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2019/12/16
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2019年12月号②)

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ループイフダン「2019年12月の戦略・月中レビュー」(12月16日時点)

12月1日に示した各通貨ペアの戦略と現時点における状況を見ていきます。

説明中に出て来る各レートは、斜線部分の「黄緑のライン」のレートとその上下の「ピンクのライン」のレートです。ピボット「緑点線のライン」(P)を中心に、上側の黄緑のラインを(R1)、上側のピンクのラインを(R2)と示し、下側の黄緑のラインを(S1)、下側のピンクのラインを(S2)と示しています。

また、それぞれの月においてS2以下がゾーン1、S2〜S1がゾーン2、S1〜Pがゾーン3、P〜R1がゾーン4、R1〜R2がゾーン5、R2以上がゾーン6を示しています。

(詳細は『確率を味方につけるループイフダン戦略』をご参照ください。)

●ドル円

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12月15日までのレンジ=108.43〜109.73

12月上旬のドル円は前月後半の流れを受けてリスクオンでのスタートを切りましたが、月初2日が高値となり、その日のNY市場でロス商務長官が米中通商協議が合意に至らない場合は15日から猶予していた制裁関税を発動するとの発言を嫌気してリスクオフへと転じました。協議の行方を見守りながら先週までは動きが乏しく方向感がはっきりしない展開となりましたが、米中合意間近との発言に加え、英国総選挙後にポンド円が買われた動きも重なって月初高値に近づいた後にやや押しての折り返しです。

12月の戦略はもみあいのSタイプを考え「S25」で前月から運用を継続していましたが、初日にPに到達したため、「B25」に買い転換し、その後は「B25」での運用を続けています。現時点でのポジションは1単位、2,379円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益はポジション転換時に損切となったポジションがあったことから73,882円の損失となっています。

 

●ユーロ円

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12月15日までのレンジ=119.99〜122.65

12月前半のユーロ円は月初は方向感がはっきりしないもみあいとなっていましたが、ECB理事会と英国総選挙を前にやや上値が重たい展開が続きました。しかし、米中合意間近とのトランプ大統領発言がリスクオンとなってユーロ円の買いとなり上昇、さらに英国総選挙で与党圧勝の出口調査結果から一段高となった後はやや押して月後半を迎えます。

12月の戦略はもみあいのSタイプを考え「S40」で10月から継続運用していましたが、S1に到達したことで、既存ポジションのみでの運用となっています。現現時点でのポジションは6単位、78,845円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は20,072円の利益となっています。

●ポンド円

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12月15日までのレンジ=140.84〜147.95

12月前半のポンド円は、英国総選挙を前にして世論調査で与党が単独で過半数となるとの予想に月初から強含みでスタートしていました。総選挙後の出口調査の結果では与党保守党が圧勝、野党労働党が大幅に議席減との第一報を受け、ポンドは対ドル、対円ともに急騰する動きとなり、その後は利食いも出たことからやや押している状況です。

12月の戦略はもみあいの売り「S100」を最大ポジション数4で継続運用としていましたが、早々にR1に到達したことで、既存ポジションのみでの運用となりました。しかし、その後のポンド円急騰の動きで既存のポジションはすべて損切設定に引っかかることとなりました。現時点でのポジションはゼロ、月後半は新たに運用を再開する予定はありません。ここまでの損切設定による確定損益は163,633円の損失となりました。

なお、月初レポートに書いた通りですが、ポンド円はポートフォリオから外すスタンスが望ましいという考えでしたが、ようやく合意ある離脱に向けての方向性が決まりましたので、1月以降は新たに運用を考えることもありだとは思います。

●豪ドル円

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12月15日までのレンジ=73.83〜75.98

12月前半の豪ドルですが月初はやや上値の重たい展開が続いていたもの、月初のロス商務長官の対中関税発動の可能性にも目立った反応は無く、方向感がはっきりとしない展開が続いていました。そして、先週の米中協議合意間近とのトランプ大統領発言は素直に好材料とされ、豪ドル円は大きく上昇し前月高値を上抜けての折り返しとなっています。

12月の戦略は、もみあいの買いを想定し「B20」で運用を開始しましたが、R1に到達したことで「S20」へと売り転換しています。現時点でのポジションは1単位、610円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。ここまでの確定損益は35,729円の利益となっています。

●ユーロドル

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12月15日までのレンジ=1.1078〜1.1200

12月前半のユーロドルは、前月に1.10の大台を抜け切れずダブルボトム状のパターンにより上昇に転じる動きとなる中、ポンドの買いにも引っ張られてじり高の展開を辿りました。英国総選挙でポンドが急騰した際にはユーロドルも1.1200をつけましたが、イベント経過の利食いにも押されて徐々に上値が重くなって来ての月後半となっています。

112月の戦略はもみあいを想定した「B40」で運用開始しましたが、R1に到達したことで売り転換、現在は「S40」の売り戦略で運用しています。現時点ではポジションは1単位、263円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状況です。ここまでの確定損益は21,269円の利益となっています。

●スイス円(チャート、ゾーンのみ)

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12月後半の戦略=「S40」に転換後、既存ポジションのみで運用STOP

●ランド円(チャート、ゾーンのみ)

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12月後半の戦略=P到達で「B50」でに転換後、R1到達で全て仕切りポジションなし

●トルコリラ円(チャート、ゾーンのみ)

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12月後半の戦略=S1到達で「B50」で転換後、S2到達で既存ポジションのみで運用STOP、さらにPにも到達したので全て仕切ってポジションなし

●メキシコペソ円(チャート、ゾーンのみ)

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12月後半の戦略=S1到達で既存ポジションのみで運用STOP

●NZドル米ドル(チャート、ゾーンのみ)

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12月後半の戦略=S1到達で既存ポジションのみで運用STOP

●豪ドルNZドル(チャート、ゾーンのみ)

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12月後半の戦略=「S40」で運用継続

【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券



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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。