山中康司のループイフダン戦略レポート(2019年7月号②)

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ループイフダン「2019年7月の戦略・月中レビュー」(7月15日時点)

7月1日に示した各通貨ペアの戦略と現時点における状況を見ていきます。

説明中に出て来る各レートは、斜線部分の「黄緑のライン」のレートとその上下の「ピンクのライン」のレートです。ピボット「緑点線のライン」(P)を中心に、上側の黄緑のラインを(R1)、上側のピンクのラインを(R2)と示し、下側の黄緑のラインを(S1)、下側のピンクのラインを(S2)と示しています。

また、それぞれの月においてS2以下がゾーン1、S2~S1がゾーン2、S1~Pがゾーン3、P~R1がゾーン4、R1~R2がゾーン5、R2以上がゾーン6を示しています。

(詳細は『確率を味方につけるループイフダン戦略』をご参照ください。)



●ドル円

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7月15日までのレンジ=107.54~108.99

 

7月上旬のドル円は前月末に目先の安値をつけ反転上昇する動きの中、株高によるリスクオンにも支えられてドル高・円安が目立ちました。しかし高値が108.99レベルと109円台に乗せられなかったことから上値の重さを感じさせ、さらにパウエルFRB議長の議会証言で7月末のFOMCにおける利下げが確実視されることとなり反落しての折り返しとなります。

 

7月の戦略は逆張りのSタイプを考え「S25」で継続運用していましたが、108.84(R1)以上のドル高となったため、運用STOPして既存ポジションのみの運用となっています。現時点でのポジションは5単位、39,134円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は20,005円の利益となっています。

●ユーロ円

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7月15日までのレンジ=121.32~123.36

 

7月前半のユーロ円は月初こそ前月高値を上抜け買いが目立っていましたが後が続かず反落。その後はドル円もユーロドルもドルの動きが中心となったことから121円台後半で方向感のはっきりしない動きとなっています。月後半にはECB理事会とFOMCもあるため、当面はもみあいを継続しやすい地合いですが、テクニカルには5月後半から高値を切り下げ安値を切り上げる三角もちあいとなってきたため、抜けた方向に動きが加速しやすく徐々にエネルギーが溜まってきているチャートと言えます。

 

7月の戦略は逆張りのSタイプを考え「S40」で運用を開始しましたが、月初の下げで122.20(P)に到達したためB40に買い転換しています(始値がR1に近かったため、ひとつずつ上にシフトしている)。現時点でのポジションは1単位、2,590円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益(前月からの継続ポジションも買い転換時に決済)は4,332円の利益となっています。

 

●ポンド円

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7月15日までのレンジ=135.09~137.79

 

7月前半のポンド円は、月初に買いが先行した直後に反落、3日以降はポンド円にしては珍しくほとんど動きが無いままです。値幅も1円強のもみあいとなっていて、市場参加者は新規材料が出てくるのを待っている状態と言えるでしょう。

 

7月の戦略は逆張りでの売り戦略「S100」最大ポジション数5で運用を開始しましたが、135.49(S1)に到達したため、「B100」へと買い転換しています。現時点でのポジションは1単位、610円の含み損となっていますが、上昇局面での売り直しを待っている状態です。またここまでの確定損益は19,588円の利益となっています。

 

*なお、会場セミナーでは毎回補足していますが、ポンド円のみパフォーマンスが良くないため、ポートフォリオへの組み入れは控えるべきと考えています。レポートではポンド円も含めたものとなっていますが、ポンド円を除いた4通貨での分散投資が望ましい状況です。ブレグジットが確定するまで、このスタンスには変化はありません。

 

●豪ドル円

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7月15日までのレンジ=75.14~76.28

 

7月前半の豪ドルは月初に前月高値を上抜け買いが先行したものの上がりきらずに、その後は75円台半ばを中心とした狭いレンジの中での耳会いに終始しています。

 

7月の戦略は、逆張りの売りを想定し「S20」での運用のため、前月からの継続運用となっています。始値が高かったため、各水準をひとつずつ上にシフトいましたので、75.23(P)に到達した時点で「B20」に買い転換しています。現時点でのポジションは1単位、1,390円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態です。またここまでの確定損益は41,916円の損失です。これは前月からの継続ポジションのうち、レートが低いところでの売りポジションを切ったことによるものです。

●ユーロドル

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7月15日までのレンジ=1.1193~1.1371

 

7月前半のユーロドルは前月後半の買いポジションの仕切りが月初からのじり安を誘いましたが、米国の利下げ同様にECBも7月25日の理事会で何らかの追加緩和を示す可能性があるのではないかとの思惑もまたユーロの上値を重たくしたと言えます。先週はパウエルFRB議長の議会証言で7月利下げが確実視され、ドル円同様にドル売りの動きとなったことからやや買い戻しの動きで折り返しとなっています。

 

7月の戦略は前月の引けが高かったことから順張りでのBタイプを考え「B40」で運用を開始しましたが、思惑とは逆に下げる動きとなりました。現時点ではポジション見直しを行う各水準には到達していません。現時点でのポジションは3単位、8,594円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態です。7月の確定損益は4,237円の利益となっています。

 

*以下、チャートのみの更新です。

●スイス円(チャート、ゾーンのみ)

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7月後半の戦略=P到達で「B40」に買い転換

 



●ランド円(チャート、ゾーンのみ)

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7月後半の戦略=「S50」を継続



●トルコリラ円(チャート、ゾーンのみ)

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7月後半の戦略=R1到達で既存ポジションのみで運用STOP

●メキシコペソ円(チャート、ゾーンのみ)

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7月後半の戦略=「S50」で継続運用



●NZドル米ドル(チャート、ゾーンのみ)

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7月後半の戦略=P到達で「B40」に買い転換



●豪ドルNZドル(チャート、ゾーンのみ)

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7月後半の戦略=「B40」で継続運用



【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券



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著者プロフィール

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山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。

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