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2019/07/27
資産運用の始め方

FXの資産運用にピッタリなループイフダンとは?

#FX
#自動売買・シストレ

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自動売買なら、忙しい人や初心者でも資産運用を始められる!

自動売買システムは、忙しくてリアルタイムでマーケットの推移を見ることが難しい人や、なかなか自分では判断がつかないという初心者でも、着実に資産運用を実践できることがそのメリットの一つですそして、裁量トレード(自分自身の判断で売買を行う取引)ではどうしても感情に支配されて躊躇ったり熱くなったりしがちですが、客観的な判断に基づいて機械的に粛々と売買が進められていくのもメリットだと言えるでしょう。

自動売買システムには様々な手法を用いたものがありますが、アイネット証券のループイフダンもその一種です。具体的には、FX(為替証拠金取引)におけるイフダンという条件注文をベースに構築されています。



そもそも、イフダンってどんな注文方法?

では、そもそもループイフダンの「イフダン」とはどういった注文方法なのでしょうか? イフダンは“If done”の略であるIFD注文と呼ばれることもあります。

「もしも、○○円で買えたら、△△円で売る」といった具合に、イフダンを用いれば新たにポジションを建てる時点で決済の注文まで同時に入れられます。新規の注文が約定すれば、自動的に2つ目の注文が有効となり、約定しなかった場合はどちらも無効となります。

たとえば、米ドルに対して円安が進んでいる局面で、「米ドル買い/日本円売り」のポジションを建てるケースで考えてみましょう。目の前のレートは108円ですが、できるだけ米ドルを安く買いたいので、イフダンを用いて107円50銭で買うという指値を入れたうえで、110円に達したら売るという決済の指値も入れておきます。

予想通りに米ドルがいったん反落に転じて107円50銭をつければ、「米ドル買い/日本円売り」のポジションが建ちます。そして、その後は再び円安基調に戻って110円に乗せれば、利益確定のための注文も約定するわけです。



ループイフダンでは、どんなふうに取引が進められていくの?

ループイフダンはその名の通り、設定した条件に沿ってイフダンが繰り返されていく(ループする)という自動売買システムです。B(買い注文)タイプとS(売り注文)タイプがあり、それぞれ「損切り(ストップロス)あり」もしくは「損切りなし」のいずれかを選択できるようになっています。

そして、クイック(成り行き)注文によって最初のポジションが建てられると、あらかじめ設定しておいた値幅の相場変動が生じる度に、売買が繰り返されていきます。値幅は10pipsや50pipsといった中から希望のものを選択できるようになっており(たとえば50pipsごとに買いを入れたいならB50)、併せて建てる最大ポジション数も設定します。

【ワンポイントアドバイス】

Q:50pipsってなんのこと?

A:米ドル円で、50pipsは50銭を指します。つまり1pip=1銭になります。

たとえば、B50の「損切りなし」を選択して最大ポジション数を3とすれば、最初のクイック注文に加えて、イフダンによる2つの買い注文が入ることになります。それらが約定したえで、相場が期待通りに上昇へと転じていけば、50pipsごとに利益確定(決済)の売りが入り、それが約定すると同時に新たな買いの注文が執行されます。

このケースで3つのポジションを保有中に相場が大きく上昇した場合には、すべてが決済されるとともに、新規建ての注文とそれに続く2つの買い注文が入ります。一進一退を繰り返しながらも相場の上昇傾向が続ければ、こうした売買がずっと繰り返されていきます。



ループイフダンのメリットとは?

ループイフダンは相場の値動きに沿いながら、自動的に売買が繰り返されていくようになっています。したがって、なかなか方向感の定まらないもみ合い相場であっても、一定価格以上の変動が見られれば、そのタイミングを逃さず売買が行われ、効率的に利益を追求できます

そして、相場のトレンド(方向性)が明確になって自分の期待通りの動きを示した局面では、その流れを自動的に追跡しながら売買が続けられていきます。どの程度の成果を期待できるのかについて、アイネット証券では実際の為替相場で検証を行ってみました。

2017年8月1日〜2018年7月31日までの1年間、40万円の資金を投入してループイフダンで「米ドル買い/日本円売り」の自動売買を行った場合のシミュレーション結果について見てみましょう。最大ポジション数は20、取引数量は2,000通貨で、B(買い注文)タイプ、設定値幅50(50pipsごとに新規注文と決済注文を繰り返す)という条件です。

この間の米ドル/円相場では、運用スタートから約3カ月後に115円に迫る円安に振れた一方で、2018年3月下旬には105円に迫る円高局面も訪れました。最大にして10円近い値幅でアップダウンを繰り返しましたが、ループイフダンは1年間で13万2,000円の収益(33%以上の利益率)を獲得しています。

3カ月ごとの収益状況を見ると、多いケースで4万1,000円、少ないケースでも2万600円のプラスを達成しており、こつこつと利益を積み上げている状況がうかがえます。特に2017年11月〜翌年1月にかけては円高基調が強まったにもかかわらず、ループイフダンがその中の小刻みな上下動を着実に捉えて、2万8,000円のプラスを獲得しています。




ループイフダンを上手に活用するために気をつけたいこと

もちろん、ループイフダンなら必ず利益を上げられることが約束されているわけではありません。相場が自分の期待とは逆方向に動いていった場合、「損切りなし」を選択していると保有中のポジションの損失が拡大していきます。

また、「損切りあり」を選択していても、相場の流れが期待方向に転じなければ小さな損失がどんどん確定していくことになります。

長期的な運用を前提としたループイフダンで相場の動きに一喜一憂する必要はありませんが、予想が大きく外れてしまった場合は、その設定のループイフダンをいったん停止するかを考えなくてはなりません。時価評価された残高をベースに算出される口座維持率というものが運用画面上に表示されているので、この値を300%程度は維持できるようにしましょう。

【ワンポイントアドバイス】

Q:運用停止するときの基準はどう考えればいいの?

A:一つの目安として、ループイフダンの運用画面には「口座維持率」というものが表示されているので、この値が300%を下回らない水準を維持できるようにしましょう。

※口座維持率とは、時価評価された残高に対してポジションの保有に最低限必要な金額の割合を表わした数値です。

加えて、値幅の選択についても慎重に判断するのが賢明でしょう。10pipsや20pipsといった狭い設定にすると、広い値幅のものよりも多くのポジションを保有することになりますので、想定とは反対に相場が動いた場合に大きな含み損が生じる可能性が考えられます。やはり、 リターンとリスクのバランスを図ったほうがよさそうです。

さらに、相場のトレンドは変化するものですし、ずっともみ合いが続いていたとしても、その上下幅の水準は時間とともに異なってくることがあります。リーマンショックのようなサプライズが発生しない限り、短期的に為替相場の変動率は限定的です。これに対し、長いスパンになればなるほど変動率は高くなる傾向がうかがえます。長期的なスパンで運用する為には、想定する為替変動のレンジをなるべく広くとり、レバレッジを掛けすぎないようにすることで安定した運用成果を得ることができます

長きにわたってループイフダンに任せての運用を続けていれば、余裕資金ができたときや、挑戦してみたい投資手法を見つけたときには、リスクを多めにとって運用していくこともできるでしょう。このように、ループイフダンを運用していくことで、将来に向けた資産形成の選択肢を広げていくこともできるでしょう



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