サトウカズオのトルコリラレポート【2019年3月11日週】
【はじめに】
みなさん、こんにちわ(こんばんわ)!
トルコリラやメキシコペソなどの高金利通貨のスワップポイントで、”ほぼ”生活しているサトウカズオです。
目的は「ほったらかしでお金を稼ぐこと」ですので、その手段のひとつとしてFX自動売買も稼働・運用させています。
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【忙しい人へまとめ】
●トルコ2月消費者物価指数は、まさかの+19.67%!
●トルコ中央銀行、政策金利を24%と据え置き
●トルコ経済・欧州経済・世界経済みんなヤバイ!
●S400問題でNATO各国(特にアメリカ)との対立再燃
【3月4日週のトルコリラまとめ】
3月4日の週はおよそ1トルコリラ=20円40銭でこの週の取引を終了。
先々週(2月25日の週)終値の1トルコリラ=20円79銭より、39銭のトルコリラ安円高で取引を終了しています。
ドル円は1ドル=111円16銭と先々週の終値である111円94銭から78銭程度のドル安円高で推移しています。
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トルコリラ円は、トルコの経済指標は良かったものの、世界経済の減速懸念が一段と高まったこと。
アメリカ・欧州各国(NATO加盟国)との対立が再燃しつつあることから、ドル買いトルコリラ売り(ドル高トルコリラ安)が進みました。
ドル円でも、ドル安円高が進んだため、トルコリラ円でもトルコリラ安円高となっています。
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経済協力開発機構(OECD)が世界経済の成長見通しの引き下げ、特にトルコ最大の輸出入先である欧州経済の鈍化に懸念を示した割には、トルコリラは20円台前半では反発するなど底堅く推移しています♪
去年までのトルコリラと違い戸惑っているくらいです(笑
しかし…またエルドアン大統領(政権)が、つまらない意地を…(涙
トルコの政治経済
●トルコ2月消費者物価指数
1月実績前月比+1.06%、市場予想同+0.40%に対し、実績+0.16%!
より重要な前年比は01月実績+20.35%、市場予想+19.90%に対し、実績+19.67%!
●トルコ2月消費者物価コア指数
1月実績前年比+19.02%、市場予想+18.78%に対し、実績+18.12%!
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●トルコ2月生産者物価指数
1月実績前月比+0.45%、市場予想+0.6%に対し、実績同+0.09%!
より重要な前年比は1月実績+32.93%、市場予想+30.2%に対し、実績同+29.59%!
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●トルコ中央銀行 1週間物レポ金利(=政策金利)
前回実績24.00%、市場予想24.00%に対し、実績24.00%!
まずはトルコの経済指標。
先週発表されたトルコの経済指標は、月初と言うこともあり、重要経済指標である、消費者物価指数・生産者物価指数が発表されました。
結果は…、前月実績・市場予想を下回る好内容に!
特に注目の消費者物価指数が前年比+20%を下回るとは!
原油価格が12月から上昇に転じている中で、ここまで下がるとは思ってもいませんでした(笑
やればできる子、トルコ経済!
トルコ消費者物価指数
TRADINGECONOMICS.COM様より
と、ここまでは褒めましたが、詳しく中身を見ていくと食料品および非アルコール飲料の年間増加率が29.25%!
家具および家庭用機器も同27.59%!と市民が敏感に反応しやすい商品は高止まりどころか、さらに上昇しています。
トルコ政府は、販売者に圧力をかけてキャンペーンと言う名で、無理やり値引きさせて販売させたりしていますが、インフレ上昇は止まっていません。
市場もそれを見越してか、数値の割にはトルコリラの上値も重いままです(涙
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しかしこの順調な(?)インフレの低下具合から、一部利下げ観測の出ていた政策金利は据え置きの24%!
まさか…と身構えていましたが、ほっと一息です♪
トルコ中央銀行による声明文でも、
「インフレ見通しが著しく改善するまでは引き締めスタンスを維持する」
「必要ならさらなる金融引き締めを行う」
と力強い内容となっています♪
…の割には短期筋・投機筋による仕掛け的なトルコリラ売りにより急落するなど、見知ったトルコリラとなっています(苦笑
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ただ、トルコ経済はインフレ率の低下傾向が続き、経常収支が黒字(もしくは若干の赤字程度)である限り、トルコリラは大きく崩れることは無いでしょう。
逆にインフレ率が上昇し、原油高・トルコリラ安で経常収支の赤字化が進めば、トルコリラは崩れることになります。
選挙前までは引き続き底堅く推移すると思いますが、選挙後は少し心配です。
(トルコの場合、トルコ経済よりも政治・外交リスクの方が心配(涙)
(1トルコリラ為替見通しブログの1管理人の予想ですよ♪)
トルコの政治外交
先週のトルコの政治・外交面では、
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【ポジティブ材料】
・特になし
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【ネガティブ材料】
・ロシア製ミサイル防衛システムS400導入問題に関してアメリカと揉める
・アメリカがトルコを一般特恵関税制度から除外
・31日の選挙目当てのバラまき加速(財政が心配)
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政治・外交面ではポジティブな内容は、あまりなかったですね。
どちらかと言うとトルコリラ安につながるネガティブ材料の方が多かったです。
特にアメリカと揉めるのは良くありません。
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ロシア製ミサイル防衛システムS400導入問題に関しては、アメリカ政府・アメリカ議会から強い警告を受けています。
今回エルドアン大統領(トルコ政府)は、アメリカが設定した内々の期限までに、地対空ミサイルシステム「パトリオット」の購入について回答をしなかったそうです。
最終的な回答は3月末と言う一部報道もあります。
ロシアと揉めても市場の反応は限定的ですが、アメリカと揉めると、昨年8月のトルコショックの時のようにトルコリラ暴落を引き起こしかねません。
そもそもトルコは北大西洋条約機構(NATO)加盟国ですよ。
いったいどの敵から防衛するつもりなのでしょうか?
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名目上はトルコはG20に名を連ねる立派な中堅国だから…と言う理由で、アメリカの一般特恵関税制度からトルコが除外されました。
これだけ見れば、確かにその通りなのですが、同じタイミングでアメリカによる一般特恵関税制度から外れた国がもう1カ国あります。
インドです。
インドも経済大国になりつつありますが、インドもトルコよりも先にロシア製ミサイル防衛システムS400を導入しています。
あ、察し…。
あからさまにS400導入問題が原因です。
エルドアン大統領…察していますよね?
さらに制裁が始まりますよ…(涙
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トルコリラの推移
週の高値は20円84銭くらい。
週の安値は20円20銭くらいでしょうか。
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週の最高値は、週半ばの3月04日の東京時間。
週の最安値は、週終わり3月08日の東京時間、となっています。
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週初めが週の最高値。
週終りが週の最安値と、分かりやすい右肩下がりの一週間となってしまいました。
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上記通り、
●トルコの政治・外交リスク
●経済協力開発機構(OECD)が世界経済の成長見通しの引き下げ
と言うリスク回避姿勢から、トルコリラ安となっています。
トルコ経済は頑張ったのですけどね(涙
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今週もGDP・経常収支と重要なイベントが目白押しです。
まずは21円台を回復し、しっかりと足場を固めて欲しいものです。
(さすがに23円以上への上昇は難しいと思いますが…)
頑張れトルコリラ♪
【3月11日週のトルコリラ予想】
トルコリラに関しては、
03月11日:01月 経常収支
03月11日:10-12月期国内総生産(GDP)
03月15日:12月 失業率
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などが予定されています。
今週は大注目の週となりそうです。
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まずはトルコ01月の経常収支
12月実績:-15.2億ドル
市場予想:-6.5億ドル
と前月実績を下回る市場予想となっています。
一見、良い方向に向かっているように思える数値ですが、実は景気悪化で消費が落ち込み輸入が減っているというのが現状です。
それでも赤字が減ることは良い事だ!
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次に10-12月期国内総生産(GDP)(前年比)
前回実績:+1.8%
市場予想:-2.5%
とうとうマイナス成長が見えてきました。
このマイナス成長が翌2019年1-3月期も続くようだと景気後退(リセッション)となります。
よりマイナス幅が大きいと不景気となります。
正直景気後退(リセッション)入りは避けられないと思います。
この機にインフレ率と経常収支の正常化を成し遂げて欲しいものです。
【トルコリラ円の為替相場見通し】
トルコリラ円の為替相場見通しは、
20円00銭から22円00銭程度と予想します。
先週も、20円00銭から22円00銭程度のレンジ相場と予想していましたね(笑
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トルコリラは底堅い!
しかも以前に比べて安定しています♪
ただ…、正直トルコ経済ではなくて、エルドアン大統領やトランプ大統領の発言やtweet、政治的決断で上下するので、予想もへったくれもないですね(涙
(1トルコリラ為替見通しブログの1管理人の予想ですよ)
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著者プロフィール
- サトウカズオ
- 【サトウカズオ:会社員・投資家・ブロガー・初心者の味方】
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