鈴(suzu)のループイフダン リアルトレード(2018年7月16日週)
鈴(suzu)のループイフダン リアルトレード(2018年7月16日週)
シストレのひとつである『ループイフダン』を実際に運用し、その運用実績を毎週報告していきます。運用するのは取引量が最も多いユーロ/米ドルと人気の高い豪ドル/円の2通貨ペアです。
運用方針は10年単位での長期を想定し、2018年5月7日にループイフダンを仕掛けました。具体的な設定も解説していくので、参考にしてください。
2018年7月16日より運用通貨ペアに豪ドル/米ドルを追加しました。
1.1週間の運用利益
2018年7月16日週の運用結果をまとめました。
1週間の運用利益
通貨ペア |
利益 |
累計利益 |
含み損 |
時価残高 |
ユーロ/米ドル |
1,693円 |
19,226円 |
-13,084円 |
6,142円 |
豪ドル/円 |
1,362円 |
15,920円 |
-3,253円 |
12,667円 |
豪ドル/米ドル |
902 |
902円 |
454円 |
1,356円 |
合計 |
3,957円 |
36,048円 |
-15,883円 |
20,165円 |
運用11週目は全てのループイフダンが決済し、合計で約4,000円の利益でした。
利益が積み重なってきたので、今回から豪ドル/米ドルのループイフダン(B80)を追加しました。
各通貨ペアともバランスよく決済されており、新規ではじめた豪ドル/米ドル以外はある程度の含み損も蓄えているので、翌週以降も利益を狙えると思います。
運用開始時から言っているようにループイフダンは下落して含み損が多くなる⇒相場が回復して決済益が出る⇒下落して含み損が多くなる⇒…を繰り返して利益を増やしていくので、ある程度含み損が多いほうが大きな利益が狙えます。
また、現在の口座状況を確認しても口座維持率1,806%、レバレッジ1.39倍と十分すぎるほどの低リスクでもう少しリスクをとってもよい状態です。
ループイフダンの場合は裁量のFXとは異なり、ロスカットしない範囲で含み損が多いことは決して悪い事ではありません。一時的には含み損が多くなり運用成績が悪化することになりますが、もう少し相場が荒れてくれた方が大きな利益が狙えます。
ちなみに表の時価残高とは累計利益から含み損を差し引いた金額、つまり、保有しているポジションをすべて決済した際に残る金額としています。
2.累計利益と時価残高の推移
累計利益と時価残高の推移をグラフにまとめました。
運用11週目の時価残高を確認すると全ループイフダンがプラスです。はじめたばかりですが、豪ドル/米ドルは含み益も出ている状態です。
現在はとても安定した状態と言えるでしょう。
今後も1週間ごとに運用状況を蓄積していき、①決済による利益がどのように積み重なっていくのか、②時価残高はどのように推移していくのかの2点を検証していきます。
3.ループイフダンの運用方針
ハーフ&ハーフの考え方を採用して、レンジの上半分を売り設定、下半分を買い設定で運用していきます。
ハーフ&ハーフとは主にトラリピに用いられるテクニックの一つで仕掛けるレンジ(範囲)の上半分に売り、下半分に買いを設定する手法です。
買い設定だけでループイフダンを仕掛けるとレンジが広くなり暴落したときの含み損が多くなりますが、
買い設定と売り設定でレンジを分けることで、高値でポジションを持つことがなくなり、相場急変時の含み損を半分以下に抑えることができます。
ただし、シンプルで低コストが魅力のループイフダンは、シンプルゆえにレンジをわけて買いと売りを設定するようなことはできません。
そのため少し手間はかかりますが、買いレンジから売りレンジ、売りレンジから買いレンジに変わるときは手動で運用するループイフダンを変更する必要があります。
また、利益が積み重なった際は、その利益で新たなループイフダンを稼働させることで、複利で運用していきます。
4.各通貨の設定
運用中の【ユーロ/米ドル】、【豪ドル/円】、【豪ドル/米ドル】について、どのように運用していくかまとめました。
4-1.ユーロ/米ドルの設定
2018年5月7日から運用しているユーロ/米ドルのループイフダンです。
必要目安資金が50万円程度となる設定で、運用開始時のレートはおよそ1.180ドルでした。
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それではなぜこのような設定にしたのか解説していきます。
以下はユーロ/米ドルのチャート図です。
チャートを見るとおおよそ1.050ドル〜1.350ドルの間で推移していますので、ユーロ/米ドルは1.050ドル〜1.350ドルのレンジ相場だと仮定して、買って、売ってを繰り返すループイフダンを仕掛けていきます。
ハーフ&ハーフなのでちょうど中心の1.200ドルを境界にして、『1.200ドル〜1.350ドルを売り』、『1.200ドル〜1.050ドルを買い』として、ループイフダンを仕掛けます。
実は2000年代前半を含めるともっと広いレンジを想定する必要があるのですが、ユーロは2002年に現金が発行された比較的歴史の浅い通貨です。
そのため、発行直後からの数年間はあまり参考にならないと判断してこのレンジを設定しました。
今後の値動きの推移を見ながらレンジを広げる必要があれば設定を修正していく予定です。
また、1.200ドルちょうどで買いと売りを切り替えることは現実的ではないので、1.220ドルよりも上昇するようなら買いのループイフダンを停止して、売りのループイフダンに切り替えます。
その後、1.180ドルよりも下落するようなら今度は売りのループイフダンを停止し、買いのループイフダンに切り替えます。
1.200ドル付近を推移しているときはメンテナンスが必要になります。
4-2.豪ドル/円の設定
2018年5月7日から運用している豪ドル/円のループイフダンです。
必要目安資金が40万円程度となる設定で運用開始時のレートはおよそ81円でした。
それではなぜこのような設定にしたのか解説していきます。
まず以下は豪ドル/円のチャートです。
チャートを見るとおおよそ70円〜100円の間で推移していますので、豪ドル/円は70円〜100円のレンジ相場だと仮定して買って、売ってのループイフダンを仕掛けていきます。
ハーフ&ハーフなので、ちょうど中心の85円を境界にして、『100円〜85円を売り』、『85円〜70円を買い』として、ループイフダンを仕掛けます。
豪ドル/円は実際にはもっと広いレンジで推移しているのですが、2008年のリーマンショック前後は値動きが激しすぎるので、一旦はレンジから除外しました。
今後の値動きの推移を見ながらレンジを広げる必要があれば設定を修正していく予定です。
また、85円ちょうどで買いと売りを切り替えることは現実的ではないので、87円よりも上昇するようなら買いのループイフダンを停止して、売りのループイフダンに切り替えます。
その後、83円よりも下落するようなら今度は売りのループイフダンを停止し、買いのループイフダンに切り替えます。
85円付近を推移しているときはメンテナンスが必要になります。
運営ブログでは設定の解説に加えて、利益率や本当に必要だった資金の分析も行っているので、ループイフダンの運用を考えている人は参考にしてください。
4-3.豪ドル/米ドルの設定
2018年7月16日から運用している豪ドル/米ドルのループイフダンです。豪ドル/米ドルは積み重なった利益で運用を開始しました。
必要目安資金が20万円程度となる設定で運用開始時のレートはおよそ0.74ドルでした。
それではなぜこのような設定にしたのか解説していきます。
まず以下は豪ドル/米ドルのチャートです。
チャートを見るとおおよそ0.700ドル〜1.000ドルの間で推移していますので、豪ドル/米ドルは0.700ドル〜1.000ドルのレンジ相場だと仮定して買って、売ってのループイフダンを仕掛けていきます。
ハーフ&ハーフなので、ちょうど中心の0.850ドルを境界にして、『1.000ドル〜0.850ドルを売り』、『0.850ドル〜0.700ドルを買い』として、ループイフダンを仕掛けます。
豪ドル/米ドルは実際にはもっと広いレンジで推移しているのですが、2008年に発生したリーマンショック直後は値動きが激しすぎるので、一旦はレンジから除外しました。
今後の値動きの推移を見ながらレンジを広げる必要があれば設定を修正していく予定です。
また、0.850ドルちょうどで買いと売りを切り替えることは現実的ではないので、0.870ドルよりも上昇するようなら買いのループイフダンを停止して、売りのループイフダンに切り替えます。
その後、0.830ドルよりも下落するようなら今度は売りのループイフダンを停止し、買いのループイフダンに切り替えます。
0.850ドル付近を推移しているときはメンテナンスが必要になります。
運営ブログでは設定の解説に加えて、利益率や本当に必要だった資金の分析も行っているので、ループイフダンの運用を考えている人は参考にしてください。
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