お金の勉強サイト 金銭改革 お金の勉強サイト 金銭改革
2018/09/18
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2018年9月号②)

2018_9_02.jpg

ループイフダン「2018年9月の戦略」月中レビュー

9月1日に示した各通貨ペアの戦略と現時点における状況を見ていきます。

?説明中に出て来る各レートは、斜線部分の「黄緑のライン」のレートとその上下の「ピンクのライン」のレートです。ピボット「緑点線のライン」(P)を中心に、上側の黄緑のラインを(R1)、上側のピンクのラインを(R2)と示し、下側の黄緑のラインを(S1)、下側のピンクのラインを(S2)と示しています。

また、それぞれの月においてS2以下がゾーン1、S2〜S1がゾーン2、S1〜Pがゾーン3、P〜R1がゾーン4、R1〜R2がゾーン5、R2以上がゾーン6を示しています。

(詳細は『確率を味方につけるループイフダン戦略』をご参照ください。)



●ドル円

20180918usdjpy.png

9月15日までのレンジ=110.38〜112.17

?9月前半は前月に続いて貿易摩擦激化が懸念されるスタートを切り、一時110円台前半まで下げたものの押し目買いが根強く、さらに日経平均株価が大幅上昇する動きに沿ってリスクオンの円売りが目立つ展開で高値112.17をつけて月前半を折り返しました。

?9月の戦略はSタイプを考え「S25」で1万通貨単位、最大ポジション数10で運用を開始しました。上記の通り14日に高値112.17をつけましたが、運用STOPの112.18には1銭届かずのため、月初のシナリオのまま運用を継続します。現時点でのポジションは7単位、59,621円の含み損となっていますが下降局面での買戻しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は23,616円の利益となっています。



●ユーロ円

20180918eurjpy.png

9月15日までのレンジ=127.87〜131.12

?9月前半は月初こそ前月の上げ相場に対する調整も見られましたが、その後は株価上昇による円売りの動きと、イタリアの財政規律問題やブレグジット協議に対する懸念が後退したことによるユーロ買いの動きと、双方の材料がユーロ円の買いに繋がり14日には8月高値を上抜ける動きを見せての月後半入りとなりました。

?9月の戦略は「S40」での運用を開始していますが、上下のポイントどちらにも到達していませんので、月初シナリオのまま運用を継続中です。現時点でのポジションは7単位、73,242円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は43,423円の利益となっています。



●ポンド円

20180918gbpjpy.png

9月15日までのレンジ=142.60〜147.02

?9月前半のポンド円も月初こそ動きは鈍かったものの、その後はユーロ円同様に株式市場を見てのリスクオンの円売りとブレグジット協議進展思惑からのポンド買いとに支えられて安値高値とも切り上げる動きとなりました。14日には8月下旬の高値を超え147円台乗せとなりましたが、8月初日の高値にはわずかに届かず月後半へと入りました。

?9月の戦略は押し目「買い」の逆張り戦略となっていましたので「B50」での運用を開始しましたが、147.25(R1)には届いていませんので月初シナリオのまま運用継続中です。現時点でのポジションは2単位、6,372円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は77,282円の利益となっています。



●豪ドル円

20180918audjpy.png

9月15日までのレンジ=78.69〜80.80

?9月前半の豪ドルは動きが鈍かったのですが上旬にS1へと到達、同水準がサポートとなったことまたその後のリスクオンの円売りの動きから月初の水準に戻していますが、前半は概して静かな動きで方向感がはっきりしないまま月後半へと入ってきました。

?9月の戦略は、8月からの「B20」を継続運用しています。また始値がS1に近いことから運用STOPとする水準をS2でスタートしていますので月初シナリオのまま運用継続中です。現時点でのポジションは4単位、6,981円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は17,248円の損失となっています。これは、先月から継続していたポジションのうち持ち値の高い一部が損切り設定に引っかかったことによるものです。



●ユーロドル

20180918eurusd.png

9月15日までのレンジ=1.1526〜1.1722

?9月前半のユーロドルは当初は方向感のはっきりしないもみあいを続けていましたが、イタリアが財政規律を守れるとのニュースと、ブレグジットに関して今後6〜8週間程度で合意が見られるであろうとの見通しに反応し、ポンドとともにユーロにも買いが入りました。14日には1.1722と8月高値を伺う展開となりましたが、全般的な米ドル買いの動きからやや反落して月後半に入りました。

?9月の戦略は「S40」での運用を開始しました。その後は上下のポイントどちらにも到達していませんので、月初シナリオのまま運用継続中です。現時点でのポジションは3単位、14,902円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態となっています。またここまでの確定損益は22,568円の利益となっています。

?今月は5通貨ペアともに比較的穏やかな動きを続けていて、どれも月初のシナリオをそのまま継続中です。しかし月後半には第2回日米通商協議、FOMC等の重要イベントもありますので、上下の各ポイントでの運用STOP等のポジション管理を忘れずに。



【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券



【本レポートに関するご注意】

?・アセンダントが提供する本レポートは一般に公開されている情報に基づいて記述されておりますが、その内容の正確さや完全さを保証するものではありません。使用されている為替レートは実際の取引レートを提示しているものでもありません。

・記述されている意見ならびに予想は分析時点のデータを使ったものであり、予告なしに変更する場合もあります。レポート内のチャートはFibonacci Trader社のテクニカル分析ソフトを承諾を取り使用しています。

・本レポートはあくまでも参考情報であり、アセンダントおよび株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。

・アセンダントおよび株式会社アイネット証券は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。

・アセンダントおよび株式会社アイネット証券の許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。

著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。