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2017/09/14
資産運用全般

騙されるのは嫌、投資初心者が身を守るための基礎知識

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騙されるのは嫌、投資初心者が身を守るための基礎知識

「銀行にお金を預けても金利は低い。投資でお金を増やさなければ……」
「金銭的に余裕を持って楽しく生活するには、副業で稼ぐより若いうちから投資をすべきだ」
投資というと、「中高年が余剰資金を使って老後の資金を調達する」といったイメージを持っている方が多いかもしれません。しかし実際には、30代前後の若い世代や主婦も「月々プラス数万円の余裕がある生活」を目指して投資を始めるケースが多く見受けられます。

投資に興味のある人にとって最初のハードルになるのが「投資により自分のお金を失ってしまうのではないか?」という不安です。「投資でお金を儲けた」という話がある一方で、「投資話がもとで詐欺にあった」という話を耳にすることもあるくらいですから、心配になるのは当然ですよね。

この記事では、「これから投資を始めたい」という方に向けて、投資の基礎知識を解説します。基礎知識を学ぶことで、むやみに投資を怖がるのではなく、「投資のどの部分が怖いと感じるのか?」を理解できるようになるはずです。

投資=博打という認識を捨てる

「投資を始めたい。でも、投資は怖い」と感じている人の多くが、「投資=賭け事」という認識を持っているようです。「投資は賭け事の一種。だから、1カ月分の稼ぎを一夜で儲ける場合もあれば、一夜で失う場合もある」と想像してしまっているのです。
実際には、投資は博打ではありません。投資は、あなたの生活に少しの余裕をもたらしてくれる、資産運用の一種と考えるべきです。確かに投資にはリスクが伴います。そのリスクは、正しい知識を持つことで最小限に抑えることが可能です。

利益が生じる仕組みを理解する

ひと口に投資といっても、さまざまな種類があります。投資に興味を持ちはじめたら、「投資にはどんな種類があり」「どのような仕組みで利益を得るのか」、また「リスクとして考えられるものは何か?」を勉強していきましょう。
それぞれの投資についてメリットとデメリットを理解できれば、そのリスクも管理できるようになります。また、「必ず儲かります!」といった、少し怪しげな広告の矛盾点にも気づけるようになります。大切なお金に関わる話なのに、投資のことは学校でも会社でも教えてくれません。まずは、自分で調べながら基礎知識を身につけ、最終的には自分で分析・判断できるようになるのが理想です。

簡単解説!株・投資信託・FXの仕組み

それでは、代表的な投資の例として、「株」「投資信託」「FX」について、その仕組みとリスクを簡単に解説していきます。「どういう仕組みで利益が出るのか」、また「どのようなリスクがあるのか」を簡潔に記しておくので参考にしてください。

1.株

株式会社が資金調達のために発行する「株」を購入することで、企業に出資を行う投資です。各企業の株価は、「その会社の株が欲しい」と考えている人が多くなるほど高くなり、少なくなるほど安くなります。株価が安いときに購入した株を、株価が高くなったときに売ることで利益を得ます。また、株を所有していることで、その企業から配当金を受け取れる場合もあります。
株における最大のリスクは、株を購入した企業の株価が下落してしまうことです。この場合、株を売却した時点で、(売却価格-購入価格)×株数の損失が確定します。株を売却しなかった場合は「含み損」となり、まだ損失は確定しません。その後の株価の値動き次第で「含み損」が増えてしまうケースもあれば、株価が上昇して「含み損」から「含み益」に転じるケースもあります。そのほか、会社が倒産してしまうと持っている株も無価値になってしまう、などのリスクもあります。

2.投資信託

投資信託は、投資先の選定や売買をプロにお任せして運用する投資です。投資信託のなかにも色々な種類があります。例えば、株を投資先にする投資信託の場合、プロが選んだ「株の詰め合わせ」に対して投資することになります。
買い物に例えると、通常の株取引が「1万円で高級メロンを1個買うこと」だとすると、投資信託は同じ1万円で「高級フルーツの盛り合わせ」を購入するようなイメージです。盛り合わせなので、一つひとつのフルーツの量は少なくなりますが、それだけリスクを分散できるようになります。
投資信託では、値動きに合わせた売買もプロにお任せするため、株価などを常に気にする必要がないこともメリットのひとつとなります。ただし、プロが選定して売買するといっても、必ずしも利益が保証されているわけではありません。なかには「元本割れ」になってしまう銘柄もあります。これが投資信託のリスクとなります。

3.FX

FXは、通貨への投資となります。日々刻々と変化する為替市場の値動きに応じて、利益または損失が変化します。例えば、1ドル=110円のときに10,000ドルを購入し、1ドル=115円のときに売却すると、その差額分、すなわち5円×10,000通貨=50,000円の利益を得られます。逆に、1ドル=105円のときに売却すると、50,000円の損失が生じます。
FXというと、「短期間で大きく儲けられる」といった広告を目にしたことがある方も多いと思います。これは、FXの特徴のひとつであるレバレッジによるものです。レバレッジとは、簡単にいうと「自分が投資口座に入れた資金の何倍もの金額」を運用できる仕組みです。投資に使える金額が増えるため、大きな利益を生む場合もありますし、大きな損失を出す場合もあります。

まとめ:投資の「仕組み」と「リスク」を学ぶことが大切

どんなことでも、よく理解しないまま手を出したり、目先の利益だけを求めたりすると、失敗する可能性が高くなります。この記事では、代表的な3つの投資である、「株」「投資信託」「FX」の仕組みとリスクについて簡単に説明しました。金融庁のサイトにも「投資を行っている方へ」として解説ページが用意されています。他の投資についても知りたい方は、こちらのページも参考にしてみるとよいでしょう。

 

参考: