山中康司のループイフダン戦略レポート(2018年3月号②)

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ループイフダン「2018年3月の戦略」月中レビュー

3月1日に示した各通貨ペアの戦略と現時点(3月15日時点)における状況を見ていきます。

 説明中に出て来る各レートは、斜線部分の「黄緑のライン」のレートとその上下の「ピンクのライン」のレートです。ピボット「緑点線のライン」(P)を中心に、上側の黄緑のラインを(R1)、上側のピンクのラインを(R2)と示し、下側の黄緑のラインを(S1)、下側のピンクのラインを(S2)と示しています。

また、それぞれの月においてS2以下がゾーン1、S2~S1がゾーン2、S1~Pがゾーン3、P~R1がゾーン4、R1~R2がゾーン5、R2以上がゾーン6を示しています。

(詳細は『確率を味方につけるループイフダン戦略』をご参照ください。)

 

 ●ドル円

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3月15日までのレンジ=105.25~107.29

 3月前半はトランプ大統領による追加関税案に加え、主要閣僚の辞任、更迭と米国が一段と保護主義、米国第一主義へと走る懸念がドルの上値を重たくしています。いっぽうで105円には3月末まで大口のバリアオプションがあると言われ下値もまた底堅い展開です。需給的にも3月後半は期末を控えややドルの上値が重たい展開となりそうですが、一気に円高に走るほどの材料も見当たりません。

 3月の戦略はBタイプを考え「B25」を106.719から1万通貨単位最大ポジション数10で運用していますが、ここまではレンジ内の動きとなっていることからシナリオ的には思惑通りの展開です。現時点(3月1日~15日)でのポジションは6単位、41,064円の含み損となっていますが、上昇局面での売り戻しを待っている状態となっています。また前半の確定損益は49,580円の利益となっていてトータルでもプラスです。

 1日レポートで示したシナリオ転換の水準には到達していませんので、ドル円の「B25」はこのまま月末まで運用を継続とし、転換の水準に達した時には1日レポートのシナリオに沿った運用に切り替えます。

●ユーロ円

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3月15日までのレンジ=129.36~132.43

 3月前半はドイツの大連立がスタートを切りメルケル首相4期目の政権がスタートしたことや、ユーロドルがテクニカルな売り仕掛けに失敗し買い戻しが出たことを受けユーロ円も底堅い値動きを続けています。後半のユーロ円は材料にも乏しくもみあいを続けやすいと見ていますが、3月の期末を控えてドル円の動きが波乱材料となる可能性は残ります。

 3月の戦略はSタイプを考え「S40」を1万通貨単位最大ポジション数10で前月から継続運用しています。上述の通りやや底堅い値動きとなってはいるものの現時点(3月1日~15日)でのポジションは5単位、44,011円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。また前半の確定損益は 71,364円の利益となっていてトータルではプラスです。

 1日レポートで示したシナリオ転換の水準には到達していませんので、ユーロ円の「S40」はこのまま月末まで運用を継続とし、転換の水準に達した時には1日レポートのシナリオに沿った運用に切り替えます。

●ポンド円

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3月15日までのレンジ=145.00~149.38

 3月前半はポンド円もユーロ円同様に底堅い展開となりました。ユーロに追随する面と英国のEU離脱に関する動きが着実に前進しているとのニュースもポンド円に底堅さを与えたと言えますが、英国内ではメイ首相のリーダーシップを疑問視する声も聞かれますし、来年3月の離脱にはまだまだ時間もあることから、長期的には楽観視できない面も残ります。3月後半のポンド円はもみあいを継続しやすい流れにあると考えています。

 3月の戦略はSタイプを考え「S50」を1万通貨単位最大ポジション数10で前月から継続運用しています。やや底堅い値動きとなっていたこともあって現時点(3月1日~15日)でのポジションは7単位、93,556円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。また前半の確定損益は57,479円の利益となっていてトータルでは若干のマイナスです。

 1日レポートで示したシナリオ転換の水準には到達していませんので、ポンド円の「S50」はこのまま月末まで運用を継続とし、転換の水準に達した時には1日レポートのシナリオに沿った運用に切り替えます。

●豪ドル円

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3月15日までのレンジ=81.49~84.53

 3月前半は豪ドル円もユーロ円やポンド円と同様に底堅い値動きを見せました。それぞれの通貨ペア独自の材料はあるものの2月にリスクオフでクロス円が全般に売られた動きに対して調整が入った2週間と考えた方が自然なのかもしれません。後半は前半同様に底堅い動きを続けるのか、あるいは再び下げに転じるのか豪ドルよりも円要因のほうが大きいと考えられます。しかし、ドル円も上下ともに大きくは動きにくい状況が続いていますので、豪ドル円も後半はもみあいを継続しやすいでしょう。

 3月の戦略はテクニカルな観点からSタイプを考え「S40」を82.524から1万通貨単位最大ポジション数10で運用していました。豪ドル円もやや底堅い値動きとなっていたこともあって現時点(3月1日~15日)でのポジションは5単位、52,973円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。また前半の確定損益は38,960円の利益となっていてトータルでは若干のマイナスです。

 1日レポートで示したシナリオ転換の水準には到達していませんので、豪ドル円の「S40」はこのまま月末まで運用を継続とし、転換の水準に達した時には1日レポートのシナリオに沿った運用に切り替えます。

●ユーロドル

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3月15日までのレンジ=1.2155~1.2446

 3月前半はテクニカルな売り仕掛けの失敗による買い戻し、ドイツ大連立スタート、米国の保護主義懸念とユーロ買いとドル売りとの材料双方に引っ張られて月初から上昇となったものの、ECB理事会で思ったよりもハト派な内容から上値も抑えられ、直近では上下ともに動きにくい流れとなっています。後半も材料が一巡した感もあり、やや底堅い動きの中大きくは方向感が出にくい流れとなりそうです。

 3月の戦略はBタイプを考え「B40」を1万通貨単位最大ポジション数10で前月から継続運用しています。現時点(3月1日~15日)でのポジションは5単位、53,393円の含み損となっていますが上昇局面での売り戻しを待っている状態となっています。また前半の確定損益は38,348円の利益となっていてトータルでは若干のマイナスです。

 1日レポートで示したシナリオ転換の水準には到達していませんので、ユーロドルの「B40」はこのまま月末まで運用を継続とし、転換の水準に達した時には1日レポートのシナリオに沿った運用に切り替えます。

 

読者からの質問に山中先生が直接お答えするQ&Aコーナー

Q: 推奨する最大ポジション+最大下落(上昇)幅の実行レバレッジと口座維持率を教えていただけないでしょうか

A: 証拠金の大小に関係なく最大ポジションは10としています。仮に証拠金が少なければ1ポジションあたりの建玉を小さくすることとなりますし、多ければ大きくすることとなります。最大想定値幅は前月のボラティリティによって変わりますので、運用を停止する水準として示したレートとなります。仮に全ての通貨ペアでシナリオと逆に最大本数(値幅によって10本とは限らない)のポジションを持った状態で、運用停止水準に到達したと想定しましょう。

その時の想定損失額が証拠金全体の10%以内という状態を維持しています。実効レバレッジと口座維持率よりも想定損失額と証拠金残高を考えた運用を継続することで、リスクを抑えて継続的な運用を行うことが可能となると考えています。

 

【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券

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著者プロフィール

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山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。

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