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2022/09/16
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2022年9月②)

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ループイフダン「2022年9月の戦略・月中レビュー」

●お知らせ

  • 8月から元の移動平均線のストラテジーのみのポートフォリオ運用に戻しました。リスク管理にも変更がありますので、概要は「2022年のポートフォリオ運用について」をご覧ください。

●2022年のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

9月15日までのレンジ=139.05〜144.98

9月15日時点の戦略=B100を継続

9月前半のドル円は、前月からの全般的なドル高の流れに加え、主要国の中で唯一緩和を継続する円に対して円独歩安の様相を呈してきました。145円の大台間近までドル高・円安が進んだもののオプション絡みのオーダーに阻まれ反落、また14日には当局も円安進行への懸念を一段と強め、日銀によるレートチェックも行われ、短期的には145円が強いレジスタンスとして意識されています。しかし実弾介入へのハードルは高く、時間とともに再びドル高へと戻る可能性は高いと言わざるを得ません。

ドル円は「B100」で継続運用しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト143.665)、5,811円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は84,574円の利益となっています。

●ユーロ円

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9月15日までのレンジ=138.68〜145.62

9月15日時点の戦略=運用停止

9月前半のユーロ円はドル円でのドル高の動きにユーロドルでのユーロ高も加わって、高値145.62まで上昇、2014年以来の高値となりました。ユーロ上昇の原因はECB大幅利上げの思惑ですが、景気後退リスクも懸念されるため、一方的なユーロ高も考えにくいところです。

9月6日欧州市場序盤にユーロ円が上昇し含み損が20万円に達したため、その時点で保有しているポジション5単位を全て決済しました。決済レートは141.151で、最終損益は198,250円の損失となりました。したがって、現時点でのポジションは無く月末まで運用停止とします。

●ポンド円

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8月15日までのレンジ=160.66〜167.65

9月15日時点の戦略=「S150」を継続

9月前半のポンド円は、ユーロ円同様に月初から大きく上昇する動きとなりました。ポンドも対ドルでは1985年以来の安値となっていますが、ドル円での円安進行により円独歩安を強く印象付ける動きになっています。

現時点でのポジションは4単位(平均コスト162.744)で95,237円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は14,774円の利益となっています。

なお、ポンド円は先週末に移動平均線を上抜けたため、今週末(16日終値)も上抜けていれば19日にB150へと転換することとなります。

●豪ドル円

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9月15日までのレンジ=95.00〜96.51

9月15日時点の戦略=「B100」で運用開始

9月前半の豪ドル円は他のクロス円同様に円独歩安の動きから96円台半ばまで上伸後に下げる動きとなっています。日銀のレートチェックによりドル円が反落した動きを反映したものですが、レートチェックのみではドル円の下押しにも限界がありますので、資源国通貨はドル円の動きを見ながら押し目買いが出てくると見られます。

豪ドル円は「B100」で継続運用しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト95.582)、8,348円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。8月の確定損益は21,200円の利益となりました。

現時点でのポジションは3単位(平均コスト97.073)で、95,237円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は30,045円の利益となっています。

●ユーロドル

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9月15日までのレンジ=1.0122〜1.0477

9月15日時点の戦略=S100を継続

9月前半のユーロドルはノルドストリームの点検後も天然ガス供給がストップしたことから月初は売りが先行し年初来安値を更新しましたが、その後はECB理事会での大幅利上げ思惑から買い戻され、理事会後の週明けには1.0197レベルの高値をつけました。しかし年初来高値からのレジスタンスラインで今年4回目の反落を見てECB理事会前の水準へと押すこととなりました。

ユーロドルは「S100」で継続運用しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト0.99544)、1,596円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は43,256円の利益となっています。

●カナダ円(チャートのみ)

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9月15日時点の戦略=B80を継続

●スイス円(チャートのみ)

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9月15日時点の戦略=B80を継続

●ランド円(チャートのみ)

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9月15日時点の戦略=S50を継続(9月16日終値次第でB50へ転換の可能性)

●トルコリラ円(チャートのみ)

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9月15日時点の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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9月15日時点の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

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9月15日時点の戦略=S80を継続

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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9月15日時点の戦略=B80を継続



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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。