「未払い税金」詐欺にご注意:確定申告シーズンに増える「ニセ国税庁」の見抜き方

目次
この時期、日本中が狙われている
確定申告の時期は、お金の話題に敏感になります。2026年の確定申告(所得税など)は、2月16日から始まり、3月16日が期限です(税目や手続きで期限が異なる場合があります)。
「計算合ってる?」「追加で払う?」と不安が増えるタイミングは、詐欺師にとって最高の“狩り場”といえるでしょう。
この時期に届きがちな注意したい文面がこちらです。
- 【国税庁】未払い税金があります。至急ご確認ください
- 【e-Tax】還付金の手続きが未完了です
- 24時間以内に支払わないと差押えになります
ドキッとしたら、その瞬間に一度ストップ。リンクを押す前に、この鉄則だけ押さえてください。
「税金の話が“リンク”で来たら、まず疑う」。
1. 国税庁は「SMSで納付を求めない」

結論:SMSやメールで“納付を迫る/差押えを予告する”連絡は、国税庁が送っていないと注意喚起しています。
※SMS(ショートメッセージ)=携帯電話番号あてに届く短いメッセージ(ショートメール)のことです。
国税庁は、国税の納付を求めたり差押えを予告したりする内容を、ショートメッセージやメールで送らないと注意喚起しています。
つまり、SMSで「払え」「差押え」と来た時点で、怪しさ満点です。
さらに危険なのが、本文にあるリンク。
「SMS(またはメール)⇒リンク⇒支払い」は、詐欺の黄金ルートです。
迷った時の合言葉はこれ。
「税金の話が“リンク”で来たら、まず疑え」
※補足:e-Taxにメールアドレスを登録している場合、「税務署からのお知らせ」などの通知メールが届くことはあります。
ただし、メール本文で納付を迫ったり、URLから“支払い手続き”へ直行させたりする形ではなく、内容確認はe-Taxのメッセージボックスで行います。
本物の連絡はどう来る?「気軽すぎる通知」は疑っていい
重要な連絡ほど“公式の箱”に入ります。リンクで急かすほど怪しいといえます。
国税関係の連絡は、e-Taxを使っている場合はe-Taxのメッセージボックス(通知)に格納されます。
紙で来る場合も、納付書や封書など“手元に残る形”が基本です。
一方、詐欺SMSは「いますぐ」「期限」「支払い」をセットで投げてきます。
相手の狙いは、あなたを焦らせて考える時間を奪うこと。
だから、気軽すぎる通知ほど疑っていいと言えるのです。
2. 手口は2つだけ:「ムチ(差押え)」と「アメ(還付金)」

急かす文面は、あなたの冷静さを奪うための演出です。
この時期の詐欺は、人の心理を真逆から突いてきます。
(1)ムチ型:督促・差押えでパニックにさせる
「最終警告」「法的措置」「差押え」と強い言葉で焦らせ、「とにかく払えば終わる」と思わせます。
そして、偽サイト上でカード決済をさせたり、プリペイド型の電子マネー購入を指示したりします。
(2)アメ型:還付金・給付金で釣る
「お金が戻る」と言われると、人は確認したくなります。
口座登録や本人確認を装って、ネットバンキングの情報や個人情報を入力させるのが定番です。
どちらも共通点は同じ。「今すぐ」「期限」「手続き」で判断停止に持ち込みます。
「差出人が“国税庁っぽい”」は根拠にならない
送信元表示や電話番号は偽装できるので、見た目で信用しない。
詐欺SMSは、差出人名や番号を“それらしく”見せる工夫をします。
スマホの表示が「国税庁」やそれに近い文字でも、それだけで本物とは限りません。
また、「あなたの番号を知っている=本物」とも限りません。
番号は無差別送信で当たることがありますし、名簿流出などで回ることもあります。
だから、判断基準は見た目ではなく行動要求です。
「リンクを押して支払え」「期限が迫っている」⇒この時点で距離を取るのが正解です。
3.不安になったら「自分で確認」:基本はこの2ルートでOK

結論:届いたメッセージは触らず、公式サイト/公式窓口へ“自分で”行く。
「もし本当に未納があったら・・・」が一番つらいところ。だからこそ、確認方法は最短で覚えましょう。
対策①:e-Taxのメッセージボックスを見る
SMSやメールのリンクは使わない。
ブックマーク、または自分で検索して公式サイトに入り、e-Taxのメッセージボックス(通知)を確認してください。
ここに正式な通知がなければ、スマホに来た督促は“外からの釣り”である可能性が高いです。
対策②:税務署の代表電話に「かけ直す」
もし電話が来た/不安が残るなら、「一度切って代表番号にかけ直します」が安全です。
本物なら、かけ直しを嫌がりません。
嫌がる・急がせる時点で危険信号です。
※注意:怪しいSMSに書かれた番号へは絶対に電話しないでください(相手の土俵です)。
4. URLを見分けようとして“負ける”前に:リンクは踏まないが最強

URL確認は補助。基本は「リンクを踏まない」。
補足:ブックマークが最強のショートカット
毎年この時期は、検索結果に“それっぽいサイト”が混ざることもあります。
焦って検索しても迷いやすいので、国税庁やe-Taxの公式ページは一度正しく開いたらブックマークしておくと安心です。
「ドメインを見れば判断できる」と思いたくなりますが、詐欺師は本物そっくりの文字列を作ります。
しかもスマホだとURLが省略表示され、見落としやすい。
だから順番はこれです。
①リンクは踏まない→②自分で公式へ行く→③そこで通知を確認
URL確認は“最後の保険”。主戦力にしない方が安全です。
見分け“即答”チェックリスト:これが出たら詐欺寄り
1つでも当てはまれば、リンクを踏まずに終了でOK。
次の言葉が出たら、かなり危険です。
- 「差押え」「最終通告」「24時間以内」
- 「今すぐ支払い」「ここから決済」
- 「カード番号を入力」「本人確認のため暗証番号」
- 「コンビニで電子マネー(プリペイド)を購入」
税金を“コンビニの電子マネー”で払わせる指示が出たら、そこでゲームセットです。
もし「入力してしまった」時の緊急手順
結論:被害を止める順番は「決済⇒口座⇒連絡」。早いほど被害を小さくできます。
万が一、偽サイトに情報を入れてしまったかも・・・という時は、早めに動くのが正解です。
①カード情報を入れた:カード会社へ連絡し、利用停止・不正利用の確認
②ネットバンキング情報を入れた:金融機関に連絡し、ログイン制限や出金制限を相談
③メールのID/パスを入れた:メールのパスワード変更(使い回しがあれば併せて変更)
④不安が残る:税務署の代表番号や公的な相談窓口に確認
⑤同じ文面が来る:そのSMSは削除し、以後は開かない(返信もしない)
「静観」は一番危険です。数時間の差で被害は大きく変わるでしょう。
5.【まとめ】税務署は、そんな“気軽に”請求してこない

結論:「税金の連絡=リンクなら疑う」「確認は公式へ自分で」が鉄則です。
確定申告の時期は、国税庁を名乗るメッセージが増えます。
ですが、国税庁はSMSやメールで納付を求めたり差押えを予告したりしないと注意喚起しています。
だからこそ、やることはシンプルです。
- リンクは押さない
- 不安ならe-Taxの通知を見る/代表番号にかけ直す
- 支払い(カード/電子マネー)を指示されたら即終了
【保存用】30秒チェック
- リンクは押さず、公式サイト/e-Taxへ自分で行く
- 「差押え」「24時間」「最終通告」はまず疑う
- カード入力/電子マネー購入の指示が出たら即終了
- 不安なら代表番号へ“かけ直す”
- 家族には「税金連絡はリンク禁止、公式で確認」を一言共有
- 迷ったら“支払わないで確認”が先(後からでも間に合うことが多い
それ本物?税務署を装う詐欺の見分け方Q&A
間違えてリンクを開いてしまいました。もうアウト?
入力していなければ、まずは落ち着いて閉じてください。
カード番号や口座情報などを入れていないなら、被害につながる可能性は下がります。心配なら、公式サイトからe-Tax通知の有無を確認しましょう。可能なら端末のOS更新とセキュリティスキャンも実施してください。
本物の税務署から電話が来ることはありますか?
あります。
ただし「今すぐ払え」「カードで払え」とは言いません。不安なら「一度切って代表番号にかけ直します」でOK。これを嫌がる場合は疑ってください。
「還付金があります」の通知も詐欺?
この時期は“還付金ネタ”も増えるので要注意です。
リンク付きで個人情報やカード情報の入力を求めるなら避け、必ず公式ルート(e-Tax通知や税務署窓口)で確認してください。
【注意事項】
- 本記事は、確定申告シーズン(2月〜3月)に急増する「国税庁・税務署を騙るフィッシング詐欺」に対する注意喚起コンテンツです。記事内で紹介している詐欺の手口および「国税庁がSMSで納税を通知することはない」という事実は、国税庁の公式発表およびIPA・フィッシング対策協議会の公的レポートに完全に基づいた、公益性の高い情報となっております。
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