収入ではなく所得で資産形成を考える癖をつけましょう。【SSS】
給料からもらえる額面は収入、そこから税金や健康保険、年金などなどを引いたものが所得=手取りです。
給料が上がったとしても、そこから手取りには2-3割のダウンがあって当然です。このシストレちゃんねるを運営するアイネット証券
この玄人集団の皆様方なら、たぶん年収は平均以上あると思いますが、いかがでしょうか。おひとりおひとり異なる年収ですし、異なるご年齢と思いますので、全ての方にこの年収から、所得になる際に、2-3割のダウンが当てはまることはないですが、平均値としてそのようなものでしょうか。
例えば年収650万円程度貰っている方ならば、手取りは約500万円程度となります。この500万円イメージがまずは使いやすいですし、わかりやすいので重宝しております。2年で1000万円の手取りがある方々です。夫婦で稼がれていれば、1000万円/年となる方々ですが、この方々でも2-3割を収入から取られて所得になっているわけです。所得とは≒手取りのことですが、手取りを上げていくためには、年収を上げていくことと、税金等の収入からひかれる部分をコントロールすることと2方向あると思います。この後者に関して考えていきたいと思います。
健康保険、年金などを減らすことは実質不可能です。国が決めているためです。どんどん上がります。選挙で票を投じるか選挙に出るしかありませんが。
国が決めている部分は基本はあきらめるのが吉と思っています。唯一できることは、選挙で清き一票を投じ、しっかりと意志をしめすことです。国の政治が適当になった際には、刃をつきつける。この凄味が国民には大事だと思います。様々な政党があり、個々の議論は政治学者様に任せますが、国に対してしっかりとモノを言っていくことが極めて重要です。この選挙の一票はしっかり投じるとして、その他はなかなかどうしようもありません。ご老人が多いこの日本の人口ピラミッドは間違いなく、健康保険や年金の支出が減ることはありません。あり得るとすると、大きな支給の削減ですが、これは自分にも跳ね返ってくる話です。ただ、跳ね返っても必要ないほど、削減が始まっていますし、また財政も足りないと思います。この状態ですと給与所得からの税金と健康保険、年金の削減はなかなか困難であることはわかります。となると、3割程度の年収=額面からの所得=手取りのダウンはもうどうしようもないわけです。この3割ダウンは思ったより大きいです。
額面から所得=手取りで70%まで下がったのちに、次に来るのは消費税です。10%更に下がり、年収から考えると60%の金額しか日本円を介した消費には回せなくなります。
所得で70%まで手取りが減った後、次に来るのは消費税です。消費する際には、また10%の税金を取られるわけですので、70%まで下がったのち、再度10%使える分が減っており、実質年収の60%まで消費できる金額が減ってしまっているわけです。年収の6割しか使えない!これをまずはよく考えて日本円ベースの取引をすべきと思います。日本円ベースの年収はもう60%の価値しかなくなっているわけです。まあ、そうはいっても難しいところは、日本のベースの医療体制や公共投資による高速道路やゴミ出しの体制など様々な税金の使われ方は別に物凄く悪くはありません、というか平均寿命は明確に世界トップクラスですので、結構いい使われ方はしています。ただ、年収の中の60%しか自分の意志で使えないとなると、それはあまり面白くはないと思います。年収の80%程度は自分で使い道を決めること自体が価値があるお金の使い方ではないでしょうか。給料から得られる日本円を介した取引は現時点では60%程度しか自己決定権がないことは理解をしておくべきと感じています。
FXなど投資の所得は現時点では分離課税で20%の課税です。給与所得と比べても自己決定権が強い所得と言えます。
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