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2023/10/03
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2023年10月①)

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ループイフダン「2023年10月の戦略」

●お知らせ

  • 過去に実施したオンラインセミナーは全て下記URLにてご視聴いただけますので、併せて参考にしていただければ幸いです。
    https://inet-sec.co.jp/seminar/onlineseminar/#yamanaka
  • 現在のポートフォリオ運用概要は下記の「現在のポートフォリオ運用について」をご覧ください。現在の戦略についてまとめてありますが、ポンド円についてはセミナーで解説した通り、今は運用見送りとしています。

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

9月のレンジ=144.43〜149.70

10月の戦略=B100を継続

9月の為替市場は各国中銀の金融政策と会見で示された内容に反応し、結果としてはドル独歩高の動きとなりました。ドル円はFOMCで米国は現状維持としたものの年内もう1回の利上げ見通しと、2024年末の金利見通しを6月から0.5%引き上げたことで、引き締めが長期化するとの見通しがドル高の動きになると同時に、日銀会合でも現状維持であったものの植田総裁の発言が思ったよりもハト派な内容であったことから月末に向けて150円の大台に迫る動きにつながりました。

ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト149.412)、2,815円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。9月の確定損益は35,412円の利益となりました。

●ユーロ円

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9月のレンジ=156.58〜157.72

10月の戦略=B100を継続

9月のユーロ円はドル円での円安速度とユーロドルでのユーロ安速度がほぼ同じペースでドル独歩高となったことから月を通して横方向へのもみあいとなりました。このもみあいをどちらに抜けるかで次の方向性が決まりますが、基本的には日欧間の金利差も大きく改めてユーロ円の買いの動きが出てくる可能性のほうが高いように思います。

ユーロ円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト158.314)、4,488円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。9月の確定損益は15,194円の利益となりました。

●ポンド円

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9月のレンジ=180.75〜185.77

10月の戦略=様子見

9月のポンド円は月初からじり安の展開を辿りました。ポンド円は前月に目先の高値をつけた感が強まっている中で、英中銀は僅差ではあったものの予想に反して利上げを見送り現状維持としたことでインフレ抑制と景気減速懸念を天秤にかけた場合に景気減速に対する懸念が強いと見られた面がありました。テクニカルには8月高値が中期的な高値になってきた動きで、今後終値が移動平均線を下回るようであれば、中長期的な下降トレンド入りする可能性があり、要ウォッチということになります。

ポンド円は現在ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続しています。

●豪ドル円

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9月のレンジ=93.58〜96.91

10月の戦略=B100を継続

9月の豪ドル円は月初こそ動きが鈍かったもののその後はじりじりと上昇を続ける展開となりました。豪中銀も9月会合では現状維持としましたが、その後の議事録では利上げも検討したこと、当面の様子を見ながら判断していくことが示され、次回会合以降での利上げの可能性が残されていることを感じさせ、そのことも豪ドルの買いに作用したと言えるでしょう。また原油価格が高く推移したことも資源国通貨として豪ドルを買いやすくする大きな要因となっていました。

豪ドル円はB100で運用を継続しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト96.428)、4,533円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。9月の確定損益は31,585円の利益となりました。

●ユーロドル

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9月のレンジ=1.0487〜1.0881

10月の戦略=S100を継続

9月のユーロドルは、ほぼ一貫した下げ相場を演じ、1月につけた年初来安値目前の水準にまで下値を拡大しました。ユーロドルは欧州の景気減速を懸念した売りが続いていますが、そうした中でもECBはインフレ抑制を優先し0.25%の利上げに動きました。総裁会見でも今後の景気低迷予想が示されたことで、ユーロはこれまでの下げに対してお墨付きをもらったような動きにつながったと言えます。

ユーロドルはS100で運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト1.04834)、58円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。9月の確定損益は21,684円の利益となりました。

●カナダ円(チャートのみ)

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10月の戦略=B80を継続

●スイス円(チャートのみ)

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10月の戦略=B80を継続

●ランド円(チャートのみ)

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10月の戦略=B50を継続

●トルコリラ円(チャートのみ)

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10月の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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10月の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

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10月の戦略=S80を継続

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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10月の戦略=S80に転換(9月29日終値)



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【本レポートに関するご注意】

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  • 記述されている意見ならびに予想は分析時点のデータを使ったものであり、予告なしに変更する場合もあります。レポート内のチャートはFibonacci Trader社のテクニカル分析ソフトを承諾を取り使用しています。
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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。