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2022/09/02
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2022年9月①)

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ループイフダン「2022年9月の戦略」

●お知らせ

  • 8月から元の移動平均線のストラテジーのみのポートフォリオ運用に戻しました。リスク管理にも変更がありますので、概要は「2022年のポートフォリオ運用について」をご覧ください。

●2022年のポートフォリオ運用について

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。リスク管理はこれまで同様で最大ポジション数はドル円が10(その他は5)、損切設定はあり、とします。

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくてあります。

ポートフォリオ全体の資金管理としては、以前の戦略と同様「1か月の最大想定損失額25万円以上に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」というスタンスです。なお、この状態で「ポジションが無い状態での翌月のエントリーは、2週連続で終値が上か下かというトレンドが確定した週末を待つこと」としています。つまり、再エントリーの場合でもフィルターをかけます。

ポートフォリオ全体としては、証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超の損失)で、全ての利益が出ているポジションも含めて成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで25万円以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

*ポートフォリオ運用の変更について

7月までは「移動平均で攻めるループイフダン戦略」と「ループイフダンBS戦略」の2つも戦略を通貨ペアによって使い分けていましたが、もみあいを前提にしたBS戦略での運用が難しくなってきたため、以前の「移動平均で攻めるループイフダン戦略」のみでの運用に戻し、ポジション数についても全通貨ペア最大5にしました。

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

8月のレンジ=130.39〜139.07

9月の戦略=B100を継続

8月のドル円は月前半は強い米国雇用統計をきっかけとしたドル買いと弱い米国CPIをきっかけとしたドル売りで上下していましたが、ジャクソンホールに向けてFRBがタカ派の政策を強めてくるとの思惑がドルの動きを底堅くしていました。ジャクソンホールにおけるパウエルFRB議長の発言は想定内ではあったものの十分にタカ派で、政策金利のピーク金利の上昇と緩和時期の後退をもたらし、改めて139円台に乗せドル高値圏での月末クローズとなりました。

ドル円は「B100」で継続運用しています。現時点でのポジションは1単位(平均コスト139.154)、3,080円の含み益となっていますが設定値幅での利食いを待っている状態です。8月の確定損益は125,711円の利益となりました。

●ユーロ円

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8月のレンジ=133.39〜139.72

9月の戦略=「S100」で運用継続

8月のユーロ円は、第4週までは欧州天然ガス価格の高騰による景気後退懸念が一段と高まっていることからユーロドルが下げユーロ円も上値が重たい展開が続いていましたが、最終週には天然ガス価格が反落したこと、9月8日にECB理事会で0.75%の利上げが行われる可能性が高いとの思惑からユーロが上昇、ユーロ円も140円の大台に近づいての引けとなりました。

ユーロ円は「S100」で継続運用しています。現時点でのポジションは5単位(平均コスト137.992)、80,994円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。8月の確定損益は39,506円の利益となりました。

現在終値が移動平均線を上回っていますので、今週末と来週末の2週連続で移動平均線を上回るようであれば、B100に転換することとなります。またその前にユーロ円のポートフォリオの含み損が20万円に到達した場合にはその時点で運用停止とする可能性もあります。

●ポンド円

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8月のレンジ=160.37〜166.32

9月の戦略=「S150」で運用継続

8月のポンド円は、英中銀の利上げがあったいっぽうで長期の景気後退局面見通しが示されたことでポンド売りが目立つ展開となりました。月後半にはポンドも円もほぼ同じペースでの通貨安となったことで安値を切り上げ高値を切り下げるもみあいのままで月末を迎えることとなりました。

ポンド円は「S150」で継続運用しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト161.226)、8,703円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。8月の確定損益は29,919円の利益となりました。

●豪ドル円

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8月のレンジ=90.51〜96.19

9月の戦略=「B100」で運用継続

8月の豪ドル円は利上げ直後に下げを挟んでの上昇となり、その後もインフレ見通しの引き上げで底堅い動きが続いていましたが月半ばには一時的に中国の景気後退見通しが悪材料視される場面も見られました。しかし、月末に向けてはドル円での円安の動きがドル円同様に豪ドル円の買いにつながり7月高値を上抜けての月末クローズとなりました。

豪ドル円は「B100」で継続運用しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト95.582)、8,348円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。8月の確定損益は21,200円の利益となりました。

現時点でのポジションは1単位(平均コスト95.058)で上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益はありません。

●ユーロドル

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8月のレンジ=0.9899〜1.0367

9月の戦略=S100を開始

8月のユーロドルは長期的なユーロ安トレンドが続く中、弱い米国CPIを受けて一時的にドル売り(ユーロ買い)の動きを挟みましたが、天然ガス価格が高騰していることから景気後退局面での利上げ加速を懸念してユーロ売りが強まり、年初来安値を更新する動きとなりました。ドイツの熱波によるライン川の水位低下も物流に支障を生じ、ユーロ売りの流れは簡単には止まらない状況が続いています。

ユーロドルは「S100」で継続運用しています。現時点でのポジションは2単位(平均コスト1.00060)、2,410円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。8月の確定損益は81,922円の利益となりました。

●カナダ円(チャートのみ)

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9月の戦略=B80を継続

●スイス円(チャートのみ)

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9月の戦略=B80を継続

●ランド円(チャートのみ)

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9月の戦略=S50を継続

●トルコリラ円(チャートのみ)

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9月の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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9月の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

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9月の戦略=S80を継続

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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9月の戦略=B80を継続



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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。