サトウカズオのトルコリラレポート【2019年5月20日週】
【はじめに】
みなさん、こんにちわ(こんばんわ)!
トルコリラやメキシコペソのFXブログを運営、高金利通貨のスワップポイントで、”ほぼ”生活しているサトウカズオです。
目的は「ほったらかしでお金を稼ぐこと」ですので、その手段のひとつとしてFX自動売買も稼働・運用させています。
ループイフダンはトルコリラやメキシコペソなどの高金利通貨の取り扱いも開始・新しい設定値幅の追加などもあり、利用しない手はありません。
FX自動売買をするならFX初心者に優しく、低コストで、高スワップポイントが貰えるループイフダンはおすすめです♪
私も自腹で他のFX自動売買システムトレードツールと比較しながら稼働・運用していますので、よろしければ参考にしてください(笑
【現状のループイフダン】
はい、サトウカズオも豪ドル/円に続き、トルコリラ/円のループイフダンも開始しています。?
現状は、
取引数量:1,000円
最大ポジション数:20
評価損益:-132円
スワップ:+488円
決済損益:+512円
合計利益:+868円
となっています♪
トルコリラは無理な運用をせず、適切に稼働させれば、十分利益が出る通貨だと思っています。
現状プラスですしね(笑
【忙しい人へまとめ】
●経常収支は良い結果♪
●トルコ政府・中銀、通貨防衛へ
●トルコ中銀、外貨準備高減少中
●政治的混乱(市長選など)も続く
●対米関係(S-400問題)改善の兆しなし
【5月13日週のトルコリラまとめ】
5月13日の週はおよそ1トルコリラ=18円14銭でこの週の取引を終了。
先々週(5月6日の週)終値の1トルコリラ=18円31銭より、17銭のトルコリラ安円高で取引を終了しています。
ドル円は1ドル=110円08銭と先々週の終値である109円98銭から10銭程度のドル高円安で推移しています。
トルコ政府・トルコ中央銀行は外貨を購入する時に税金を課すなど、強引な手段によってトルコリラ安を防いでいます。
エルドアン大統領もイスタンブール市長選の再選挙後までは、なんとしてもトルコリラ高に持っていきたいことでしょう
トルコの政治経済
●トルコ3月経常収支
02月実績-7.3億USD、市場予想-10.0億USDに対し、実績-5.9億USD!
●トルコ3月鉱工業生産
前月比では、02月実績+1.4%、市場予想+0.9%に対し、実績+2.1%!
前年比では、02月実績-5.0%、市場予想-4.4%に対し、実績-2.2%!
●トルコ2月失業率
01月実績14.7%、市場予想15.0%に対し、実績14.7%!
まずはトルコの経済指標。
注目は、なんと言っても経常収支!
結果は-5.9億USDと良い数値!
観光収入が見込みにくい微妙な時期、原油価格の上昇を考えれば、検討していると言えます。
まあ…経済低迷・景気減速で輸入が減っているのが原因ですが…。
トルコ経常収支
TRADINGECONOMICS.COM様より
それでもトルコに、トルコリラにとって良い数値なのには変わりありません!
素直にトルコリラ高に反応しても良いのですけども、上値が重い…(涙
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こちらも重要な失業率!
結果は14.7%と横ばい。
クーデター騒ぎの時でさえ、こんな高い数値ではなかったのが、トルコ経済の問題の大きさを物語っています。
トルコ失業率
TRADINGECONOMICS.COM様より
こちらも市場予想よりかは良かったものの、前月から改善はされず、過去10年間で最悪の労働市場なのは相変わらず。
そりゃー都市部で政権与党・公正発展党(AKP)の支持率も落ちますよ…。
しかしこちら現状市場の関心は、米中貿易戦争の行くヘ、トルコ・アメリカの外交関係に注目が集まっています。
もトルコリラは反応せず。
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トルコ経済は一時期の最悪期を脱したかに見えます。
(失業率は…シリアやイラク、北アフリカからの難民がね)
確かにトルコ経済はあまり良い状態とは言えませんが、そこまで悪いとも言えません。
今後インフレ率の低下傾向が続き、経常収支が黒字(もしくは若干の赤字程度)である限り、トルコリラは大きく崩れることは無いでしょう。
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それよりもトルコの場合、トルコ経済よりも政治・外交リスクの方が心配です。
詳しくは下記のトルコの政治・外交面で…(涙
トルコの政治外交
先週のトルコの政治・外交面では、
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【ポジティブ材料】
・トルコ政府、外貨購入税導入
・トルコ中央銀行、トルコリラ買い介入
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【ネガティブ材料】
・(S400問題など)対米関係改善の兆しなし
⇒むしろ悪化
・イスタンブール市長選の再選挙問題
⇒経済対策よりも選挙対策への懸念
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政治・外交面がトルコリラの足を引っ張っています。
トルコリラ安につながるネガティブ材料の方が多かったですね…(涙
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ロシア製ミサイル防衛システムS-400導入については、一時導入延期・中止の報道がありましたが、トルコ政府はこれを明確に否定。
むしろ次世代システムS-500を共同開発すると言っています。
国防・貿易収支の観点から、国内防衛産業の育成は良い事ですが、それをロシアと共同とは…。
トルコも加盟している北大西洋条約機構(NATO)は、ロシアを仮想敵国とした軍事同盟です。
当然アメリカは制裁をちらつかせて大反対しています。
ヨーロッパの各国からも導入すればNATO脱退勧告を出す、と言う話も出てきています。
何をやっているのか…。
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イスタンブール市長選再選挙問題も、再選挙決定後も混沌としています。
トルコでは密告・逮捕を恐れて政治的な話はタブーと化しているそうです。
トルコの民主主義…心配です。
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【5月20日週のトルコリラ予想】
トルコリラに関しては、
05月23日:05月 景況感
05月23日:05月 設備稼働率
などが予定されています。
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上記以外には世界中の金融政策・経済に影響を与えるアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨なども予定されています。
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注目は05月設備稼働率でしょう。
前回04月実績は75.0%。
市場予想は74.9%となっています。
ここ過去5カ月間、74%台前半からは回復していますが、それでも低迷しているのには変わりありません。
ここらで力強い数値を見せて欲しいものです。
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確かに設備稼働率は現状のトルコ経済を計る重要指標ですが、トルコリラにはあまり影響は無さそうです。
引き続きアメリカ・トルコの外交関係、世界的にも注目な米中貿易戦争が為替に影響を与えそうです。
【トルコリラ円の為替相場見通し】
トルコリラ円の為替相場見通しは、
17円50銭から19円50銭程度と予想します。
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先週は、18円00銭から20円00銭程度と予想していました。
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ただ…、正直トルコ経済ではなくて、エルドアン大統領やトランプ大統領の発言やtweet、政治的決断で上下するので、予想もへったくれもないですね(涙
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