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2018/05/22
資産運用全般

10万円から始める資産運用

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これから投資をはじめる方のうち、余剰資金が10万円程度と限られている方もいるでしょう。初期資金としては少ないですが、例えばFXのレバレッジを活用する、初期投資資金の低い株を選ぶなど、投資対象を選べば問題なく運用していくことができます。今回はそんな少ない資金でもできる運用方法を、事例を元に紹介します。

初期投資金額が低い株を買う

まずは株投資から見ていきましょう。東京証券取引所には約3000社が上場しており、その中には1株の価格が200円、投資を行うための最低単元(購入する単位)が100株というような銘柄もあります。こうした銘柄に投資するのであれば、初期投資資金は1銘柄当たり2万円程度で済みます。
ただし、中には上場廃止基準に該当する恐れのある「監理銘柄」に指定されているものもあります。こうした銘柄は初期投資の負担が軽いとしても、上場廃止になってしまう可能性があるため、注意が必要です。

また、最低単元を下回る株数から買うことができる、「ミニ株」というサービスを利用するのも一つの手です。証券会社によって買える株数は異なりますが、最低1株から購入できる証券会社もあります。
ミニ株の注意点としては、証券会社ごとのサービスとなるため、対応していない証券会社があります。また、最低単元を下回るため、株主の権利でもある議決権を行使できない場合や、優待や配当をもらうことができないというデメリットがあります。

FXでロットを下げて取引

FX会社にもよりますが、1ロット1通貨単位、取引証拠金4円というように、極端に初期投資金額が低いところもあります。また、1000〜1万通貨単位からの取引に対応しているFX会社も多々あるため、10万円程度の初期投資金額でも、十分運用が可能です。

また、FXはレバレッジがかけられます。仮に10倍のレバレッジであれば、最大100万円までの取引ができるようになり、資金効率を高めることが可能です。
一方でFXで注意しておかなければならないのが「強制ロスカット」です。これは、含み損が広がった場合に、各FX会社が設定する証拠金維持率を下回ると、ポジションが強制的に決済されるシステムです。
例えば証拠金維持率が80%のFX会社で10万円を証拠金として入れて取引し、2万円の含み損が発生したとします。この場合、強制的に全ポジションが決済されてしまいます。こうしたことからも、FXで投資する場合には、10万円の資金があったとしてもすべてを証拠金として入金せず、含み損が発生した場合に許容できる損失額をあらかじめ設定しておき、どの程度投資資金に充てるのかを踏まえて運用する必要があります。

将来に向けての練習として考える

ここまで、資金が低くても運用できる投資商品を紹介してきました。当たり前ですが、投資では投資金額が大きければ大きいほど、得られるリターンも大きくなります。
例えばFXで1000通貨の取引をする場合、1ドル=100円と仮定して、価格が想定した方向に1円動くと1000円の利益ですが、10万通貨の取引では1円の変動で10万円の利益となります。初期資金が少ない場合、1000通貨などの取引でコツコツと利益を積み重ねていきつつ、資産を増やしていくのが理想ですが、少し慣れてくると多くの初心者はより大きな利益を狙って取引数量を引き上げがちです。
大きなリターンを狙うということは、同時に損失のリスクも引き上げていることになります。資金が少ない状況では損切りの幅も少なくとらざるを得ませんし、資金管理の難易度も同時に上がってしまうため、損失を広げがちです。

損失が大きくなると、最悪退場の可能性もあるため、いっそ資金が少ない場合は、将来大きな額を運用する際の「練習」ととらえるのも一つの手です。

まずは利益を出すことよりも、「10万円を維持すること」を目標にして運用してみましょう。資産を減らさない技術を得ることができれば、将来的に大きな資金で運用して利益を出していくことも、そう遠い話ではないはずです。

 

まとめ

資産が10万円以下でも、初期投資金額の安い株を買ったり、FXではロット数を下げるなどすれば、十分に投資は可能です。ただし、動かす金額が小さくなるため、その分利益も少なくなります。資産が少ないうちは「練習」と割り切って、経験値を積むのもよいでしょう。

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