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2019/08/02
FX投資

トルコリラ円の為替動向と今後の見通し 2019年7月時点【為替カバ】

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こんにちは!

FX長期投資家の為替カバです。

 

今回は政策金利24%の人気高金利通貨、トルコリラ円の為替動向と今後の見通しを調べました。



トルコリラ円為替レートの推移

下のチャートは過去5年(2014年7月〜2019年7月)のトルコリラ円為替チャートです。

 

トルコリラ円為替チャート

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時間の経過とともに下がっている感じですが、もう少し詳しく見ていきます。

下の表は各期間における平均為替レート、()内は騰落率の前年比です。

トルコリラ円 年間平均為替レート

期間

平均為替レート

2014年7月〜2015年7月

48.14円 (-0.76%)

2015年7月〜2016年7月

40.31円 (-16.3%)

2016年7月〜2017年7月

32.45円 (-19.5%)

2017年7月〜2018年7月

28.68円 (-11.6%)

2018年7月〜2019年7月

19.93円 (-30.5%)

過去5年の年間平均為替変動率は、-15.7%です。



トルコと日本のインフレ率

インフレ率とは前年と比べた場合の、1年間での物価の上昇率のことで、
「インフレ率が上がる=物価が上がる」
ことにつながります。

そのため、インフレ率が上がるほど、通貨の価値が低くなるといわれています。

では、トルコと日本のインフレ率を見てみましょう。

 

トルコと日本のインフレ率

 

トルコ

日本

インフレ率の差

(トルコ-日本)

2014年

+8.86%

+2.76%

+6.10%

2015年

+7.67%

+0.79%

+6.88%

2016年

+7.78%

-0.11%

+7.89%

2017年

+11.14%

+0.47%

+10.67%

2018年

+16.33%

+0.98%

+15.35%

平均

+10.36%

+0.98%

+9.38%

 

トルコのインフレ率は平均10.36%、トルコと日本のインフレ率の差は平均9.38%でした。



トルコリラ円為替レートとインフレ率の関係

トルコリラ円の過去5年間の年間平均為替変動率が-15.7%で、トルコと日本の平均インフレ率差は+9.38%と、それより低い数字です。

つまり、直近5年間はインフレ率を上回る下落率になっています。

トルコリラ円において、

「長期的に見ると、インフレ率の高い国の為替レートが、インフレ率の差だけ下落していく」

という仮説は、

「インフレ率の高い国の為替レートが下落する」

という点では正解、

「インフレ率の差だけ下落する」

という点では不正解でした。



トルコリラ円 今後の為替見通し

トルコリラ円は今後も今までのように下落を続けるのでしょうか?

そこで、直近半年のトルコリラ円為替レートとインフレ率について確認しました。

※表中の平均為替レートのカッコ内は、前月比の騰落率です

 

トルコリラ円 月間平均為替レート

期間

平均為替レート

トルコ インフレ率

2019年1月

20.34円 (-4.10%)

20.35%

2019年2月

20.96円 (+3.05%)

19.67%

2019年3月

20.37円 (-2.81%)

19.71%

2019年4月

19.43円 (-4.61%)

19.50%

2019年5月

18.21円 (-6.28 %)

18.71%

2019年6月

18.62円 (+2.25%)

15.72%

直近1年では、トルコリラ円は年間約30%の下落でしたが、過去半年間の月間平均変動率は-2.08%で、下落スピードが若干緩くなっています。

 

また、インフレ率は年初に20%を超えていましたが、直近では15%台まで下がりました。

ただ、日本のインフレ率と比較すると、まだまだ大きな差があります。

 

そのため、今後もトルコリラ円の下落基調は変わらないと推測しますが、直近1年(特に2018年8月)でインフレ率以上に大暴落したため、2年連続で大暴落するとは考えにくいです。

 

より詳しい見通しはこちらです→https://www.docbiotechnology.info/koukinri-tryjpy-kongo.html



トルコリラ円の投資で利益を出すには

FX会社選びを間違えないこと

トルコリラ円を長期間保有すると買った時よりも為替レートが下落しやすいのですが、政策金利が高いため、為替レートが下落しても、それ以上のスワップポイントを得ることが可能です。

トルコリラ円は高金利通貨ですが、南アフリカランドのように、すべてのFX会社で取り扱いがあるわけではありません。

また、スワップポイントの高さにもばらつきがあり、政策金利以上の高いスワップポイントを提供するFX会社もあれば、おそろしくスワップポイントが低いFX会社もありますので、注意が必要です。

 

トルコリラ円のスワップポイントを比較→https://www.docbiotechnology.info/koukinri-tryjpy.html

 

売買タイミングを誤らないこと

最悪なのが高値で買うことです。

それを避けるための一番簡単な方法は、定期的に買い足す方法です。

例えば、複数に分けて分散購入することで、高値掴みを防ぐことができます。

 

また、世界経済が順調な場合は、比較的為替レートが高くなりやすく、そうでない場合は為替レートが低くなりやすいです。

世界経済の見通しが不安定なときに購入し、世界経済が順調なときに売却することで、スワップポイントだけでなく、為替差益も得ることも可能です。

そのため、定期的に買い足すよりも、安値圏で買い足す方が、高い利益を期待できます。

 

定期的にトルコリラ円の見通しを調べていますので、ご利用ください。

トルコリラ円の見通し→https://www.docbiotechnology.info/koukinri-tryjpy-kongo.html

 

レバレッジを低めに設定すること

長期で保有するほど、大きな為替変動に会う確率が高まります。

そのため、長期投資では低レバレッジがおすすめです。

例えば、政策金利24%のトルコリラであれば、レバレッジ2倍でも年間40%以上のリターン(スワップポイント)を期待できます。



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