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2018/03/05
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2018年3月号①)

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ループイフダン「2018年3月の戦略」

 

説明中に出て来る各レートは、斜線部分の「黄緑のライン」のレートとその上下の「ピンクのライン」のレートです。ピボット「緑点線のライン」を中心に、上側の黄緑のラインを(R1)、上側のピンクのラインを(R2)と示し、下側の黄緑のインを(S1)、下側のピンクのラインを(S2)と示しています。

●ドル円

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2月のレンジ=始値109.19、高値110.48、安値105.55、終値106.72

2月後半は105.55レベルまで円高が進行しましたが、105円台を見るまでのスピードが速かったこともあり月末に向けては107円を挟んでのもみあい相場となりました。ドル円は「S25」を1万通貨(最大ポジション数10)で月末まで運用継続していました。2月トータルでの損益は実現利益125,500円となりました。3月のおすすめ戦略の方向性が変わりましたので、2月末時点で保有していた5単位のポジションも全て成行決済した結果です。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=2月終値ゾーン2、3月始値ゾーン3

2で引けて3で始まるパターンは、2月の動きとは反対に、もみあいを想定した押し目「買い」の逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Bタイプ」、もみあい前提なので「B25」が3月のおすすめ戦略となります。

しかし、年初からの大きなドル安トレンド自体には変化はありませんので、ドル高が進行し110.05(R1)に到達した場合、いったん買いポジションを全て利食い、月末まで「S25」に売り転換することとします。また、思惑に反して105.12(S1)以下のドル安となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見ます。

当レポートでは1万通貨を106.719から「B25」、最大ポジション数10で開始しています。

 

●ユーロ円

201803①ユーロ円.png

2月のレンジ=始値135.52、高値137.50、安値130.05、終値130.13

2月後半もユーロ安が進みました。3月第1週の週末に控える欧州の政治イベント(イタリア総選挙、ドイツSPD党員投票結果公表)を前にしたポジション調整がユーロ円を130円の大台間近まで下げさせています。2月トータルでの損益は保有ポジションが1単位(含み益261円)、実現利益189,616円となりました。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=2月終値ゾーン1、3月始値ゾーン3

1で引けて3で始まるパターンは、前月のトレンド(ユーロ安)継続を前提としますので、「売り」の順張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、「S40」が3月のおすすめ戦略となり、前月の戦略を継続です。

ユーロ安が進行し125.10(S2)に到達した場合、売りポジションを全て利食い月末まで「B40」に買い転換します。ただし、その場合は128.83(S1)まで戻したら買いポジションを全て利食い月末まで運用STOPとします。また、思惑に反して136.29(R1)以上のユーロ高となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見ます。

当レポートでは2月のループイフダン戦略「S40」1万通貨で最大ポジション数10をそのまま継続としています。

 

●ポンド円

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2月のレンジ=始値154.93、高値156.61、安値146.73、終値146.87

2月後半は前半で下げた後の小休止となり安値圏で方向感のはっきりしない展開が続きました。しかし月末にかけてユーロ売りに引っ張られる形で再度ポンド売りの動きとなり146円台に入り込んでの引けとなりました。2月トータルでの損益は保有ポジションが1単位(含み損2,330円)、実現利益267,620円となりました。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=2月終値ゾーン1、3月始値ゾーン3

1で引けて3で始まるパターンは、前月のトレンド(ポンド安)継続を前提としますので、「売り」の順張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、「S50」が3月のおすすめ戦略となり、前月の戦略を継続です。

ポンド安が進行し140.19(S2)に到達した場合、売りポジションを全て利食い月末まで「B50」に買い転換します。ただし、その場合は144.13(S1)まで戻したら買いポジションを全て利食い月末まで運用STOPとします。また、思惑に反して155.01(R1)以上のポンド高となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見ます。

当レポートでは2月のループイフダン戦略「S50」1万通貨で最大ポジション数10をそのまま継続としています。

 

●豪ドル円

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2月のレンジ=始値87.94、高値89.13、安値82.81、終値82.83

2月後半は前半で下げた後の小休止となっていたものの上値は重く高値を徐々に切り下げる展開が続いていました。月末には他のクロス円同様に円高の動きが再開し、83円を割り込んでの引けとなりました。2月トータルでの損益は月中レビューで報告した通り、運用STOPとしましたので保有ポジションはなし、実現損-202,745円となりました。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=2月終値ゾーン1、3月始値ゾーン3

1で引けて3で始まるパターンは、前月のトレンド(豪ドル安)継続を前提としますので、「売り」の順張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Sタイプ」、前月値幅を考慮し「S40」が3月のおすすめ戦略となります。

豪ドル安が進行し79.27(S2)に到達した場合、売りポジションを全て利食い月末まで「B40」に買い転換します。ただし、その場合は81.93(S1)まで戻したら買いポジションを全て利食い月末まで運用STOPとします。また、思惑に反して87.25(R1)以上の豪ドル高となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見ます。

当レポートでは1万通貨を82.524から「S40」、最大ポジション数10で開始しています。

 

●ユーロドル

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2月のレンジ=始値1.2413、高値1.2556、安値1.2188、終値1.2194

2月後半は前半で下げた後の上げとなったものの1.25台では戻り売りも根強く月末にかけてはじり安の展開となり月中安値をトライするうごきとなりました。月末には月中安値をわずかに下回り、3月第1週週末に予定されている欧州の政治イベントを警戒した値動きとなっています。2月トータルでの損益は保有ポジションが9単位(含み損184,638円となっていますがこちらは上げ局面での売りを待っている状態となっています)、実現利益84,198円となりました。

ゾーンの組み合わせ(黄色)=2月終値ゾーン3、3月始値ゾーン3

3で引けて3で始まるパターンは、もみあいを想定した押し目「買い」の逆張り戦略がメインシナリオです。タイプとしては「Bタイプ」、もみあい前提なので「B40」が3月のおすすめ戦略となります。戦略こそ異なるものの方向性は前月と同じですから、前月の戦略をそのまま継続となります。

ユーロ高が進行し1.2496(R1)に到達した場合、いったん買いポジションを全て利食い、月末まで「S40」に売り転換することとします。また、思惑に反して1.2129(S1)以下のユーロ安となった場合には、運用STOPとして月末まで様子を見ます。

当レポートでは2月のループイフダン戦略「B40」1万通貨で最大ポジション数10をそのまま継続としています。

【参考】

フィボナッチ・ピボットをもっと詳しく

◆山中康司の確率を味方につけるループイフダン戦略とは?

ピボットをもっと詳しく

◆テクニカル解説集 ピボット|アイネット証券

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。