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2019/02/07
資産運用全般

スワップポイントで利益を狙う!南アフリカランドの今後の予測は?

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スワップポイントで利益を狙う!南アフリカランドの今後の予測は?

FX取引を行う場合は、投資対象とする通貨選びが大切です。南アフリカランドは高金利状態が継続しており、スワップポイントが狙える投資対象通貨の1つとしての魅力があります。しかし、リスクもあることが注意点です。そこで、南アフリカランドの金利や為替相場の状況、リスク、さらには今後の見通しなどについて解説します。



1.FX取引の前に南アフリカの経済状況を把握しよう!

南アフリカランドへのFX取引を始める前に、通貨発行国である南アフリカ共和国の経済状況を理解しておく必要があります。南アフリカは、アフリカ大陸最南端に位置する国です。鉄鋼や機械、製油などの産業が発達しています。また、金やダイヤモンドの産地としても有名で、鉱山資源に恵まれている国です。2017年以降、世界経済が成長しているなかでアフリカの経済成長率は伸び悩んでいます。特に、南アフリカでは2016年の干ばつにより農作物の生産に悪影響がありました。しかし、2017年に入ってからは回復の兆しがみられます。FX取引を行うにあたっては、今後の南アフリカ経済の動向について注視することが必要です。



2.南アフリカランドの金利や為替相場のこれまでの動き

FX取引の成果に重要な影響を与える要素として、金利と為替相場の変動があげられます。そこで、南アフリカランドの金利水準や為替相場の動向について解説します。

2-1.南アフリカランドの金利推移

まず、金利についてです。南アフリカランドの政策金利は、2018年11月現在において6.50%となっています。先進国の平均的な政策金利と比較すると、高金利です。過去に遡ると、2008年頃には政策金利は12%に達してしいました。しかし、リーマンショックにより金利は低下します。その後、2012〜2013年にも徐々に低下し、5%程度まで下がったことがあります。2014年頃からは上昇に転じ、2016年には7%に達しました。2017年頃からは、6%台の水準が続いている状況です。南アフリカランドは、世界経済の影響を受けやすい通貨だといえます。

2-2.南アフリカランドの為替相場推移

続いて、為替相場の推移です。リーマンショックがあった2008年の前は、1ZAR(南アフリカランド)16〜18円で推移している状況でした。その後、リーマンショックの影響により、2009年には一時9円を割り込みほどの下落が発生します。2014年頃は10円前後に戻して推移しましたが、2015年から再度下落に転じ、8円を割り込むことになります。2016年には、7円を下回ることもありましたが、その後は徐々に回復傾向に転じたという経緯です。2018年現在は、7.2〜9.2円のあたりで推移しています。為替相場は大きく変動する可能があることを認識しておくことが必要です。



3.国債格付け引き下げで南アフリカランドの投資リスクが高まる!

法定通貨の信用を理解するうえで、国債の格付けは重要な参考指標となります。国債の格付けを認識しておくことがFX取引に役立つでしょう。そこで、南アフリカランド国債の格付けについて解説します。

3-1.2018年の格付け

2018年11月現在における南アフリカランド国債の格付けは、S&Pが「BB」、ムーディーズは「Baa3」です。S&Pにおける「BB」格付けは信用リスクが高いことを示しており、投資不適格のジャンク債だと位置付けられています。また、ムーディーズにおける「Baa3」格付けの信用リスクは中程度とされ、投資適格国債という評価です。格付け会社によって国債の格付けは異なります。しかし、いずれ格付け機関でも、南アフリカランド国債への投資リスクは高いという判断になっていることは認識しておくことが必要です。

3-2.過去の格付けの推移

2014年6月は、経済成長の弱さからS&Pは「BBB」から「BBB-」に引き下げを行いました。また、ムーディーズも2014年11月に「Baa1」から「Baa2」への引き下げを行っています。理由は、経済成長率の低さと財政赤字の縮小がみられなかったことです。さらに、2017年4月には、財務省トップ交代によって経済政策の不透明感が増したことから、S&Pは「BBB-」から「BB+」への引き下げを行います。2017年6月には、経済政策や構造改革の遅れを理由として、ムーディーズも「Baa2」から「Baa3」への格下げを実施しました。さらに、2017年11月、経済見通し低下を反映してS&Pによる「BB+」から「BB」への引き下げ実施、2018年3月、構造改革の進捗によりムーディーズによる「ネガティブ」から「安定的」への引き上げが行われたというのが経緯です。

3-3.できるだけリスクを回避するには

南アフリカランドへの投資リスクを回避するポイントは、以下の3点です。

・損切りタイミングを事前に決めておく
・実効レバレッジは5倍以下に抑える
・自動売買システムを活用する

1つ目の損切りは、含み損の増加回避につながります。2つ目のレバレッジ倍率抑制は、リスク抑制に有効です。3つ目の自動売買活用は、自分で判断して行う裁量取引での損切り失敗の回避に役立ちます。ループイフダンを活用すれば、24時間自動的に売買が可能で、損切りも機械的に行ってくれるため、初心者でもリスクを抑えて効率的に利益を狙うことが可能になるでしょう。



4.南アフリカランドの今後の見通し

南アフリカランドをFXの投資対象にする場合は、南アフリカランドの将来動向を知っておくことが欠かせません。そこで、南アフリカランドの今後における見通しについて解説します。

4-1.直近の動き

まず、直近の動きについてです。南アフリカランドの為替相場が動く要因としては、国債格付けや政策金利の変動があげられます。また、世界経済に大きな影響を与えると予想されている米中貿易問題も要因です。南アフリカランドの価値上昇を支える好材料が見当たらないため、短期的には下落する可能性があり、7円台で推移するとみられています。国債の格付けが下がった場合は、急落する可能性があることも認識しておきましょう。

4-2.中長期的な動き

中長期的な視点では、南アフリカランドはポジティブな見方もできます。資源大国であることを考慮すると、中長期的には経済は成長すると期待することが可能です。ただし、マイナス要因となる事象が発生すると、急落する可能性も否定できません。そのため、リスク分散は必要です。為替相場の動向は、国内経済政策や財政赤字縮小の進捗が大きなカギを握っています。また、米中貿易問題や世界の株価動向、イギリスのEU離脱状況も見逃せない要因です。グローバル規模で政財界の影響を注視する必要があるでしょう。

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5.南アフリカランドFXはスワップポイントで稼ぐ

南アフリカランドを投資対象としてFX取引を行う場合は、スワップポイントを意識することが大切になります。スワップポイントとは、売買対象となる2つの通貨における金利差をポイントとして受け取るものです。円のような低金利通貨を売って南アフリカランドのような高金利通貨を保有すれば、スワップポイントが得られます。南アフリカランドの金利が6.5%、日本の金利が0.1%であれば、金利差は6.4%です。高金利通貨を保有している間、スワップポイント分が継続して利益増加に貢献してくれます。ただし、南アフリカランドが急落すると為替差損が生じることがリスクです。急激な為替レートの変動には十分注意する必要があります。



6.南アフリカランドは為替相場の急変に注意!

南アフリカランドは、国債の信用度が低いこともあり、高金利の状態が続いている通貨です。そのため、FXの投資対象にすれば、スワップポイントで稼げる可能性があります。ただし、為替レートの変動が激しく、スワップポイントで得た利益が為替差損で相殺されて消えてしまう可能性も否定できません。リスクを回避する意識も重要になります。リスクを回避するためには、確実な損切りが大切です。そのためは、自動売買できるループイフダンの活用を検討してみましょう。リスクを抑えて効率的に稼げる可能性を広げてくれます。