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2018/11/15
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2018年11月号②)

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ループイフダン「2018年11月の戦略」月中レビュー

11月1日に示した各通貨ペアの戦略と現時点における状況を見ていきます。

?説明中に出て来る各レートは、斜線部分の「黄緑のライン」のレートとその上下の「ピンクのライン」のレートです。ピボット「緑点線のライン」(P)を中心に、上側の黄緑のラインを(R1)、上側のピンクのラインを(R2)と示し、下側の黄緑のラインを(S1)、下側のピンクのラインを(S2)と示しています。

また、それぞれの月においてS2以下がゾーン1、S2〜S1がゾーン2、S1〜Pがゾーン3、P〜R1がゾーン4、R1〜R2がゾーン5、R2以上がゾーン6を示しています。

(詳細は『確率を味方につけるループイフダン戦略』をご参照ください。)



●ドル円

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11月15日までのレンジ=112.56〜114.21

?11月前半は米国中間選挙というイベントはあったものの、思った以上に動きは少なくその後のFOMCで12月利上げが確定的となったこともあってドル高の流れとなりました。しかし、10月高値値の114円台半ばはここ2年ほど常に反落している水準でもあり、ここ1週間ほどは114円台前半ではドル売りオーダーも出てくる状況での折り返しとなっています。

?11月の戦略は逆張りのBタイプを考え「B25」で1万通貨単位、最大ポジション数10で前月からの運用を継続しています。ここに至るまでの値幅も大きくなく、戦略を見直す各水準には到達していません。現時点でのポジションは3単位、7,532円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は29,570円の利益となっています。



●ユーロ円

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11月15日までのレンジ=127.50〜130.15

?11月前半は1週目は中間選挙前後まで株高となったこともあってドル円同様にリスクオンの円売りが目立ちユーロ円も買いが先行しましたが、2週目はブレグジットやイタリア予算案に対する不透明さからユーロ売りが目立ち、月初の水準へと押す動きとなりました。しかし、ここまでのところは上下とも限定的な狭い値幅での取引に終始しています。

?11月の戦略は逆張りの「B40」で10月に方向転換した後のポジションを継続運用しています。ユーロ円も戦略を見直す各水準には到達しておらず、現時点でのポジションは5単位、33,649円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は43,129円の利益となっています。



●ポンド円

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11月15日までのレンジ=144.03〜149.49

?11月前半のポンド円は、ユーロ円同様に1週目はリスクオンによる円売りに加えてブレグジット協議進展思惑もポンド買いに作用しました。その後はユーロ売りの動きとブレグジット協議の思惑が前進、いや何も進んでいないと上下にブレる展開となっていますが、ブレグジットの合意案も閣議を経て実際に議会で承認されるまではどうなるかはわかりません。結果がわかるまでは思惑による売買はあまりお勧めできないと考えていますが、ループイフダンはうまい具合に動いてくれています。

?11月の戦略は逆張りの「B50」で10月に方向転換した後のポジションを継続運用していましたが、7日にR1(148.83)に到達したことで、「S50」に方向転換しています。方向転換後の現時点でのポジションは3単位、20,440円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は112,541円の利益です。



●豪ドル円

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11月15日までのレンジ=79.86〜82.70

?10月前半の豪ドルはリスクオンの円売りに加えて米中通商協議再開期待から資源国としての豪ドルにも買いが入りやすい状況を作り出しています。第2週目に入っても底堅い展開を続けていることからもわかるのですが、さらに長い目で見ると豪ドル円は相変わらずのレンジ相場を続けていて上がったところでは売りも出てきています。ここからの一段の上昇には米中間の貿易摩擦懸念が実際に緩和する動きが必要な印象です。

?11月の戦略は、逆張り戦略の「B20」でスタートしましたが、7日にR1(82.27)に到達したため、買いポジションを閉じて「S20」へと売り転換しています。現時点でのポジションは3単位、5,711円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は37,315円の利益となっています。



●ユーロドル

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11月15日までのレンジ=1.1216〜1.1500

?11月前半のユーロドルは継続する欧州内の悪材料であるブレグジットとイタリア予算案の不透明感が上値を抑える格好となり、バリアオプションもあって8月と10月の2度トライして抜けなかった1.1300を下抜けたことから一時1.12台前半まで下値を切り下げました。

?今のところS1がサポートとして効いていますが、月初始値の水準がS1に近かったことから戦略転換がS2となっていることもあり、現時点では戦略自体に変更はなく、トレンドの継続を考えての「売り」の順張り戦略を継続しています。ポジションは4単位、15,680円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は40,019円の利益となっています。



【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券



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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。