サトウカズオのトルコリラレポート【2019年4月22日週】
【はじめに】
みなさん、こんにちわ(こんばんわ)!
トルコリラやメキシコペソなどの高金利通貨のスワップポイントで、”ほぼ”生活しているサトウカズオです。
目的は「ほったらかしでお金を稼ぐこと」ですので、その手段のひとつとしてFX自動売買も稼働・運用させています。
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【忙しい人へまとめ】
●トルコ中央銀行、2019年末経済予測を下降修正
●欧州経済の景気減速、原油高がトルコ経済を襲う
●トルコの雇用市場も2009年以来の悪さ
●トルコの政治的混乱は今も続く
●対米関係改善の兆しなし
【4月15日週のトルコリラまとめ】
4月15日の週はおよそ1トルコリラ=19円21銭でこの週の取引を終了。
先々週(4月8日の週)終値の1トルコリラ=19円39銭より、18銭のトルコリラ安円高で取引を終了しています。
ドル円は1ドル=119円92銭と先々週の終値である112円01銭から9銭程度のドル安円高で推移しています。
トルコリラは…、先週は良いニュース(ポジティブ材料)が少なかったですね(涙
かろうじてトルコ経済が少し上向いてきたくらいでしょうか?
ただ雇用市場(失業率)は厳しく、相変わらずエルドアン政権の政治・外交リスクも高まっているままです。
他国通貨は中国経済の回復からリスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)姿勢から上昇しているのにね…。
トルコの政治経済
●トルコ1月失業率
12月実績13.5%、市場予想14.6%に対し、実績14.7%!
●トルコ2月鉱工業生産
前月比では01月実績+1.0%、市場予想+0.3%に対し、実績+1.3%!
前年比では01月実績-7.4%、市場予想-6.2%に対し、実績-5.1%!
●トルコ2月小売販売
前月比では01月実績+1.4%、市場予想-0.8%に対し、実績+0.8%!
前年比では01月実績-6.3%、市場予想-5.8%に対し、実績-4.9%!
まずはトルコの経済指標。
注目はトルコ1月の失業率。
トルコ経済は低迷はしているものの、最悪期は脱したかに見える中、雇用市場はどうなっているかに関心が集まります!
結果は…、2009年以来の悪さ(涙
トルコ失業率
TRADINGECONOMICS.COM様より
失業率が14.7%と言うのも悪い数値なのですが、特に15〜24歳の若者層での失業率が26.7%と1988年以来の最悪の水準となっています。
つまり企業も既存の労働者の雇用で精いっぱいで「新規雇用がない」と言う状況です。
この失業率の高さ、雇用がないと言う状況は社会不安を招きます。
当然政権批判に向かうでしょう。
先の統一地方選挙でエルドアン大統領率いる公正発展党(AKP)が大都市で負けたのも頷けます。
希望と言えば、鉱工業生産や小売販売が少し持ち直してきていることでしょうか。
トルコ経済は未だ低迷しているとは言え、最悪期を脱したかに見えます。
欧州経済の景気減速、原油高、それを悲観したトルコリラ安がトルコ経済を襲っていますが、なんとか踏ん張って欲しいものです。
トルコ経済はあまり良い状態とは言えませんが、そこまで悪いとも言えません。
インフレ率の低下傾向が続き、経常収支が黒字(もしくは若干の赤字程度)である限り、トルコリラは大きく崩れることは無いでしょう。
また、世界の中央銀行が金融緩和策に舵を切ったこと。
さらにアメリカの利上げ停止により、資金が再び新興国に流れてきています。
エルドアン大統領には投資先として魅力あるトルコを作って欲しいものです。
言ってしまえばトルコの場合、トルコ経済よりも政治・外交リスクの方が心配です。
詳しくは下記のトルコの政治・外交面で…(涙
トルコの政治外交
先週のトルコの政治・外交面では、
【ポジティブ材料】
・特になし
【ネガティブ材料】
・対米関係改善の兆しなし
・エルドアン大統領:政治的混乱に終止符を打つ!
⇒正式に(再び?)イスタンブール市長選の敗北を認めず再選挙申請へ
政治・外交面がトルコリラの足を引っ張っています。
トルコリラ安につながるネガティブ材料の方が多かったですね…(涙
政治・外交面がトルコリラの足を引っ張っています。
トルコリラ安につながるネガティブ材料の方が多かったですね…(涙
特に「?」と思ったことが…。
先週エルドアン大統領は「この政治的混乱に終止符を打ち、トルコ経済の再生に尽力すべきだ!」と力強く訴えました。
しかしエルドアン大統領率いる公正発展党(AKP)はイスタンブール市長選のやり直しを正式に(再び?)表明。
選挙管理委員会に不正の再調査を求めたほか、再選挙の申し込みも申請しています。
エルドアン大統領…少し格好悪いです(涙
イスタンブールの再選挙の件、未だに決まっていません。
トルコリラの推移
週の高値は19円58銭くらい。
週の安値は19円07銭くらいでしょうか。
週の最高値は、週初めの4月17日のニューヨーク時間。
週の最安値は、週終わり4月18日の東京時間、となっています。
ユーロ圏・ドイツ・フランスの4月製造業PMIが揃って市場予想を下回ったことから、関係の深いトルコ経済への影響も懸念されトルコリラは下落。
リスク回避のユーロ安トルコリラ安ドル高が進みました。
まあ…トルコリラ安は対米関係の悪化も尾を引いていて、投資家が買い難いってこともあるのですけどね(涙
エルドアン大統領!
経済の問題は回復に時間がかかりますが、政治・外交の問題は一瞬で片が付くきますよ。
決断ひとつなのですけどねー…。
頑張れトルコリラ!
【4月22日週のトルコリラ予想】
トルコリラに関しては、
04月24日:04月 設備稼働率
04月25日:トルコ中央銀行 政策金利発表
などが予定されています。
注目はトルコ中央銀行による政策金利発表でしょう。
市場予想は据え置きの24%。
一部には利下げ観測もありますが、このトルコリラ安・インフレ率の現状、利下げには踏み込めないでしょう。
利下げについてはサトウカズオは6月くらいが危ないのではないかと思っています。
しかし、いくらエルドアン大統領による景気刺激策を含めた利下げ圧力があるとは言え、インフレ率がどうにもならないことには、トルコ中央銀行も下げるに下げられないでしょう。
【トルコリラ円の為替相場見通し】
トルコリラ円の為替相場見通しは、
18円00銭から20円00銭程度と予想します。
先週は、18円50銭から20円50銭程度のレンジ相場と予想していました。
ただ…、正直トルコ経済ではなくて、エルドアン大統領やトランプ大統領の発言やtweet、政治的決断で上下するので、予想もへったくれもないですね(涙
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