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2019/04/15
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2019年4月号②)

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ループイフダン「2019年4月の戦略」月中レビュー(4月15日時点)

*5月1日レポートについて

 

5月の月初レポートも10連休中ではありますが、1日時点の為替レートをベースにした執筆となります。公開日時によってはその時のレートとのズレがある可能性があることはご了承ください。

4月1日に示した各通貨ペアの戦略と現時点における状況を見ていきます。

 

説明中に出て来る各レートは、斜線部分の「黄緑のライン」のレートとその上下の「ピンクのライン」のレートです。ピボット「緑点線のライン」(P)を中心に、上側の黄緑のラインを(R1)、上側のピンクのラインを(R2)と示し、下側の黄緑のラインを(S1)、下側のピンクのラインを(S2)と示しています。

また、それぞれの月においてS2以下がゾーン1、S2〜S1がゾーン2、S1〜Pがゾーン3、P〜R1がゾーン4、R1〜R2がゾーン5、R2以上がゾーン6を示しています。詳細はサイトにある説明をご参照ください。

(詳細は『確率を味方につけるループイフダン戦略』をご参照ください。)



●ドル円

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4月15日までのレンジ=110.81〜112.10

 

4月前半のドル円はほぼ株価上昇と足並みを合わせてリスクオンの円売り相場となりました。先週はトランプ大統領の対EU関税発言から株価が反落しドル円でも円高に動く場面は見られましたが週後半には下げる前の水準を回復する動きとなっています。しかし、今週は日米通商協議があり、週末のG20でムニューシン財務長官が為替もテーマの一つであると述べたことから、日経平均は22,000円台を回復しても3月高値を超えられず112円台で上値もまた重たくなりつつある状態で後半へと折り返します。

 

4月の戦略は逆張りのSタイプを考え「S25」で運用しています。現時点ではぎりぎりでR1(112.11)をつけていないため、見直しを考える各水準には到達していません。後半もこのまま継続運用となります。現時点でのポジションは5単位、33,598円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は6,434円の利益となっています。



●ユーロ円

ユーロ円.png

4月15日までのレンジ=124.44〜126.77

 

4月前半のユーロ円は臨時EUサミットにおけるブレグジットの行方が懸念材料であり、前月に続いてECB理事会でハト派な意見が出た割には下げが限定的で底堅い動きを続け、先週には株高がクロス円全般でのリスクオン相場に繋がったことからユーロ円もまた上昇する動きを見せました。しかし、欧州景気の減速感は強く日米通商協議の内容次第で次は対EUということになるため、ユーロの動きも加わってユーロ円が反落するリスクがあります。

 

4月の戦略は逆張りのBタイプを考え「B40」で運用していますが、現時点では見直しを考える各水準には到達していませんので、後半もこのまま継続運用となります。現時点でのポジションは1単位、33,598円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は6,434円の利益となっています。

 
 

理事会後の下げで「P」を下抜けたため(始値がR1に近いためひとつずつ上にシフト)、「B40」に買い転換し、現時点ではそのままBタイプで運用を継続しています。現時点でのポジションは1単位、1,408円の含み益となっていて上昇局面での利食い売りを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は18,757円の利益となっています。

 



●ポンド円

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4月15日までのレンジ=144.40〜147.20

 

4月前半のポンド円は、英国のEU離脱期限延期を巡って思惑は色々とあったものの、EUも一層の不透明感を招く合意無き離脱とすることは無いであろうとの思惑通りに事が運んだことで、とりあえず12日の合意無き離脱は避けることが出来ました。再延期は6か月、10月末まで問題を先送りしただけでもあり、今後がどうなるのかは完全に英国議会に運命が任された状態です。ただ、現時点ではまだ先があるとの楽観的な見方でポンド円は比較的安定した動きを続けています。

 

4月の戦略は逆張りですが値幅をこれまでよりも広げ「B100」での運用へと修正を加えました。また前月から継続している「B50」の2単位は、これまでに決済されましたが、あえて追加はせずに「B100」の最大ポジション数3単位で月末まで運用を継続します。現時点でのポジションは2単位、3,755円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は49,667円の利益となっています。

 

●豪ドル円

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4月15日までのレンジ=78.50〜80.49

 

4月前半の豪ドルは株高によるリスクオンで底堅い展開を続けていましたが、先週金曜に発表された中国の経済指標が予想よりも強かったことから豪ドル買いが加わり、円売りとの相乗効果で年初来高値を更新する強い動きとなっています。米中通商協議は最終ラウンド、いっぽうで日米通商協議は今週から具体的にと、豪ドル、日本円それぞれの材料が出てくるでしょうから月後半に向けては慎重に対応したいところです。

 

4月の戦略は、逆張りの売りを想定し「S20」で運用を開始しましたが、前述の通り12日金曜の上げでR1(79.67)を上抜けましたので運用STOPとして月までは既存ポジションのみの運用としています。現時点でのポジションは10単位、83,444円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は14,694円の利益となっています。

 

●ユーロドル

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4月15日までのレンジ=1.1184〜1.1324

 

4月前半のユーロドルは臨時EUサミットを前に不透明感があったにも関わらずポンドが底堅かったことが大きかったと思いますが、ユーロも底堅い動きとなっていました。ECB理事会では先月に続きハト派なスタンスが示されたものの反応は限定的、欧州経済自体の弱さに対する懸念もあり値動き自体が狭い月前半となりました。しかし、先週には米国による対EU関税の話が出てきていることから、ユーロ売りの動きには注意が必要そうです。

 

4月の戦略は逆張りのBタイプを考え「B40」で運用を開始していますが、現時点では見直しを考える各水準には到達していませんので、後半もこのまま継続運用となります。現時点でのポジションは1単位、1,413円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は38,661円の利益となっています。(※途中まで設定ミスでB10での運用となっていたため、やや利益がプラス方向に働いていますが、現時点では本来の正しい設定での運用となっています。)

 

*以下、チャートのみの更新です。



●スイス円(チャートのみ)

スイス円.png

4月後半の戦略=当初戦略通り



●ランド円(チャートのみ)

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4月後半の戦略=R1に到達したため、既存ポジションのみで運用STOP



●トルコリラ円(チャートのみ)

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4月後半の戦略=当初戦略通り



●メキシコペソ円(チャートのみ)

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4月後半の戦略=R1に到達したため、「S50」に転換して継続中



●NZドル米ドル(チャートのみ)

NZドルドル.png

4月後半の戦略=S1に到達したため、既存ポジションのみで運用STOP



●豪ドルNZドル(チャートのみ)

豪ドルNZドル.png

4月後半の戦略=R1に到達したため、既存ポジションのみで運用STOP



【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券



【本レポートに関するご注意】

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。