山中康司のループイフダン戦略レポート(2019年8月号②)

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ループイフダン「2019年8月の戦略・月中レビュー」(8月15日時点)

8月1日に示した各通貨ペアの戦略と現時点における状況を見ていきます。

説明中に出て来る各レートは、斜線部分の「黄緑のライン」のレートとその上下の「ピンクのライン」のレートです。ピボット「緑点線のライン」(P)を中心に、上側の黄緑のラインを(R1)、上側のピンクのラインを(R2)と示し、下側の黄緑のラインを(S1)、下側のピンクのラインを(S2)と示しています。

また、それぞれの月においてS2以下がゾーン1、S2~S1がゾーン2、S1~Pがゾーン3、P~R1がゾーン4、R1~R2がゾーン5、R2以上がゾーン6を示しています。

(詳細は『確率を味方につけるループイフダン戦略』をご参照ください。)



●ドル円

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8月15日までのレンジ=105.05~109.32

 

8月上旬のドルは月初から大きく円高が進んできました。米中貿易摩擦が一段と激化し、9月から対中制裁関税第4弾、人民元安を非難し為替操作国認定と109円台前半から105円の大台間近まで4円以上もの円高を見た後に、第4弾の発動を9月から12月に延期との発表で急反発、しかし米国長期金利が大幅に下がり改めて年後半の景気減速懸念が高まり、株安・円高とベースにあるのはリスクオフ姿勢ということが確認されて折り返しです。

 

8月の戦略は逆張りのSタイプを考え「S25」で継続運用していましたが、早々にR1に到達したことから、初日に運用STOPで既存ポジションのみの運用となっていました。そして、その後の急速な円高により全てのポジションが決済されています。ただ、前月からのポジションもあり、確定損益は402円の損失となっています。

 

今回のドル円は初日にいきなりの円安で運用STOP、その後の円高で全決済とかなり例外的な動きとなっていますが、市場を取り囲む環境を考えると基本はリスクオフにバイアスをかけたSタイプでの運用が望ましいと考えています。

 

当レポートでは、あえてここからの新規運用は行いませんが、もしやるのであれば半分の規模(最大5単位)で「S25」による運用を再開してみるのも悪くは無いでしょう。ただ、その場合でも、直近の高値を超える107円を付ける動きが出た場合には運用STOPとして、月末まで様子見とすべきだと考えます。



●ユーロ円

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8月15日までのレンジ=117.54~120.71

 

8月前半のユーロ円は月初は米中貿易摩擦激化によるリスクオフの動きからドル円の動きに沿ってユーロ売り、また、その後は大きくは方向感は出ていないものの、イタリアの政局が流動化し、10月にも総選挙の可能性が出てきたことや9月ECB理事会で再び緩和に舵を切る思惑が根強く、上値が重たい地合いは続いています。

 

8月の戦略は逆張りのBタイプを考え「B40」での前月からに継続運用に加え、最大ポジション数8単位で新規に運用を開始しましたが、月初の下げでS1に到達したため運用STOPとなりました。現時点でのポジションは4単位、99,618円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は24,541円の損失となっています。

 

●ポンド円

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8月15日までのレンジ=126.58~132.56

 

8月前半のポンド円は、月初のリスクオフで他のクロス円と同様に円高からスタートしましたが、ジョンソン首相がブレグジットに対して合意無き離脱も視野に入れていることから常にポンドは上値を抑えられやすい流れが続いています。ここにきて改めて総選挙の可能性も取りざたされていますが、英国の法律で不信任案の可決か、議会の3分の2以上の賛成というハードルがあり、今のままでは早期の総選挙も困難となり、このまま時間切れというリスクが高まっているようにしか思えません。

 

8月の戦略は順張りでの売り戦略「S100」最大ポジション数5で運用を開始しましたが、S1に到達したことでB100に買い転換しました。その後S2にも到達したため運用STOPとなりましたが、今週の戻しで既存のポジションは全て決済さポジションゼロで月後半へ折り返しとなります。動き次第では、新たな運用再開を考えても良いのですが、毎月のレポートで書いている通り、基本的にはブレグジットの結果がはっきりするまでは積極的に取引をする通貨では無いと考えていますので、ノーポジションのまま月末を待つこととします。ここまでの確定損益(=今月の確定損益)は61,223円の利益となっています。



●豪ドル円

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8月15日までのレンジ=70.77~74.86

 

8月前半の豪ドルは月初に下げたのは円を中心とした円高の動きによるものですが、その後の下げはNZ中銀が予想よりも大きい0.5%の利下げを行った上に、マイナス金利まで視野に入れているとの発言からNZドル売りが強まり、その余波が豪ドルにも及んだことがひとつ、そして予想よりも弱い中国の経済指標も豪ドルの上値を抑える材料とされました。

 

8月の戦略は、逆張りの買いを想定し「B20」での運用を7月から継続していましたが、早々にS2(始値の水準が低かったのでひとつずつ下にシフト)に到達したためのため運用STOPとなりました。その後は大幅に豪ドル安が進んだため、既存ポジションは全て損切設定に引っかかり、8月の確定損益は189,525円の損失となりました。



●ユーロドル

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8月15日までのレンジ=1.1029~1.1250

 

8月前半のユーロドルはリスクオフでドル円が円高となる動きにやや引っ張られる形でユーロドルの買いが先行しましたが、不透明なブレグジット問題やECBの緩和思惑といったこれまでの材料に加え、イタリアの連立与党間の対立が強まり10月にも総選挙という風向きになってきたことがユーロの上値を抑える要因となりました。

 

8月の戦略は7月後半の「B40」に加え新たに最大ポジション数5単位で別途買い戦略「B40」を追加してスタートしました。しかし月初の上昇でP(始値の位置からひとつずつ下にシフト)に到達したため「S40」へと売り転換しました。現時点ではポジションはありませんが、引き続き「S40」での運用を月末まで継続します。8月のここまでに確定損益はポジション転換時の損切もあり15.679円の損失となっています。



●スイス円(チャート、ゾーンのみ)

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8月後半の戦略=S1到達で運用STOP、ポジションはなし

 



●ランド円(チャート、ゾーンのみ)

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8月後半の戦略=S2到達で運用STOP。

*ランド円は年初来安値を割り込み下値不安増大。ポジション管理に要注意。





●トルコリラ円(チャート、ゾーンのみ)

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8月後半の戦略=S1到達で買い転換、「B50」で運用継続





●メキシコペソ円(チャート、ゾーンのみ)

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8月後半の戦略=S1到達で運用STOP





●NZドル米ドル(チャート、ゾーンのみ)

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8月後半の戦略=S2到達で運用STOP





●豪ドルNZドル(チャート、ゾーンのみ)

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8月後半の戦略=S1到達で運用STOP、ポジションなし(R1到達でS40での再開もあり)



【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券



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著者プロフィール

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山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。

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