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2017/11/09
資産運用全般

余剰資金を上手に増やす方法、初めての資産運用にお勧めの5選

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余剰資金を上手に増やす方法、初めての資産運用にお勧めの5選

給与以外でお金を増やす方法として資産運用が注目を集めています。しかし、いざ資産運用を始めようと思っても、どの運用手段が自分にとって最適なのか分からなくて困っている人も多いでしょう。今回は、これから初めて資産運用を行う方が参考にできる、自分に最適な資産運用方法の見つけ方のヒント、ならびに投資の初心者にお勧めの運用手段を5つ紹介します。

給与以外でお金を増やすなら資産運用

給与以外でお金を増やす方法として、最初に思い浮かぶのが資産運用です。最近では、若いうちから老後の資金作りをしようと、資産運用に興味を持つ人が増えています。ひとくちに資産運用といっても、さまざまな種類があります。まるでギャンブルのように短期間で大きなリターンを見込めるもの、長期間にわたって低リスクで細く長く資産を増やしていくもの、知名度は高いのに実際にはそれほど旨味がないもの、など資産運用はそれぞれ特徴が異なります。

自分に合った資産運用を探すポイントは、「何年先に、どれくらいまで増やしていたいのか?」を明確にすることです。期限と金額をはっきりさせることで、どの資産運用が最適なのか判断できるようになります。そのためには、「リターンの仕組み」や「運用リスク」について資産運用を種類別に学んでおく必要があります。

お勧めの資産運用5選

ここでは、初めて資産運用する方にもお勧めできる5つの運用方法をご紹介します。リスクやデメリットが少ない順番に並べてあるので、ぜひ参考にしてください。

個人向け国債

個人向け国債は、日本という国が個人に向けて発行している債権(借金)のことです。債権というと、債権の発行元が倒産した場合に「紙くず」になってしまう危険性を考えてしまいますが、国債の発行元は日本という国家なので、「倒産リスクはほぼない」といえます。
個人向け国債のメリットは、債権にも関わらず倒産リスクがほぼ0に近いこと。銀行の定期預金よりも高い利息(0.05%)で資産を運用することができます。1年以上運用すれば、元本割れのリスクがないこともメリットの一つです。
個人向け国債にデメリットらしいデメリットはほとんどありませんが、あえて挙げるとすれば、満期になる前に解約すると、ペナルティとして直前2回分の利子が差し引かれてしまうことです。

投資信託

投資信託は、投資運用をプロにお任せするタイプの投資です。一度購入してしまえば、以降は何もしなくても資産を運用してくれるので、手軽に始められる投資といえるでしょう。
投資信託のメリットは、投資のプロに運用をお任せできることです。株式投資と同じように分配金を受け取ることもできます。
投資信託のデメリットは、元本割れのリスクがあることです。投資したお金が当初より少なくなってしまう「元本割れ」のリスクはどの投資にもあります。投資信託も例外ではありません。また、資産を運用してくれるプロの人件費が発生するため、他の投資よりも手数料が高めに設定されていることもデメリットの一つです。

確定拠出年金(iDeco)

確定拠出年金は、個人が自分自身の老後の資金のために積み立てる年金のことです。国民年金や積立投信と同じように、毎月決まった金額を自分が決めた運用先に投資していきます。
確定拠出年金のメリットは、節税効果が大きいことです。利息、売却益、配当金などは非課税の所得として扱われます。
確定拠出年金のデメリットは、60歳まで解約できないことです。定期預金や積立投信は、急にお金が必要になった場合に解約することが可能ですが、確定拠出年金はそれができません。また、60歳までしか積立できないこともデメリットの一つといえます。

FX

FXは、FX専用の取引口座を開設して、そこで外国通貨を売買する投資方法です。外貨預金と同じく外国の通貨を扱いますが、外貨預金よりも低い手数料で取引を行うことが可能です。
FXのメリットは、レバレッジを利用することで、口座に入金している金額よりも大きい金額を取引できること。外貨預金より金利が高い場合が多く、手数料も安くなります。もちろん、為替相場の変動により差額分の利益を得ることも可能です。
FXのデメリットは、レバレッジがある分だけ、損したときの金額も大きくなること。口座に入金した金額よりも大きな金額を動かせるので、それに比例して利益や損失も大きくなります。

外貨預金

外貨預金は、日本円をドルやユーロに交換して銀行に預ける資産運用です。外国の通貨で預金を行う、と考えれば理解しやすいでしょう。
外貨預金のメリットは、日本円で預けるよりも金利が高くなること。そのほか、相場の変動により為替差益を見込める場合もあります。
外貨預金のデメリットは、手数料が高く、預金保険制度の対象外になってしまうことです。日本円を外貨に交換して預金するときだけでなく、外貨を引き出して円に戻すときにも手数料がかかります。この手数料が高いのです。また、日本国内の預金は元本1,000万円まで保証されますが、外貨預金は対象外となります。外貨を預けていた銀行が倒産してしまった場合の保証はありません。

余剰資金が増えてきたら分散投資にも挑戦

資産運用が順調に進み、余剰資金が増えてきたら、分散投資にも挑戦してみましょう。例えば、余剰資金が少ないうちは低リスク・低リターンのものに限定して資産運用を行い、ある程度の余剰資金が生まれた時点でリスクの高いものにも目を向けてみる、という考え方です。余剰資金から生じた余剰資金で、ハイリスクの投資にも挑戦するということです。

リスクの高い投資と低い投資を組み合わせると、ずっと同じ運用先で資産運用をし続ける場合よりリターンが大きくなる可能性があります。リターンが大きくなれば、それだけ目標に近づくペースも早くなります。もしも高リスクの投資で損を出してしまったとしても、もともと投資により得た資産なので、それほど痛手は大きくありません。

まとめ:無理のない範囲で分散投資を

いまは特に不自由していなくても、老後の資金などを考えると、給与以外にもお金を増やす手段を確保しておきたいものです。資産運用は余剰資金を増やしていく投資ですが、種類が多く、どれが自分に適しているのか分かりづらいかもしれません。このような場合は、まず「どの時期までに、いくらの余剰資金を手に入れていたいのか?」を考えて運用方法を絞り込んでいくとよいでしょう。

今回は、代表的な運用手段として、「個人向け国債」、「投資信託」、「確定拠出年金」、「FX」、「外貨預金」の5つを紹介しましたが、それぞれリターンの大きさやメリット・デメリットに違いがあります。最初は無理のない金額から始めて、余剰資金が増えてきたら分散投資により投資手段を増やしていくのがお勧めです。