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投資における結果は全て自己責任です【鹿子木健】

よく「投資は自己責任」と言われます。それは当然のことで、他人に投資の判断を任せてしまうのは非常に危険です。
一方で、損失が出たら他人のせいにしてしまう人もいます。他責思考は投資家としての資質に欠けていると私は思います。
今回は、投資における自己責任について解説していきます。。
1.投資の責任は自分にあることを自覚しよう
投資は自己責任が前提ですが、この意味をよく分かっていない人が多い印象です。
自己責任とは、損失も利益も自分に帰属するということです。自分の判断や行動が損失や利益に繋がるので、エントリーやロスカットを躊躇してしまう人や投資自体を怖がる人もいます。
しかし、成功すれば利益を得られます。そのためには、投資の原理原則を学び、判断基準を磨き、投資をする際には慎重に検討することが重要です。とはいえ、そこまでしても失敗することは多々あります。
投資で成功するのは大変だからこそ、利益を得られた際の喜びは計り知れません。私は、成功するために知識や判断力を自ら磨き続け、自分の責任で行動することが投資における健全なあり方で、それこそが投資家のあるべき姿だと思います。
ですが、投資をする人の中には、自分の責任を人に押し付けようとする人もいます。
2.他責思考はやめましょう
昨今ではSNSやYouTubeで投資情報を発信する人が増えています。また、料金を支払って投資の助言や教育を受けられるサービスもあります。
これら全てが信用できるかどうかは別として、利用者の中には「失敗したのはSNSのせい」「講師の教え方が悪いせい」と他人のせいにしてしまう人もいます。これは投資家として責任から逃げている人の典型例です。
投資コンテンツを提供している人たちは「私の言う通りにしろ」と強制しているわけではありません。参考にするのも、無視するのも自分の判断です。
もちろん、他人の情報を参考にするのは大切だと思います。しかし、自分の思考や判断を投げ捨て、全てを他人の言う通りに動いてしまい、それでいて損失を出したら他人のせいにしてしまうのは、投資家として不適格です。
他人は100%善意であなたが利益を出すことを手伝ってはくれません。中には、あなたが損失を被ることで、利益を得られる人もいます。
全てを他人任せにすると、悪意を持って近づいてきた人に大切な資産を奪われてしまうことになりかねません。
自分の資産の主体者はあくまでも自分です。世の中の情報をどのように活用し、投資をするかしないかを決断するのは自分自身です。そして、その結果における責任を自分で取る覚悟がある人こそ、投資家といえます。
3.最悪の結果を想定してリスクを減らす
投資は自己責任であるため、リターンだけでなく、常にリスクを考えておく必要があります。リスクが高すぎるなら投資を控える、リスクを軽減する方法を考えるなど、失敗した場合を考えておくことは、投資だけでなく、ビジネスや日常生活でも重要です。
リスクを考えるうえで大切なのが、「最悪の事態が起きたらどうするのか」です。これは以前お伝えした「トレードでは最悪の状況を想定しておきましょう」でも説明していますが、最悪の事態を想定しておけば、それ以上の悪いことは起こりません。
FXであれば、「ロスカットになったらどうするか」「投資資金を全て失ったらどうするか」「借金を抱えてしまったらどうするか」などです。
そして、最悪の事態が起きる可能性とリスクを減らすためにはどうするかを考えます。
例えば、「ロスカットが起きそう」であれば投資を見送る、ポジションを決済して損切りする、投資資金を少なくするなどの対策を事前に行い、最悪の事態が起きてもダメージを軽減できるようにしておくことです。
最悪の事態への対策は面倒に感じるかもしれませんが、結果は全て自己責任であるからこそ、備えは大切です。
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