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2025/05/28
鹿子木健

通貨の強弱を見極める方法とは?【鹿子木健】

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FXにおいて、通貨ごとの力関係を理解しておけば、方向性や取引チャンスがある通貨ペアを見つけやすくなります。

今回は、通貨ごとの強弱を見極める方法を解説していきます。

1.通貨ペアの力関係は相対的に決まる

通貨ペアの値動きは、通貨の相対的な評価が影響します。

米ドル/円であれば、米ドルの評価が上がる(買われる)と円の評価が下がる(売られる)ので、価格が上昇します。

反対に、米ドルの評価が下がる(売られる)と円の評価が上がる(買われる)ので価格が下落します。

これは、為替レートが二国間の異なる通貨の交換によって決まるからです。ある通貨が買われるということは、他の通貨を売って入手しているということです。ある通貨が売られれば、その分他の通貨が買われています。

FXは相対的に価値が決まるからこそ、現在の為替相場全体における各通貨の力関係を把握することで、通貨ペアの方向性を判断しやすくなります。

 

2.多くの通貨ペアから強弱を判断する

一つの通貨ペアを見ているだけだと、通貨ペアを構成している2つの通貨の関係しか見えてきません。

米ドル/円だけを見ているのであれば、上昇すれば米ドルの方が円よりも強く、下落すれば円の方が米ドルよりも強いと考えられます。

しかし、相場全体において、米ドルと円が他の通貨と比較してどの位置なのかを判断することは不可能です。

一方で、多くの通貨ペアを見ていれば、それぞれの通貨が為替相場で相対的にどの位置なのかが見えてきます。

例えば、米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円が上昇していれば円が主要通貨の中で相対的に弱く、反対にそれぞれが下落していれば相対的に円は強いと考えられます。

観察する通貨ペアが多いほど、各通貨ペアの相場全体における相対的な強弱を判断でき、利益獲得の可能性が高い通貨ペアを選びやすくなるメリットがあります。

円に関連する通貨ペアを取引したいのであればクロス円、米ドルであればドルストレートを比較することが大切です。

 

3.たくさんの通貨ペアを毎日観察しましょう

通貨の強弱を分析するには、毎日たくさんの通貨ペアを見るのが大切です。

私は28通貨ペアを毎日観察しています。

具体的には以下の通りです。
米ドル/円、ユーロ/米ドル、ポンド/米ドル、米ドル/スイスフラン、豪ドル/米ドル、米ドル/カナダドル、NZドル/米ドル

ユーロ/円、ポンド/円、スイスフラン/円、豪ドル/円、カナダドル/円、NZドル/円

ユーロ/ポンド、ユーロ/スイスフラン、ユーロ/豪ドル、ユーロ/カナダドル、ユーロ/NZドル、

ポンド/スイスフラン、ポンド/豪ドル、ポンド/カナダドル、ポンド/NZドル、

豪ドル/スイスフラン、豪ドル/カナダドル、豪ドル/NZドル

NZドル/スイスフラン、NZドル/カナダドル

カナダドル/スイスフラン


米ドル、円、ユーロ、ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドルの組み合わせを見ていくと、現在の相場ではどの通貨が買われていて、どの通貨が売られているのかを判断できます。

例えば、ユーロ/米ドル、ユーロ/円、ユーロ/ポンド、ユーロ/豪ドル、ユーロ/NZドル、ユーロ/カナダドルが下落しているのであれば、ユーロが全体的に売られている=弱いと判断できます。

一方で、ユーロ/米ドル、ユーロ/円が下落していても、ユーロ/ポンド、ユーロ/豪ドル、ユーロ/NZドル、ユーロ/カナダドルが上昇しているのであれば、米ドルや円が強く、ユーロ自体は他の主要通貨ペアと比較するとそこまで弱くないと判断できます。

より経験を積んでいくと、通貨ペアの強弱によってどの通貨ペアが上昇しやすく、どの通貨ペアで調整が始まりそうなのかを判断できるようになります。
 

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著者プロフィール
鹿子木健
鹿子木健
お金を扱う能力を高めるための普遍的な知恵を伝えることがライフワークとして、 2004年から個人投資家として活動。投資分野は、FXを中心に、不動産、株式、商品CFD、株価指数CFD、保険、暗号資産など多岐に渡る。 代表を務める株式会社メデュは、2020年5月に金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録が完了。現在、外国為替投資助言「FX UNLIMITED」、FX学習コミュニティ「勝ちパターンFXの学校」を提供中。