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2020/05/18
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2020年5月号②)

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ループイフダン「2020年5月の戦略・月中レビュー」

●オンラインセミナーのご案内

5月27日(水)18時からオンラインセミナーを実施いたします。

内容は2月からスタートし、現在も運用中であるループイフダン戦略の考え方を直近の通貨ペアを例に紹介していきます。また、コロナショック後の相場見通しについてもお話しさせていただきます。

詳細は以下のページをご覧ください。多くの皆様の参加をお待ちしております。
https://inet-sec.co.jp/news/detail.jsp?id=328

●移動平均で攻めるループイフダン戦略(戦略概要)

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。リスク管理はこれまで同様で最大ポジション数10(ポンド円のみ5)、損切設定はあり、とします。

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくあります。

ポートフォリオ全体の資金管理としては、以前の戦略と同様「1か月の最大想定損失額25万円以上に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」というスタンスです。なお、この状態で「ポジションが無い状態での翌月のエントリーは、2週連続で終値が上か下かというトレンドが確定した週末を待つこと」としています。つまり、再エントリーの場合でもフィルターをかけます。

それでは、5月の月中レビューを見ていきましょう。



●ドル円

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5月15日までのレンジ=105.99〜107.77

5月15日時点の戦略=「S50」を継続

5月前半のドル円は、4月以降金融市場が落ち着いていることもあって、以前の静かなドル円に戻ったかの印象です。特に本邦企業は例年よりも長いゴールデンウィークになった影響もあって、取引の動意自体も少なくなっていた様子でした。一部では非常事態宣言も解除されたものの、経済の本格回復は首都圏、大阪圏の非常事態宣言解除が必要になりますので、為替市場のスローな動きはドル円だけでなく主要通貨全般において言えることではないかと思われます。

ドル円は「S50」で運用を継続しています。現時点のポジションは3単位、22,349円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態です。また5月の現時点における確定損益は14,302円の利益となっています。

●ユーロ円

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5月15日までのレンジ=114.43〜117.77

5月15日時点の戦略=「S40」を継続

5月前半のユーロ円は、第1週に大きく下げていますが、ひとつは2016年以来の安値になったことで、テクニカルな売りが目立ったこと、もうひとつはユーロドルの項目で書いていますが、ドイツ連邦憲法裁判所がECBの金融緩和政策の一部に対して違憲判決を下したことで、ECBの政策に制限を加えることになるのではないかという懸念からユーロが売られる流れとなりました。しかし、その後は利食いの買い戻しと堅調なドル円の動きから4月末の水準へと戻しています。

ユーロ円は「S40」で運用を継続しています。現時点のポジションは4単位、19,343円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態です。また5月の現時点における確定損益は43,451円の利益となっています。

●ポンド円

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5月15日までのレンジ=130.15〜135.08

5月15日時点の戦略=「S100」を継続

5月前半のポンド円は、1週目はユーロ円に引っ張られている面が大きかったのですが、欧州の中でも新型コロナウイルスによる影響が大きいことや、コロナ後にはブレグジット移行期間後の対応も待ち構えていることもあって、感染者拡大ペースが鈍っても積極的にはポンドを買いにくい流れが続いています。

5月1日時点のポジションは3単位、14,843円の含み損となっていますが、下降局面での買い戻しを待っている状態です。また4月の月間確定損益は59,118円の利益となりました。

ポンド円は「S100」で運用を継続しています。現時点のポジションは1単位、3,994円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態です。また5月の現時点における確定損益は47,552円の利益となっています。

●豪ドル円

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5月15日までのレンジ=67.64〜70.18

5月15日時点の戦略=「S40」を継続

5月前半の豪ドル円は、3月の年初来安値以降の堅調な地合いにやや変化が出ています。これまでは、新型コロナウイルスからの回復を一足先に実現している中国の状況から資源国としての豪ドルにも買いが入りやすい地合いが続いていたのですが、豪州と中国との新たな対立が出てきました。これは、4月末の段階で豪州駐在の中国大使が新型コロナウイルスの感染拡大について、豪州がその調査を要求することは豪州製品のボイコットにつながるとの警告を出していたのですが、今週に入り中国が豪州産食肉の一部輸入停止を発表しました。中国側は別の理由をあげていますが、市場参加者は制裁的という見方をしています。

豪ドル円は「S40」で運用を継続しています。現時点のポジションは8単位、114,460円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態です。また5月の現時点における確定損益は50,322円の利益となっています。

●ユーロドル

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5月15日までのレンジ=1.0767〜1.1019

5月15日時点の戦略=「S60」を継続

5月前半のユーロドルは、第1週に大きく下げることとなりました。主な理由はドイツ連邦憲法裁判所において、ECBの緩和策が一部違憲とされたということがあります。もともと欧州内でも温度差がある中で、ドイツは行き過ぎた緩和を懸念する声がこれまでもありましたが、今回の判決は改めてそうしたドイツの立場を明確にしたものと言えます。違憲とされたのは、緊急プログラムを除いた既存の緩和策の国債購入に関する部分です。ドイツ政府と連邦議会の関与無くECBの緩和政策が執行されていることに対して違憲とされました。コロナ後の欧州内対立要因を残すこととなったという点で、ユーロ売り材料が加わったという見方で良いでしょう。

ユーロドルは「S60」で運用を継続しています。現時点のポジションは2単位、7,665円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態です。また5月の現時点における確定損益は32,110円の利益となっています。

 

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●スイス円(チャート、ゾーンのみ)

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●ランド円(チャート、ゾーンのみ)

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●トルコリラ円(チャート、ゾーンのみ)

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●メキシコペソ円(チャート、ゾーンのみ)

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●NZドルドル(チャート、ゾーンのみ)

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●豪ドルNZドル(チャート、ゾーンのみ)

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。