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2020/11/11
シストレ活用事例

FXの税金は?税率や所得税、節税のやり方を分かりやすく解説【鈴木拓也】

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こんにちは、元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。

働き方改革やコロナ禍によって副業する人の数が増えています。副業の中でも負担が少なく、時間も自由に扱える「FX」(外国為替証拠金取引)は人気です。FXで得た収入について税金はどうなるのでしょうか?どのくらいの税金を納める必要があるのでしょうか?今回はそんな気になるFXの納税についての仕組みと、得をする節税のやり方についてお伝えしていきます。

【今回の記事でわかること】
FXの納税についての仕組み
FXの節税についての具体策

※注)税金や納税に関しては、本記事の情報に加えて必ず所管の税務署にご確認下さい。



FXの納税の仕組み

サラリーマンであれば基本的に給与は、税金が差し引かれていますので、面倒な手続きは必要ありません。年末の源泉徴収についての書類を提出するくらいです。しかし、FXで副収入を得ている場合は、自分で税務署に確定申告をしなければなりません

確定申告の時期は毎年2月から3月中旬です(2020年はコロナ禍の影響で4月まで延長されています)。この確定申告によって納税額が決まります。

FXの税率はどのくらいなのか

FXによる収入については、「先物取引に係わる雑所得等」という分類となり、申告分離課税で一律20.315%が税率となります。これはどれだけFXで稼いでいても税率が変わらないということです。内訳は所得税が15%、住民税が5%、復興特別所得税が0.315%となっています。

つまり100万円の利益が年間であった場合、203,150円は確定申告後に納税する必要があります。ただし、A社で100万円の利益があっても、B社で60万円の損失があったとすると、税金の対象となる利益は差し引きした40万円です。このようにFXであれば他社との損益通算が可能になっています。知らずにA社だけで確定申告すると支払わなくてもいい税金まで支払うことになりますので注意してください。

ちなみにこの損益通算ができるのは、証拠金取引に限りますので、一般的な給与所得はもちろんのこと、現物取引の株式とは損益通算はできません。外貨預金についての損失も対象外です。

確定申告しなくてもいい水準

FXの年間の利益によっては、確定申告しなくても問題ありません。確定申告が必要なのは、給与所得者であれば、FXの年間利益が20万円超(ただし給与所得が2,000万円以上は対象外)です。個人事業者や主婦、学生はその水準が高くなり、FXの年間利益が48万円超となります(ただし基本的に個人事業者だと確定申告は必要とされています)。

つまり主婦で35万円の利益であれば、確定申告が必要ありませんが、40万円の利益だと81,260円は納税しなければならないということです。だとすると35万円の方が得です。このあたりは後述しますが、節税がポイントになるでしょう。

注意しなければいけないのは、年間のFXの利益がマイナスだった場合です。損失が出ているので納税は発生しませんから確定申告する必要はありませんが、実は3年間の繰越控除を受けることができるのです。

1年目がマイナス50万円、2年目がマイナス30万円、3年目がようやくプラス100万円だとすると、マイナスでも確定申告していれば、差し引き20万円の利益ということになりますので課税対象は20万円です。これをしていないと3年目の100万円の利益に対して課税されるので大幅に収支が変わってきます。マイナスでも毎年確定申告を行うことが重要です

FXの納税の仕組みのポイント!
・FXは雑所得扱いで、税率は一律20.315
・給与所得者は20万円まで、主婦や学生は48万円までのFX利益は確定申告の必要ない
・損失が出ても確定申告しておけば3年間の繰越控除が受けられる

 

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FXの節税についての具体策

賢くFXで稼いでいくうえで、「節税」は重要です。今回はFXの節税について具体策をふたつお伝えしていきます。

経費をしっかりと計上する

FXの節税で最も大切になるのが「経費の計上」です。税金の対象はあくまでもFXで得た利益ですので、為替差益やスワップポイントによって稼いだ分から経費を引いた金額が利益となります。FXで年間100万円稼いでいても、経費が20万円かかっていたら、税金の対象は100万-20万=80万円というFXの利益になるのです。

FXで経費として申告できるものにはどのようなものがあるのでしょうか?

・FX教育費 → FXの書籍購入(電子書籍も可)、FXセミナーの講習料FXセミナーへ参加するための交通費

・トレードのための必要経費 → 有料EAや有料VPSの費用パソコンやWi-fiといった周辺機器の購入代金(使用状況によっては按分されます。金額や申告方法によっては減価償却資産扱いとなる場合があります)

・インターネットプロバイダー費 → プライベートに利用している時間との按分が必要になるため税理士に相談するのがいいでしょう

確定申告時に領収書を添付する必要はありませんが、後日調査が入った際に提示できるように領収書はしっかりと保管しておきましょう。確定申告の際に計上忘れしないように注意してください。

ポジションを決済しなければ納税対象にはならない

FXの節税として、「ポジションを決済しないで年を越す」という方法もあります。確定申告しなければいけないのは1月〜12月までの利益ですので、状況によっては翌年に利益を持ち越した方が得する場合もあります。特に3年の繰越控除の計算に係わってくるようなケースです

・1年目 マイナス50万円 2年目 マイナス30万円 3年目現在プラス80万円で30万円の含み益がある

含み益はまだ決済されていない段階なので利益には該当しませんから、上記の場合は繰越控除で差し引きゼロになりますので税金は発生しません。

問題は年末年始にかけて相場が急変することがあるということです。そうなるとせっかくの含み益が、決済していないためにマイナスになるリスクもあります。そこで有効な方法は年末年始だけ両建てするのです。両建てしてもスワップポイント分やスプレッド分は多少マイナスになりますが、どれだけ為替レートが変動しても為替差益と為替差損で打ち消しあうので、両建てする前の利益は確保できます

※両建は買付価格と売付価格の差、手数料及び証拠金を二重に負担すること、支払のスワップポイントと受取のスワップポイントの差を負担することなどのデメリットがあり、経済合理性を欠くおそれがあります。

こうして年明けにどちらのポジションも決済してしまえば、FXの利益を翌年に持ち越すことができます。翌年のトレード状況によっては、確定申告しなくてもよい利益幅で落ち着くかもしれません。

FXの節税についての具体策のポイント!
・確定申告で経費をしっかり計上する
・含み益は税金の対象にはならないので、決済しないで年越しする

「FXの税金は?税率や所得税、節税のやり方を解説」のまとめ

基本的に確定申告は必要です。自分で行うものなので忘れないようにしてください。特にFX初心者は最初の年はFXの収支がマイナスになりやすい傾向があります。マイナスの場合はもちろん税金は発生しませんが、その後で得る利益のためにも確定申告はしておくべきです。

トレード力がついて利益が出た年も経費をしっかりと計上して、FXの利益を圧縮し、賢く節税していくのがいいのではないでしょうか。ぜひ効率良く資産を増やしていきましょう。

※注)税金や納税に関しては、本記事の情報に加えて必ず所管の税務署にご確認下さい。

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著者プロフィール
鈴木 拓也
鈴木 拓也

公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

メガバンクの本店・香港支店で為替ディーラー業務を経験 ・東京工業大学大学院修士課程修了