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2025/02/05
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2025年2月)

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ループイフダン「2025年2月の戦略」

 

 

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の3%(当レポートでは15万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の5%を超える損失(当レポートでは25万円超、現状4通貨ペアなので20万円)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

 

 

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

1月のレンジ=153.70〜158.86
2月の戦略=B100を継続

1月のドル円は年初こそ12月高値を一時的に上回り158.86レベルの高値をつけましたが。その後急速に日銀会合での追加利上げを織り込む動きとともに円高方向への動きへと転換しました。まだ先とはいえ日銀は追加利上げにも言及したこと、またFRBはどこかで追加利下げに動くであろうことを考えると日米金利差は縮小方向であり、緩やかな円高の流れへと舵を切り始めた様子です。2月からの米国による追加関税発動は株式市場ではリスクオフの動きを強め、円相場に波及してドル円に関しては思ったほどドル高とはならず1月の流れが続きやすい状況と言えます。

ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは4単位(平均約定レート156.961)、21,726円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。1月の確定損益は36,054円の利益となりました。

 

●ユーロ円

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1月のレンジ=159.72〜164.54
2月の戦略=B100を継続(2月7日終値でS100に転換の可能性)

1月のユーロ円はドル円の上値が重たかったことから売りが先行後、ユーロドル買い戻しの動きもあって買い戻しも入りましたが、ECB理事会での利下げが確実視されているいっぽうで日銀は利上げに動くという日欧金利差縮小の動きが着実上値を抑え、月末に向けての下げを演じることとなりました。ECBは年内、場合によっては年前半にあと3回の利下げを行う可能性が高く、引き続きユーロ円の上値を抑える材料となりそうです。

ユーロ円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは5単位(平均約定レート160.722)、42,091円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。1月の確定損益は損切設定により43,673円の利益となりました。なお、1月末の終値が移動平均線を下回ったことから2月7日終値も下回る場合にはS100に転換することと なります。

 

●ポンド円

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1月のレンジ=189.32〜198.24
2月の戦略=様子見

1月のポンド円は月前半に大きく下落、その後いったん買い戻しも見られましたが月末に向けては英中銀利下げを織り込む動きから下げへと転じました。欧州景気以上に英国景気は悪いと言われていることもありポンド円は今後も上値が重たい展開になると考える市場参加者が多いようです。

ポンド円は現在ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続していますが、戦略的にはS150(1月17日終値で転換)となります。

 

●豪ドル円

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1月のレンジ=95.62〜99.16
2月の戦略=S100を継続

1月の豪ドル円は前月同様に横ばいの流れが続きましたが、テクニカルには20週移動平均がレジスタンスとして強く効いている様子が伺えます。米国による対中国の追加関税発動は豪州経済にとっても悪材料になりそうですから、当面は下値を探る展開が続くものと見られます。

豪ドル円はS100での運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート95.218)、1,550円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。1月の確定損益は20,839円の利益となりました。

 

●ユーロドル

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1月のレンジ=1.0176〜1.0532
2月の戦略=S100を継続

1月のユーロドルは、月前半は11月末を下回ったことから上値の重たい展開となり、ファンダメンタルズでも欧州景気が思わしくなく10〜12月期のGDP速報値ではドイツ、フランスがマイナス成長となるなど、悪材料が続きます。また2月にはドイツの総選挙がありますが、単独過半数を取れる政党は無く、フランスのように前与党のCDU、現与党のSPD、そして極右のAFDの3党が三つ巴状態でしかも、これら3党どうしでの連立が難しいことから第4党以下との連立を考えざるを得ず、ドイツの政治空転が経済面でも悪材料となるでしょう。ユーロドルはパリティをターゲットとする流れが続きそうです。

ユーロドルはS100での運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均約定レート1.02714)、3,932円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。1月の確定損益は24,694円の利益となりました。

 

●カナダ円(チャートのみ)

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2月の戦略=B80を継続(2月7日終値でS80に転換の可能性)

 

●スイス円(チャートのみ)

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2月の戦略=S80を継続

 

●ランド円(チャートのみ)

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2月の戦略=S50を継続(1月17日終値で転換)

 

●トルコリラ円(チャートのみ)

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2月の戦略=B50を継続(2月7日終値でS50に転換の可能性)

 

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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2月の戦略=B50を継続(2月7日終値でS50に転換の可能性)

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

 

●NZドルドル(チャートのみ)

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2月の戦略=S80を継続

 

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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2月の戦略=B80を継続



 

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。