FXや株式投資などの投資は、知識がなくても始めることはできます。しかし、知識がない状態でスタートしてしまうと、許容範囲を超えた無茶な取引や、インフルエンサーの発言をうのみにしてしまい、大切な資産を失ってしまう危険性があります。

投資はリスクがあるからこそ、知識を身に付けなければいけません。今回は、投資を学ぶことの重要性について解説していきます。

1.何かを始める前にはまず知ることが大切

「何かをする前にそれを知る」は極めて常識的なことです。

例えば、スポーツを始めるには、そのスポーツがどんなルールでどうやってプレーするのかを知る必要がありますし、車を運転するには車の動かし方や法律を知らないと事故を起こしてしまう可能性が高まります。結婚する時も、まずは相手がどんな人なのかを知ってから結婚するかどうかを決めると思います。「まあいいか」で結婚相手を決めてしまうと、後悔する可能性が高くなるでしょう。

投資も同じです。どんな金融商品や銘柄があって、どこの会社で取引できるのか、どうやって取引をするのか、どのくらいの資金が必要なのかなどを始める前に知っておかないといけません。

特に、投資のような資産が減ってしまうリスクのあるものを何も知らないで始めてしまうのは、自殺行為と言っても過言ではないでしょう。

私が皆さんに伝えたいことは「投資を始める前に、まずは投資について知ろう」です。

2.その「知っている」は実は間違っているかもしれない

ある情報について、「そんなことは知っているよ」と思う人は多いと思います。しかし、「知っているつもり」が実は一番恐ろしいのです。

現代は情報が氾濫している時代です。投資についてもさまざまな書籍が出ていますし、インターネットで検索すればすぐにたくさんの情報が出てきます。最近ではYouTubeなどのSNSで調べる人も多いでしょう。

ただし、本やインターネットの情報が全て正しいかと言われれば、そうではありません。情報が多いからこそ、間違った情報が大量に出回っていることも少なくないのです。

間違った情報が多く流されている領域は、既得権益が固まっているケースが多いです。なぜなら、正しい情報が広まってしまうと、現在の利益を失ってしまう人がいるからです。

例えば、「スイングトレードよりもデイトレードの方が儲かる」みたいな、デイトレードの優位性を強調する情報があります。実際は、性格や習慣、資金によって適しているトレードスタイルは異なるため、必ずしもデイトレードだけに優位性があるわけではありません。

これは、FX会社は短期取引の方がスプレッドの収益が多く入りますし、デイトレードに必要なスキルを教えるといったビジネスが成り立つので、このような情報が流れたりするのです。

書籍やインターネット、SNSの情報が全て正しいと考えるのは危険です。特に、投資の世界では、「大手だから信頼できる」「有名だから信頼できる」が当てはまらないことも多く、それだけ注意が必要です。

3.主体的に学んで投資の知識を増やしていきましょう

投資についての知識は受け身ではなく、能動的に得る必要があります。ただし、インターネットだと、アクセスが集まる情報は商業的な情報が多かったりします。

知識を得る方法の一つとしては、信頼できる専門家を探すことです。100％個人投資家につく専門家が理想です。例えば、日本株に詳しい、為替に詳しい、債券に詳しい、不動産に詳しいなど、各投資分野における専門家から知識を吸収する方法が良いでしょう。

とは言うものの、どうやって信頼できる専門家を探すのかは難しいところです。有名だから必ず正しいことを言うわけではないですし、ネットの評判が良いからといって信頼できるとも限りません。

だからこそ、投資を学ぶうえで一番重要なのは、情報リテラシーを高めることです。そのためには投資における基本的な知識をまずは身につけ、そして、常識を疑ってみることが大切です。

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