FXなどの投資を、仕事をやめるための手段として考えるのはもったいないです。労働報酬と投資を連動できる兼業トレーダーは、非常に有利で、成功しやすいポジションにいると思います。

1.兼業トレーダーは圧倒的に有利

少し前からFIREという単語を、投資界隈でよく聞くようになりました。「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、「経済的自立と早期リタイア」を意味します。資産運用を主体に経済的に自立し、運用益だけで労働をせずに暮らしていこうという考え方になります。

こういった目標で投資をすることは良いことだと思いますが、あまり「仕事をやめる」ことに執着しない方が良いでしょう。なぜなら、労働の報酬がある状態で投資にも挑戦する兼業トレーダーは、圧倒的に有利な状態だからです。

2.労働の報酬を投資資金に追加できる

労働をすることも、投資をすることも、お金を増やすことが目的です。であれば、労働で得るお金と、投資で得るお金を分離して考える必要はありません。双方をバランス良く活用して、経済的な成功を手に入れられればそこがゴールとなります。

兼業トレーダーの場合、多くの方が給与所得者ではないかと思います。給料というのは、そう簡単に上がりませんが、そう簡単に下がりもしません。働いているかぎりは、基本的に毎月同じ金額を得ることができますから、計画的に支出をコントロールすることで、投資資金を増やしていくことができます。

トレードの利益は、投資資金×利益率で決まりますから、技術や考え方がちゃんとしていることと同じくらい、潤沢に資金があることが重要です。労働をしていれば、報酬の一部を資金に追加していくことができるため、将来的に成功できる可能性が高まりますし、そのタイミングも早くなります。

3.退場後に再スタートが切れる

大きく資金を失ったとき、他に収入がなければトレーダーとして再起不能です。それどころか、生活すら困窮するかもしれません。ですが、労働の報酬があれば、時間はかかってもまたやり直すことができます。

多かれ少なかれ、誰もが何らかの失敗を繰り返しながら、最終的に自分に合った勝ちパターンを身に付けることで、投資で利益を得られるようになります。もちろん失敗の程度は小さい方が良いですが、それと同時に最悪のケースに陥っても復活できることは大切です。

4.精神的に安定している

毎月一定の給料が入ってくるというのは、実は精神的安定に非常に寄与しています。ずっとサラリーマンをやっていると忘れがちですが、勤めてさえいれば同じだけの収入が定期的にあることの安心感、安定感は、投資にはないものです。

投資でよくある失敗の1つが、安定したリターンにこだわりすぎてしまうこと。例えば毎月の収支をプラスにしたい、毎週勝ちたいと思ってしまうと、本当はチャンスでない場面での無茶なトレードにつながることもあります。相場の動きは私たちにはコントロールできませんから、稼ぐチャンスがないときには本当にありません。

そういう勝てない場面、動けない場面で、安定した労働報酬があることはメンタル面に非常にプラスに働きます。

5.直近の相場から勝ちパターンを探る

私はFXで利益を出すために、勝ちパターンという考え方を提唱しています。

勝ちパターンは何かというと、あえて抽象的に書きますが、「相場の方から、美味しい局面なのでぜひエントリーしてください」とお願いされている状態のことです。

「ここでエントリーしたら勝てるかな？」という迷いは一切生じません。儲かって当然と判断できる形になっていることが、すなわち勝ちパターンです。

勝ちパターンを構成するものは、チャート分析やトレード手法だけではありません。資金管理、相場の地合、メンタルやマインドなど、全てが揃った状態こそ、勝ちパターンです。

ですが、現在のFXの業界では、チャート分析やトレード手法のみが追い求められているように感じます。

もちろんチャートや手法は大切なのですが、それらを単体で見るのではなく、それらを含んだ総合的な判断をしていくことが、FXを資産運用としてとらえていくベースになる考え方になります。

私が皆さんにお教えしている勝ちパターンは1〜10まであるのですが、今回は勝ちパターン1の例を紹介します。

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