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2021/10/18
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2021年10月②)

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ループイフダン「2021年10月の戦略・月中レビュー」

●お知らせ

9月25日(土)のオンラインセミナーは多くの方にご視聴いただきありがとうございました。

見逃してしまった方も、下記から見ることができます。

https://www.youtube.com/watch?v=OqZACxFJT7c

●移動平均で攻めるループイフダン戦略(戦略概要)

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。リスク管理はこれまで同様で最大ポジション数はドル円が10(その他は5)、損切設定はあり、とします。(*下線部分は昨年11月からの変更)

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくてあります。

ポートフォリオ全体の資金管理としては、以前の戦略と同様「1か月の最大想定損失額25万円以上に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」というスタンスです。なお、この状態で「ポジションが無い状態での翌月のエントリーは、2週連続で終値が上か下かというトレンドが確定した週末を待つこと」としています。つまり、再エントリーの場合でもフィルターをかけます。

ポートフォリオ全体としては、証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超の損失)で、全ての利益が出ているポジションも含めて成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで25万円以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

ユーロドルは基本的戦略は同じですが、以下のように更にフィルターをかけることでエントリーの回数を減らす代わりに勝率を上げることとしました。

移動平均線の傾きもフィルターとします。つまり、移動平均線の上抜け・下抜けが2週連続で確定した時に、上抜けであれば移動平均線の傾きが上昇している、下抜けであれば移動平均線の傾きが下降しているということを追加条件とします。

つまり移動平均線と終値の位置関係、移動平均線の傾きの双方が一致していればループイフダンBorSの運用を開始し、一致しない場合は運用を見送ります。状況によってはポジションを持たない期間が長期化する可能性がある戦略で、収益機会はかなり減りますが損失の機会も減るため、長い目で見れば効果が出てくると考えます。なお、今後の状況によっては見直す可能性はあります。

●ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

10月15日までのレンジ=110.82〜114.16

10月15日時点の戦略=ポジションなし

10月前半のドル円は、米国雇用統計までは前月高値を超えられず上値が重たい印象でしたが、雇用統計で悪いNFPに反応して下押し後の切り返しが激しく昨年高値を更新後も112円台に乗せての週末クローズとなったことですっかり地合いがドル高・円安へと変化しました。今週も週初から円安の流れが続き、一昨年高値を更新後もまったく勢いが収まりません。実需のドル買いやストップオーダーも巻き込みながら本日には114円台に乗せてきました。現在は2018年高値114.54レベルをターゲットにしていると考えられます。

ドル円は「B50」で継続運用していましたが、ポートフォリオ全体の最大許容損失額(30万円)に達してしまったため、10月14日早朝に全てのポジションを決済しました。現時点のポジションは無く10月の確定損益は33,421円の利益となりました。

なお、ポートフォリオ(4通貨ペア全体)での損益は、312,920円の損失となりました。10月後半はまだ動きそうではあるものの新規取引は行わず、11月1日から新たに取引を再開することとします。

●ユーロ円

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10月15日までのレンジ=128.32〜132.48

10月15日時点の戦略=ポジションなし

10月の戦略=S80を継続

10月前半のユーロ円は第1週はややドル高の動きの中でドル円とユーロドルがドルに対して同様の動きをしていたことからユーロ円も動きが鈍かったのですが、米国雇用統計以降はドル高以上に円安が目立ち、ユーロ円も今週だけで2円70銭以上もの円安進行となりました。これまではユーロが最弱という流れが続いていましたが、今回のドル円における急速な円安進行により現状は円独歩安に近い状況へと変化してきました。

ユーロ円はS80で継続運用していましたが、ポートフォリオ全体の最大許容損失額(30万円)に達してしまったため、10月14日早朝に全てのポジションを決済しました。現時点のポジションは無く10月の確定損益は38,221円の損失となりました。

●ポンド円

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10月15日までのレンジ=149.22〜156.14

10月15日時点の戦略=ポジションなし

10月の戦略=S100を継続

10月前半のポンド円は、ユーロ円同様に米国雇用統計までは横ばいでしたら、雇用統計後のNY市場で一気に円安が進み、その後も円独歩安状態となっていることから今週に入って年初来高値を更新する動きにつながりました。英中銀も米国の次に金融緩和を縮小するとの思惑もポンドを底堅くしているため、ユーロ円とは差が出た格好です。

ポンド円は「S100」で継続運用していましたが、ポートフォリオ全体の最大許容損失額(30万円)に達してしまったため、10月14日早朝に全てのポジションを決済しました。現時点のポジションは無く10月の確定損益は141,946円の損失となりました。

●豪ドル円

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10月15日までのレンジ=79.89〜84.75

10月15日時点の戦略=ポジションなし

10月の戦略=S80を継続

10月前半の豪ドル円も他のクロス円同様で、米国雇用統計後の急速な円安とともに大きく上昇してきています。特に最近話題に出るエネルギー価格の高騰が資源国オーストラリアにとっては好材料となり、豪ドル円の買いでトレードする参加者が増えてきている様子です。

豪ドル円は「S80」で継続運用していましたが、ポートフォリオ全体の最大許容損失額(30万円)に達してしまったため、10月14日早朝に全てのポジションを決済しました。現時点のポジションは無く10月の確定損益は166,174円の損失となりました。

●ユーロドル

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10月15日までのレンジ=1.1524〜1.1639

10月15日時点の戦略=ポジションなし

10月前半のユーロドルは米国の早期利上げ思惑が強まっていることもあって全般的なドル高の動きの中でユーロ売り・ドル買いとなったことで年初来安値を更新する動きとなりました。しかし、ドル高の動きよりも円安が目立ち、ユーロドルの売りとユーロ円の買いが相殺する格好でユーロドルの値幅はかなり狭いものとなりました。

ユーロドルの戦略は冒頭の戦略概要に書いた通りですが、次に発生するシグナルから新たにエントリーを行うため、今は様子見となっています。

また、ユーロドルに限らずですが、新たにスタートしているB/Sタイプの戦略を採用してみることも含めて11月以降は早期に取引を再開したいところです。

●カナダ円(チャート、ゾーンのみ)

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現在の設定:S80 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

10月15日時点の戦略=S80(15日終値でB80への転換が確定的)

●スイス円(チャート、ゾーンのみ)

スイス円.png

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現在の設定:S80 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

10月15日時点の戦略=S80(15日終値でB80への転換が確定的)

●ランド円(チャート、ゾーンのみ)

ランド円.png

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現在の設定:S50 10ロット(10万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

10月15日時点の戦略=S50を継続

●トルコリラ円(チャート、ゾーンのみ)

リラ円.png

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現在の設定:S50 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

10月15日時点の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ、ゾーンのみ)

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現在の設定:B50 10ロット(10万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

10月15日時点の戦略=S50に転換(10月8日終値で転換)

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャート、ゾーンのみ)

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現在の設定:S80 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

10月15日時点の戦略=S80を継続

●豪ドルNZドル(チャート、ゾーンのみ)

豪ドルNZドル.png

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現在の設定:S80 10ロット(1万通貨) 最大ポジション数5 損切あり

10月15日時点の戦略=S80を継続

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【本レポートに関するご注意】

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。