタイミングが早すぎたことが原因です。

その一方で、トレンドが発生していると確信して順張りをしたものの、すでにトレンドが終了するタイミングになってしまい、調整によって含み損になってしまうというのは、判断のタイミングが遅すぎたことが原因です。

こうした仕組みを理解すると、トレンドフォローの順張りが決して簡単なものではなく、初心者に推奨できるものとは言えないことがお分かりいただけると思います。


 

3.トレンドの揺り戻しを待ち伏せするほうが安全


私が当コラムで解説しているボリンジャーバンドを活用する手法は、トレンドフォローの順張りではありません。トレンドの発生により、「十分な上昇」もしくは「十分な下落」が起きたことを確認してからエントリーして、揺り戻しを利益につなげる手法です。

これだとトレンドの有無や強弱を判断する必要がなく、ボリンジャーバンドで観察できる条件が示現したかどうかをチェックし、待ち伏せしておくだけです。

こちらは、米ドル/スイスフランの日足チャートです。このチャートでは待ち伏せてエントリーするチャンスが3回観察できます。

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丸印を入れているところが、いずれも売りのエントリーチャンスです。左端の1回目はローソク足が9本以上+1σで推移した後に終値が+1σを下抜けたので、売りエントリーです。その後トレンドが転換して下落したため、-1σ、-2σで利益確定となりました。

2回目は中央よりやや右寄りの部分です。売りエントリーの条件が整ったものの、さらに上昇して終値で+1σを上抜けたため、損切りです。

3回目も、エントリーの条件が揃ったことを受けて売りエントリーです。その後大きく調整されたため-2σで利益確定となりました。

これらはいずれもローソク足とボリンジャーバンドを観察しながら待ち伏せをして、条件が揃ったらエントリーをしてルール通りに打診売りや指値発注、利益確定を行うだけです。トレンドの有無や長さを予測する必要がないため、FX初心者にもおすすめです。
 

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著者プロフィール
鹿子木健(かなこぎ けん)
鹿子木健(かなこぎ けん)

お金を扱う能力を高めるための普遍的な知恵を伝えることをライフワークとして、 2004年から個人投資家として活動。投資分野はFX。不動産、株式、商品CFD、株価指数CFD、保険、暗号資産などの投資も経験した。

代表を務める株式会社メデュは、2020年5月に金融商品取引業(投資助言・代理業)を登録し、現在、「投資助言選択型自動売買ローレバレッジ・フォレックス」や、「鹿子木相場塾」などを展開している。

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