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勝てるトレーダーのマインドセットとは何でしょうか?【鹿子木健】

トレードで成功するための条件はさまざまですが、その中の大切な一つに「マインドセット」があります。マインドセットとは簡単にいうと、「その人が物事を判断・行動するときの、基本的な思考の傾向」です。「心構え」ともいえるでしょうね。
マインドセットは人の行動を規定するものです。よって、他の何よりも重要なものだといっても過言ではないでしょう。
まぐれ勝ちで終わらず「勝ち続ける」トレーダーは何が違うのか、今回はそこをお話ししていきます。
1.勝てる場でだけ戦うから勝てるのです
トレードは常に仕掛け続ける必要はありません。目的は「勝負すること」ではなく「勝って利益を出すこと」なのですから。そのためには、勝てる確率の高い局面だけを狙って参戦することが大切になります。
自分の戦い方がもっとも有利になる局面や、狙いやすいパターンをよく知り、その条件が揃うまでは静かに待つ――それもまた勝つための戦略です。
多くのトレーダーは「ポジションを持っていない時間」を不安に感じ、何もしないでいる間は損をしていると勘違いしてしまいます。
ですが、勝てるかどうかの見込みも立っていない状況で迂闊に手を出せば負ける確率が上がりますし、勝っても負けても今後の成長に役立つ十分な検証材料になりません。
美味しいところだけに注目し、チャンスを待てる忍耐力が「勝てるトレーダー」の必須条件です。
2.相場の本質を知っている人は暴落相場で利益を出せます
暴落はネガティブイメージの強い現象ですが、暴落もまた「勝てる場」の一つです。勝っている人はほぼ例外なく、暴落相場でも大きな利益を出しています。そうした人は以下のような「相場の本質」を理解しています。
・相場は上昇もすれば下落もする
・相場が永遠に上昇し続けることも、永遠に下落し続けることもない
・一度上昇し始めたらすぐには止まらず、一度崩れたらすぐには止まらない
・相場は上昇しすぎることもあれば、下落しすぎることもある
上昇と同じぐらいの確率で下落もします。「上昇相場では利益になるが、下落相場では損失になる」と考える人は、「暴落はあってはならないこと」「暴落は想定外の災害」と考えてしまいます。
FXは「買いでも売りでも利益にできる」点が大きな特徴の一つです。暴落相場を嫌がる人は、そもそもその思考が相場と合っていないでしょう。暴落の兆候が現れたときに売ればいいだけなのですから、暴落相場で利益を得ることは困難なことではありません。
3.「投資は自己責任」の本当の意味を知っていますか?
「投資は自己責任」という言葉を聞いたことがないトレーダーはまずいないでしょう。証券会社の注意書きにも、投資助言サービスの注意書きにも、そうした文言は必ず入っています。
サービスを利用した客がトレードで損失を出したとき、証券会社やサービス業者が法的責任を回避するためであることは否定できませんが、それ以上にもっと本質的なことがあります。
「9割が退場するともいわれるFX、その理由はどこにある?」でもお話ししましたが、FXで失敗してしまう人は、カリスマトレーダーやインターネットにある情報、つまり他者に依存してしまいがちです。
他者依存というのは、言い換えれば「責任や決定を人任せにしたい」という心理の裏返しです。「従っていれば誰かが守ってくれるだろう」という意識です。
投資で成功するためには、自分で考え、決断し、自分で責任を取るマインドセットが欠かせません。それは一人の人間が人生を生きぬく上で当然なすべき「当たり前の心構え」といえるでしょう。自分の人生に自分で責任を持つからこそ、私たちは成長し続けられるのです。
「時は金なり」という言葉がありますが、「時は命なり」とも私は言いたいです。全ての人間には余命があり、余命とはすなわち「私たちに残された時間」のことです。
FXや投資は利益を得ることが目的ではありますが、それだけに全てを費やすと、人生に残された時間はどんどん減っていきます。成功する人とそうでない人では「時間を命と認識しているかどうか」が根源的に異なると考えています。
だからこそ、投資においても人生においても、「何を選び、何に時間を使うのか」という決定権を他人に委ねてはいけません。そこを他人に委ねては、成果も時間も他人のものになってしまいます。
誰かのための投資ではなく、自分の未来のための投資です。勝てるトレーダーは、時間も資金も、自分の責任でコントロールしています。
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