山中康司のループイフダン戦略レポート(2018年6月号①)

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ループイフダン「2018年6月の戦略」

説明中に出て来る各レートは、斜線部分の「黄緑のライン」のレートとその上下の「ピンクのライン」のレートです。ピボット「緑点線のライン」(P)を中心に、上側の黄緑のラインを(R1)、上側のピンクのラインを(R2)と示し、下側の黄緑のラインを(S1)、下側のピンクのラインを(S2)と示しています。レートが見難い位置もありますが、すべて等間隔となっていますので簡単に計算できると思います。

また、それぞれの月においてS2以下がゾーン1、S2~S1がゾーン2、S1~Pがゾーン3、P~R1がゾーン4、R1~R2がゾーン5、R2以上がゾーン6を示しています。詳細はサイトにある説明をご参照ください。

●ドル円

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5月のレンジ=始値109.26、高値111.40、安値108.11、終値108.79

5月は前月の流れを継続しドル円は111円台半ばまで円安が進みました。主要因は米金利上昇と株高によるリスクオンの動きです。しかし、5月下旬は米朝首脳会談の中止(その後、開催へと流れは戻る)と、イタリア連立協議の雲行きが怪しくなったことが重なり、それまでのリスクオンの動きから一転リスクオフへと転換、ドル円は年初来安値からのサポートラインを下回り上昇トレンドにいったん終止符を打つチャートとなりました。

5月は買いの順張り戦略がメインシナリオで「B25」を継続してきました。どのポイントにも到達せず、月末まで落ち着いた運用となりました。6月の戦略は買いの逆張り戦略で方向性は変わりませんので、現在のポジションはそのまま6月も継続となります。月初時点でのポジションは7単位、51,804円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態となっています。また5月の確定損益は17,000円の利益となっています。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=5月終値ゾーン4、6月始値ゾーン3

4で引けて3で始まるパターンは、もみあいを想定した押し目「買い」の逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Bタイプ」、6月も「B25」がおすすめ戦略となります。

ドル高が進み111.07(R1)に到達した場合、いったん買いポジションを全て利食い、月末まで「S25」に売り転換することとします。ただし、その場合は109.43(P)まで戻したら売りポジションを全て利食い月末まで運用STOPとします。思惑に反して107.79(S1)以下のドル安となった場合には運用STOPとして月末まで様子を見ます、また売り転換した後に112.71(R2)以上のドル高となった場合も、運用STOPとして月末まで様子を見ます。

当レポートでは前月から1万通貨を「B25」最大ポジション数10で継続運用しています。

●ユーロ円

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5月のレンジ=始値131.99、高値132.12、安値124.62、終値125.37

5月は上値こそ重たいものの下旬に入るまではもみあい相場となっていました。しかし、イタリアでの政局不安がきっかけとなり、サポートを次々と下抜け、長期的なチャートが明らかに反転下落のパターンを示したことも重なって大きく売り込まれる展開となりました。月末にかけては行き過ぎによる自律反転と、イタリアの連立協議がまとまる動きが見えてきたことでやや買い戻されて終えています。

5月は前月のポジションに加えて「S40」での運用を継続していましたが、S1(130.07)に到達した時点で「B40」へと買い転換しました。しかし、上記の通り大幅なユーロ安が進んだためS2(128.32)で運用STOPとしたところ、買いポジションは損切設定によってポジションが無い状態です。結果として5月の確定損益は129,059円の損失となっています。買い転換の戦略が裏目に出てしまいましたが、一貫した戦略で運用していますので想定内の損失です。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=5月終値ゾーン1、6月始値ゾーン3

1で引けて3で始まるパターンは、トレンド継続を想定した「売り」の順張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、「S40」が6月のおすすめ戦略となります。

ユーロ安が進行し124.22(S1)に到達した場合、売りポジションを全て利食い月末まで「B40」に買い転換します。ただし、その場合は127.98(P)まで戻したら買いポジションを全て利食い月末まで運用STOPとします。思惑に反して131.74(R1)以上のユーロ高となった場合、また買い転換した後に120.47(S2)以下のユーロ安となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見ます。

当レポートでは1万通貨を127.479から「S40」、最大ポジション数10で開始しています。

●ポンド円

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5月のレンジ=始値150.44、高値150.64、安値143.21、終値144.58

5月のポンド円はユーロ円の動き同様に下旬までは上値は重たいもののもみあいを継続していました。しかし、下旬に入るとイタリアの政局不安を背景としたユーロ円の売りに追随し、ポンド円もまた大きく下げる流れとなりました。

5月は押し目買いのBタイプを考え「B50」で運用していましたが、148.16(S1)以下のポンド安となりましたので運用STOPとしました。月末段階では買いポジションは損切設定によってポジションが無い状態となり、結果として5月の確定損益は121,921円の損失となりました。5月はイタリアの政局不安がユーロのみならずポンドにも大きく影響した月でしたが、気を取り直していきましょう。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=5月終値ゾーン、6月始値ゾーン3

1で引けて3で始まるパターンは、トレンド継続を想定した「売り」の順張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、「S50」が6月のおすすめ戦略となります。

ポンド安が進行し142.43(S1)に到達した場合、売りポジションを全て利食い月末まで「B50」に買い転換します。ただし、その場合は146.14(P)まで戻したら買いポジションを全て利食い月末まで運用STOPとします。思惑に反して149.85(R1)以上のポンド高となった場合、また買い転換した後に138.71(S2)以下のポンド安となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見ます。

当レポートでは1万通貨を144.798から「S50」、最大ポジション数10で開始しています。

●豪ドル円

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5月のレンジ=始値82.28、高値84.48、安値81.03、終値82.31

5月後半は前半の上げを継続したことや、米中通商交渉が全体としてはまとまったことを好感した上げが大きかったと思います。月中レビュー以後も上昇しポジション転換点であるS1(84.02)を上抜ける動きを見せました。その後は転換ポジションの利食いポイントであるP(82.39)にも到達し、6月は方向が変わることから残っていたポジションは成り行きで仕切っています。

5月の確定損益は残ったポジションの仕切りも含め32,401円の損失となりました。本来ならばプラスであるべきなのですが、転換ポジション後のP到達で運用STOPをしていなかったというミスがあり、そのミスにより56,768円の計算外の損失を出してしまいました。動きが速くてレートにずれが生じたのならば仕方ありませんが、このような人為的なミスで利益を損失に変えてしまったのは悔やまれます。人間がやる以上、長い間にはこうしたミスも起こり得るものですが個人的には落ち込み材料です・・皆さんも気を付けてください。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=5月終値ゾーン3、6月始値ゾーン3

3で引けて3で始まるパターンは、もみあいを想定した押し目「買い」の逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Bタイプ」、もみあい前提なので6月は「B20」がおすすめ戦略となります。

豪ドル高が進行し84.33(R1)に到達した場合、買いポジションを全て利食い月末まで「S20」に売り転換します。ただし、その場合は82.61(P)まで戻したら売りポジションを全て利食い月末まで運用STOPとします。また、思惑に反して80.89(S1)以下の豪ドル安となった場合、また売り転換した後に86.06(R2)以上の豪ドル高となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見ます。

当レポートでは1万通貨を82.535から「B20」、最大ポジション数10で開始しています。

●ユーロドル

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5月のレンジ=始値1.2078、高値1.2084、安値1.1510、終値1.1691

5月は4月からの下降トレンドが更に加速し、後半には1.1510と昨年7月以来の安値圏へと沈み込みました。理由はここまで繰り返し書いてきたことですが、イタリアの政局不安、そして5月最終週にはスペインの不信任案成立懸念まで加わったことがユーロを大きく下げる要因となりました。シカゴの通貨先物を見てもユーロは相変わらず高水準の買いが続いていましたので、世界的にポジション調整の嵐となったと見られます。

5月の戦略は「B40」でしたが、月初の執筆時点から一度も上がることなくユーロ安が進行し1.1825(S2)以下のユーロ安となってしまいました。運用STOPして様子を見てきたポジションも5月24~29日に損切設定によるロスカットとなり、5月トータルでの損益は155,228円の損失で終わりました。今月はこのユーロドルの急落が欧州通貨全体に影を落とす結果となってしまいました。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=5月終値ゾーン1、6月始値ゾーン3

1で引けて3で始まるパターンは、トレンド継続を想定した「売り」の順張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、「S40」が6月のおすすめ戦略となります。

ユーロ安が進行し1.1475(S1)に到達した場合、売りポジションを全て利食い月末まで「B40」に買い転換します。ただし、その場合は1.1762(P)まで戻したら買いポジションを全て利食い月末まで運用STOPとします。思惑に反して1.2049(R1)以上のユーロ高となった場合、また買い転換した後に1.1188(S2)以下のユーロ安となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見ます。

当レポートでは1万通貨を1.16847から「S40」、最大ポジション数10で開始しています。

【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券

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著者プロフィール

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山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。