山中康司のループイフダン戦略レポート(2019年12月号①)

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ループイフダン「2019年12月の戦略」

説明中に出て来る各レートは、斜線部分の「黄緑のライン」のレートとその上下の「ピンクのライン」のレートです。ピボット「緑点線のライン」(P)を中心に、上側の黄緑のラインを(R1)、上側のピンクのラインを(R2)と示し、下側の黄緑のラインを(S1)、下側のピンクのラインを(S2)と示しています。レートが見難い位置もありますが、すべて等間隔となっていますので簡単に計算できると思います。

また、それぞれの月においてS2以下がゾーン1、S2~S1がゾーン2、S1~Pがゾーン3、P~R1がゾーン4、R1~R2がゾーン5、R2以上がゾーン6を示しています。詳細はサイトにある説明をご参照ください。

(詳細は『確率を味方につけるループイフダン戦略』をご参照ください。)



●ドル円

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11月のレンジ=始値108.02、高値109.67、安値107.89、終値109.46

11月のドル円は、月初はリスクオンでスタートしたもののその後の米中通商協議の遅れや香港人権法案の可決といった米中間の対立を感じさせる動きもあり、為替市場は株式市場ほどのリスクオンには動かない状況が下旬まで続きました。しかし、楽観を続ける株式市場の動きとともに円相場も改めてリスクオンへと回帰し、1か月を振り返ると月初安値の月末高値という動きとなりました。

11月はもみあいを想定した売り戦略「S25」で前月から運用を続けていましたが、その後R1に到達したことで運用STOP。月末時点で6単位のポジションが残っている状況でした(ゲッちゅう時点から変化なし)。12月も逆張り戦略の「S25」となりますので、この6単位は残したまま新たに最大ポジション数5(最大4も中途半端なので5としただけです)で「S25」を再開することとします。現時点でのポジション6単位は124,481円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態です。また11月の確定損益は月中レポート時から変化ありませんので13,917円の利益となりました。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=11月終値ゾーン5、12月始値ゾーン4

5で引けて4で始まるパターンはもみあいを想定した逆張りの売り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、12月も「S25」がおすすめ戦略となります。

ドル安が進み109.00(P)に到達した場合、いったん売りポジションを全て仕切り(持ち値を上回るため損切となります)、月末まで「B25」に買い転換することとします。ただし、その場合は109.89(R1)まで戻したら買いポジションを全て利食い月末までポジションは持ちません。思惑に反して110.78(R2)以上のドル高となった場合には運用STOPとして月末まで既存ポジションのみの運用とします(道中、損切設定にかかるポジションもあります)。また買い転換した後に108.11(S1)以下のドル安となった場合も、運用STOPとして月末まで既存ポジションのみの運用とします。

 

当レポートでは1万通貨を「S25」、前月からのポジションを継続、今月は最大ポジション数5で109.617から運用再開しています。

*始値がR1に近いため、すべての水準をひとつずつ上にシフトしています。

●ユーロ円

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11月のレンジ=始値120.46、高値121.30、安値119.25、終値120.60

11月のユーロ円は、月前半は英国総選挙実施によるブレグジットに対する不透明感とECBの緩和政策継続を材料にユーロ安が進みましたが、その後は英国総選挙において保守党リードが続き、単独過半数を超える可能性もあることからポンド買いがリードしてのユーロ買いとなりました。また米中協議遅れをものともしない株式市場のリスクオンの動きがクロス円全般に円売りの動きとなっていたことも下固めの材料とされました。

ユーロ円は「S40」で運用継続していましたが、見直しの各水準には到達しなかったたこと、また12月も「S40」となることから、そのまま更に運用継続とします。現時点でのポジションは4単位、28,165円の含み損となっていますが、下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。また11月の確定損益は37,006円の利益となりました。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=11月終値ゾーン4、12月始値ゾーン4

4で引けて4で始まるパターンはもみあいを想定した逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、12月も「S40」がおすすめ戦略となります。

ユーロ安が進みに119.36(S1)に到達した場合、いったん売りポジションを全て利食い、月末まで「B40」に買い転換することとします。ただし、その場合は120.38(P)まで戻したら買いポジションを全て利食い月末までポジションは持ちません。思惑に反して121.41(R1)以上のユーロ高となった場合には運用STOPとして月末まで既存ポジションのみの運用とします。また買い転換した後に118.33(S2)以下のユーロ安となった場合も、運用STOPとして月末まで既存ポジションのみの運用とします。

当レポートでは1万通貨を「S40」、最大ポジション数10で10月から運用継続しています。

●ポンド円

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11月のレンジ=始値139.65、高値141.57、安値139.33、終値141.52

11月のポンド円は月初こそ12月総選挙に向けての不透明感や前月高値圏のポジション法背もあって上値が重たい地合いでスタートを切りましたが、その後は多少の上下の振れを挟みながらも英国で保守党が勝利するとの思惑が増えてきたこと、全般的なリスクオン傾向にも支えられじり高の月末を迎えました。ただ、最近のポンド円にしては値幅が少なく、見やすくするため、チャートの上下を変更した関係で左側3分の1程度はチャート内に収まっていないことをご了承ください。

11月は売り戦略「S100」を最大ポジション数4で運用を開始しましたが、月末に至るまで見直す水準には到達していません。また、12月も「S100」となることから、このまま継続運用とします。月末時点では2単位のポジションが残っていて、24,609円の含み損となっていますが、下降局面での買い戻しを待っている状態です。また11月の確定損益は42,004円の損失となりました。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=11月終値ゾーン4、12月始値ゾーン4

5で引けて4で始まるパターンは、もみあいを想定した逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、12月は「S100」がおすすめ戦略となります。

ポンド安が進み139.63(S1)に到達した場合、いったん売りポジションを全て利食い、月末まで「B100」に買い転換することとします。ただし、その場合は140.90(P)まで戻したら買いポジションを全て利食い月末までポジションは持ちません。思惑に反して142.17(R1)以上のポンド高となった場合には運用STOPとして月末まで既存ポジションのみの運用とします。また買い転換した後に138.37(S2)以下のポンド安となった場合も、運用STOPとして月末まで既存ポジションのみの運用とします。

当レポートでは1万通貨を「S100」、最大ポジション数4で前月から継続運用とします。通常の最大ポジション数よりも1単位少ないですが、英国総選挙もありますので、このままとします。

*ブレグジットの結果がどうなるか12月12日まで確定しませんので、ポンド円はポートフォリオから外すスタンスが望ましいという考えは変わりません。

●豪ドル円

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11月のレンジ=始値74.43、高値75.67、安値73.36、終値74.07

11月の豪ドル円は資源輸出国として米中間の通商協議の進展を反映し月初は豪ドル高、その後は豪ドル安の動きとなりましたが、月半ば以降はほとんど動きが見られず、他の主要通貨同様に静かな1か月となりました。米中通商協議は相変わらずいつゴールするのかはっきりしない状況が続いていることから、当面は豪ドル円も米中間の動きを気にしながら様子見が続きやすいと言えます。

11月は「S20」で運用を開始しましたが、R1に到達したことで運用STOPとなりました。また12月の戦略が「B20」へと転換しますので、月末時点でのポジションも全て決済しました。その決済分も含めて11月の確定損益は27,652円の損失となりました。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=11月終値ゾーン4、12月始値ゾーン3

4で引けて3で始まるパターンはもみあいを想定した逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Bタイプ」、12月は「B20」がおすすめ戦略となります。

豪ドル高が進み75.52(R1)に到達した場合、いったん買いポジションを全て利食い、月末まで「S20」に売り転換することとします。ただし、その場合は74.37(P)まで押したら売りポジションを全て利食い月末までポジションは持ちません。思惑に反して73.21(S1)以下の豪ドル安となった場合には運用STOPとして月末まで既存ポジションのみの運用とします。また売り転換した後に76.68(R2)以上の豪ドル高となった場合も、運用STOPとして月末まで既存ポジションのみの運用とします。

当レポートでは1万通貨「B20」で最大ポジション数10で74.290から運用開始しました。

●ユーロドル

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11月のレンジ=始値1.1152、高値1.1176、安値1.0981、終値1.1019

11月のユーロは、欧州の景気の弱さやブレグジットの不透明感を反映してユーロ売りからスタート、その後ポンド高の動きとともにいったん買い戻しも入りましたが、米国株式市場の楽観的なリスクオンの動きがドル高となったこともあり、ユーロは上値が重たい月後半となっていました。ただ、ユーロ円では円売り・ユーロ買いの動きもあったため、ユーロドルの下げは限定的なものに留まりました。

11月の戦略ですが月初は「S40」で運用開始しましたが、Pに到達したことで買い転換(始値の水準によりひとつずつ上にシフト)、その後は月末までポジションを見直す各水準には到達しませんでした。また12月の戦略も「B40」となるため、このまま継続運用となります。現時点でのポジションは3単位、13,835円の含み損となっていますが、上昇局面での売り直しをまっている状態です。11月の確定損益は21,376円の利益となりました。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=11月終値ゾーン3、12月始値ゾーン3

3で引けて3で始まるパターンは、もみあいの買い戦略を想定したシナリオとなります。タイプとしては「Bタイプ」、12月も「B40」がおすすめ戦略となります。

ユーロ高が進行し1.1156(R1)に到達した場合は、買いポジションを全て利食い月末まで「S40」に買い転換します。ただし、その場合は1.1058(P)まで押したら売りポジションを全て利食い月末までポジションは持ちません。思惑に反して1.0961(S1)以下のユーロ安となった場合、また売り転換した後に1.1253(R2)以上のユーロ高となった場合には、月末まで既存ポジションのみの運用とします。

当レポートでは、1万通貨「B40」、最大ポジション数10で前月から運用を継続しています。

●スイス円(チャート、ゾーンのみ)

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ゾーンの組み合わせ(黄色)=11月終値ゾーン4、12月始値ゾーン3   「B40」

●ランド円(チャート、ゾーンのみ)

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ゾーンの組み合わせ(黄色)=11月終値ゾーン4、12月始値ゾーン4   「S50」

(始値がR1に近いため、各水準をひとつずつ上にシフト)

●トルコリラ円(チャート、ゾーンのみ)

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ゾーンの組み合わせ(黄色)=11月終値ゾーン4、12月始値ゾーン4   「S50」

●メキシコペソ円(チャート、ゾーンのみ)

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ゾーンの組み合わせ(黄色)=11月終値ゾーン4、12月始値ゾーン3   「B50」

●NZドル米ドル(チャート、ゾーンのみ)

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ゾーンの組み合わせ(黄色)=11月終値ゾーン4、12月始値ゾーン4   「S40」

●豪ドルNZドル(チャート、ゾーンのみ)

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ゾーンの組み合わせ(黄色)=11月終値ゾーン1、12月始値ゾーン3   「S40」(順張り)

(始値がS1に近いため、各水準をひとつずつ下にシフト)

【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券



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著者プロフィール

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山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。

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