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2022/10/04
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2022年10月①)

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ループイフダン「2022年10月の戦略」

●お知らせ

  • 8月から元の移動平均線のストラテジーのみのポートフォリオ運用に戻しました。リスク管理にも変更がありますので、概要は「2022年のポートフォリオ運用について」をご覧ください。

●2022年のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

9月のレンジ=139.05〜145.89

10月の戦略=B100を継続

9月のドル円は前月からの日米金利差拡大を背景とした円安が進み、三者(財務省、日銀、金融庁)会合やレートチェックもあったことから145円の大台手前で一進一退の状態を続けていました。しかし22日の日銀会合で予想通りとはいえ現状維持が決まったことをきっかけに円安に振れ、東京後場には145.89レベルの年初来高値をつけました。そして高値をつけた直後に1998年以来の円買い介入が実施され5円ほど円高に振れましたが、その後は介入前の水準へと戻す動きとなっています。

ドル円は「B100」で継続運用しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト145.366)、7,156円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。9月の確定損益は136.254円の利益となりました。

●ユーロ円

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9月のレンジ=137.56〜145.62

10月の戦略=現時点では確定せず

9月前半のユーロ円はECB大幅利上げ思惑によるユーロ買いとドル円での円安進行が相まって145円台まで買われる動きとなりました。その後は欧州の景気後退リスクが改めて意識されユーロドルが下げに転じる中、ドル円が介入で円高になったこともあって一時月間安値を137円台にまで広げました。月末に向けてはドル円の買い戻しが入りユーロ円も買い戻されています。

現在移動平均線と終値の位置関係が先々週は移動平均線より下、先週は移動平均線より上と新規にポジションを取る条件を満たしていませんので、今週末の終値が移動平均線を上回っていることを確認できた段階でB100の運用を来週初から開始することとなります。

●ポンド円

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9月のレンジ=160.37〜166.32

10月の戦略=「S150」を継続

9月のポンド円は、月初こそドル円の円安の影響から買いが先行していましたが、その後英国の景気後退リスク懸念によるポンド売り、ドル円の円買い介入による円買いと大きく下げ、ポンドドルは史上最安値を更新する動きとなりました。月後半の激しい下げは円買い介入とポンドドルの仕掛け売りが重なったことによるものですが、その後はどちらにも買い戻しが入ったことで急落前の価格を回復して月末を迎えました。

ポンド円は「S150」で継続運用しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト161.226)、8,703円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。8月の確定損益は後半の急速な買い戻しで損切りが発生したため12,879円の損失となりました。

●豪ドル円

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9月のレンジ=92.11〜98.54

10月の戦略=「S100」に転換(3日時点)

9月の豪ドル円は月初はドル円での円安進行と通貨の強弱を考えた場合に、米ドルの次は資源国通貨となっていることから98円台半ばへと豪ドル買いが強まりました。しかし、豪ドル円の利食いが98円台から97円台に下げてくる過程でかなり出ていたこと、その後ドル円が介入で下げたことも重なって92円台へと下げる動きとなりました。

豪ドル円は「B100」で運用していましたが、9月後半に2週連続で終値が移動平均線を下回ったことから10月3日からS100に転換し運用開始しました。現時点でのポジションは1単位(平均コスト94.082)、60円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。9月の確定損益は854円の利益となりましたが、10月は初日のポジション転換で48,571円の損失が10月分の損益として出ています。

●ユーロドル

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9月のレンジ=0.9535〜1.0197

10月の戦略=S100を継続

9月のユーロドルは月初はノルドストリーム停止によるロシアからの天然ガス供給停止を嫌気した売りが先行したもののECB理事会で0.75%の大幅利上げが実施されたことから翌週には月間高値をつけました。しかし、その後は欧州の景気後退リスク、ポンドドルの史上最安値更新、イタリアで極右が第1党となるなど、欧州にとっての悪材料が目立ち0.9535レベルまで年初来安値を更新後にやや戻しています。

ユーロドルは「S100」で継続運用しています。現時点でのポジションは3単位(平均コスト0.96536)、61,513円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。9月の確定損益は100,530円の利益となりました。

●カナダ円(チャートのみ)

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10月の戦略=B80を継続

●スイス円(チャートのみ)

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10月の戦略=B80を継続

●ランド円(チャートのみ)

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10月の戦略=S50を継続

●トルコリラ円(チャートのみ)

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10月の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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10月の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

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10月の戦略=S80を継続

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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10月の戦略=B80を継続



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