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2019/02/15
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2019年2月号②)

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ループイフダン「2019年2月の戦略」月中レビュー(2月15日時点)

2月1日に示した各通貨ペアの戦略と現時点における状況を見ていきます。

説明中に出て来る各レートは、斜線部分の「黄緑のライン」のレートとその上下の「ピンクのライン」のレートです。ピボット「緑点線のライン」(P)を中心に、上側の黄緑のラインを(R1)、上側のピンクのラインを(R2)と示し、下側の黄緑のラインを(S1)、下側のピンクのラインを(S2)と示しています。

また、それぞれの月においてS2以下がゾーン1、S2〜S1がゾーン2、S1〜Pがゾーン3、P〜R1がゾーン4、R1〜R2がゾーン5、R2以上がゾーン6を示しています。

(詳細は『確率を味方につけるループイフダン戦略』をご参照ください。)



●ドル円

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2月15日までのレンジ=108.73〜111.13

 

2月前半は米中通商協議次官級、閣僚級(本日)に向けて決着期待思惑による株高、そしてリスクオンの円売りが継続してきましたが、昨日の米国経済指標が弱かったこと、また中国への制裁関税猶予を延長する可能性が高まった=決着は先送り、との流れから111円台前半でいったん上値を押さえられた格好となりました。それでも年始からのドル買いトレンドを否定するほどの動きとまではなっていない状況で月後半へと折り返しです。

2月の戦略は逆張りのSタイプを考え「S25」で1月から運用を継続してきました。しかし、東京祝日の11日にR1(110.47)に到達したため、月末まで運用STOPとして既存ポジションのみの運用となりました。現時点でのポジションは8単位、62,741円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は1月からの継続ポジションの一部が損切りにかかったこともあり、75,293円の損失となっています。



●ユーロ円

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2月15日までのレンジ=124.18〜125.95

 

2月前半のユーロ円は株高によるリスクオンの円売りの動きを、欧州の景気減速懸念が打ち消す格好で方向感のはっきりしない展開が続きました。しかし、ブレグジットの不透明感やフランスとイタリアとの関係悪化など欧州にとっての悪材料も加わり、上値が重たい流れになりつつある状況です。

 

2月の戦略は逆張りのSタイプを考え「S40」で1月から運用を継続しています。現時点でポジションを見直す各水準には到達していませんので、月末まで当初戦略を継続します。現時点でのポジションは4単位、16,252円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は16,084円の利益となっています。



●ポンド円

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2月15日までのレンジ=141.09〜144.18

 

2月前半のポンド円は、ブレグジットに向けての不透明感が広がり月初からじり安の展開となっています。昨日の英国議会では修正案採決が否決されたことで手詰まりとなってきました。前回採決で決まったバックストップ見直し要求と3月29日期限の延長なしをEU側が承認しなければ、いよいよハードブレグジット(合意無き離脱)の可能性が高まります。今後は英国議会とEUとの板挟みとなっているメイ首相の手腕にかかっていますが、最悪の事態は常に想定しておくべきですし、その場合には年初来安値更新程度では済まない大混乱に陥る可能性があるでしょう。

 

2月の戦略は逆張りの「S50」で運用再開とし、1月からの継続ポジションと合わせて最大ポジション数を5単位へと半減しての運用です。現時点でポジションを見直す各水準には到達していませんので、月末まで当初戦略を継続します。現時点でのポジションは3単位、15,436円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は繰り越しポジションの損切もあったため498円の損失となっています。



●豪ドル円

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2月15日までのレンジ=77.44〜79.84

 

2月前半の豪ドルは豪中銀の金融政策に対して市場参加者の思惑よりもハト派寄りなコメントが出たことから売りが先行しましたが、旧正月明けの上海総合株価指数が高く始まったことを好感し豪ドルにも買い戻しが入りました。しかし、米中通商協議が継続協議となりそうな雲行きとなってきたため、上値もまた限定的となっている現状です。

 

2月の戦略は、逆張りの売りを想定し「S20」で1月からの継続運用となっています。現時点でポジションを見直す各水準には到達していませんので、月末まで当初戦略を継続します。現時点でのポジションは4単位、14,398円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は1月からのポジションの損切もあり8,513円の損失となっています。



●ユーロドル

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2月15日までのレンジ=1.1249〜1.1489

 

2月前半のユーロドルは欧州の景気減速懸念が最大の悪材料となり、イタリアはリセッション入り、またイタリアは八つ当たり気味にデモが続くフランスの大統領批判を行い、両国の関係悪化を招いています。またブレグジット問題も不透明感が漂い欧州への悪影響が一段の景気のリスクとなるため、ユーロドルは月初から売られ続ける結果となりました。

 

2月の戦略は逆張りのSタイプを考え「S40」で1万通貨単位、最大ポジション数10で運用を開始しました。その後11日に1.1296(S1)に到達したため、売りポジションを全て利食い月末まで「B40」に買い転換しました。今後は、買い転換した場合の戦略で月末まで運用を行います。現時点でのポジションは2単位、6,851円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は24,874円の利益となっています。



●スイス円(チャートのみ)

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2月後半の戦略=当初戦略通り



●ランド円(チャートのみ)

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2月後半の戦略=当初戦略通り



●トルコリラ円(チャートのみ)

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2月後半の戦略=当初戦略通り



●メキシコペソ円(チャートのみ)

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2月後半の戦略=当初戦略通り



●NZドル米ドル(チャートのみ)

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2月後半の戦略=当初戦略通り



●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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2月後半の戦略=当初戦略通り



【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券



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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。