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知っておきたいファンダメンタルズとテクニカルの関係性について解説します

FXの相場分析においてとても重要なのが、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析です。テクニカル分析は統計学やチャート形状などを利用した分析手法で、特に日本では多くのFX投資家が重視している傾向が見られます。
ファンダメンタルズはそれぞれの国の金利や信用といった根本的要素から相場を分析し、テクニカルは値動きの「結果」から今後の値動きを予測します。ファンダメンタルズの本質については下記の記事で詳しく解説していますので、そちらをお読みください。
ファンダメンタルズとは経済指標や要人発言?いえ、それは大きな間違いです
今回はファンダメンタルズと同様にとても重要なテクニカル分析について、知っておきたい関係性とFXトレードへの役立て方に触れながら解説します。
1.ファンダメンタルズは常に先走る
相場分析においてファンダメンタルズとテクニカルは同列に並べられがちですが、時間軸では全くの別物と考えておくべきものです。なぜなら、ファンダメンタルズは常に先走り、テクニカルは常に遅刻するからです。
多くの投資家やアナリストが誤解しているのですが、ファンダメンタルズとは経済指標や要人発言などの「ニュース」のことだけではありません。もちろんこれらもファンダメンタルズの一部ではありますが、全部ではありません。
先ほど紹介した解説記事にもあるように、ファンダメンタルズとは金利と信用、そして市場テーマのことです。これらはチャートとは全く別のところに存在し、それでいて相場に影響を与えます。
相場がファンダメンタルズに影響を与えるのではなく、ファンダメンタルズが相場に影響を与えます。そのため、ファンダメンタルズは常に相場よりも先に走ります。つまり、ファンダメンタルズは先行指標なのです。
2.テクニカルは常に遅刻する
常に先走るファンダメンタルズに対して、テクニカルは常に遅刻します。なぜなら、ローソク足や各種インジケーターはいずれも相場の動きを記録し、その記録をもとに相場の方向性や値動きの強弱を分析するからです。
1本のローソク足には、実に多くの情報が詰め込まれています。しかしローソク足に詰め込まれた情報はいずれも過去の「結果」であり、その情報が単体で相場に影響を与えるわけではありません。なお、ローソク足について詳しく解説している記事があります。下記の記事をお読みいただくと今回の解説がより分かりやすくなると思います。
相場のドラマが1本に集約された情報の宝庫、ローソク足の見方はとても簡単です
何本もローソク足が並ぶと、相場の向きや強弱が見えてくるようになります。そして相場の「結果」をもとにさまざまなインジケーターが計算結果をチャート上に表示します。これらはすべて過去の「結果」をもとにしているため、相場には先行せず遅刻して表示されます。
つまり、テクニカルは遅行指標です。先走るファンダメンタルズと遅刻するテクニカル、まずはこの点を押さえておいてください。
3.ファンダメンタルズとテクニカルの関係を理解してトレードに役立てる
先行指標と遅行指標には、時間的なギャップがあります。これを飲食店にたとえてみましょう。どんなに人気が出そうなメニューであっても初日から行列ができることはなく、そのメニューの存在や魅力が徐々に知られていくのにつれて、客足が伸びるようになります。
これと同様に、ファンダメンタルズが良好な通貨であっても、そのことが市場に認識されるまでには時間がかかります。つまり、ファンダメンタルズが良好なのにテクニカル的にはそれほど買われていないことが示唆されている場合は、買いのチャンスです。
もちろん逆も同様で、ファンダメンタルズが悪いのにテクニカルがまだそれほど売りシグナルを発していない場合は、売りのチャンスと読み取ることができます。
面白いのは、この両者の時間差が埋まることは永遠にない、という事実です。そしてこの時間差が数日であることもあれば、数か月に及ぶこともあります。ファンダメンタルズとテクニカル双方の分析を組み合わせてトレードする人は、両者の間にある時間差を意識するようにしてみてください。
この関係性を理解していると、暴落や暴騰といった極端な相場展開もトレードチャンスであることが分かると思います。ファンダメンタルズが良好な国の通貨がテクニカル的な示唆やニュース報道などで一時的に暴落したとしても、先行指標であるファンダメンタルズが変わらない限り、その通貨はふさわしい水準に戻ります。これはそのまま暴騰局面でも同じことが言えます。
個人投資家にとって24時間ずっと相場を監視することは難しいですが、ボラティリティが高くなる相場局面では現在のレートから離れた水準に指値注文を入れておくと、一時的な暴落や暴騰で注文が約定し、本来のファンダメンタルズにふさわしい水準に戻る動きを利益につなげるというトレードアイディアも考えられます。
【注意事項】
- 本記事に掲載する情報については、正確性・完全性の確保に努めておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 本記事は、資産運用やFX取引に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の取引手法やサービスの利用を推奨・勧誘するものではありません。
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