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2024/10/18
山中康司

山中康司のループイフダン戦略レポート(2024年10月②)

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ループイフダン「2024年10月の戦略・月中レビュー」

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、全ての通貨ペアで「取引単位を5千通貨単位、最大ポジション数が5、損切設定はあり」とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)は、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済」とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

 

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

10月15日までのレンジ=143.52〜149.97

10月15日時点の戦略=S100を継続

10月前半のドル円は第1週の米国雇用関連で弱い数字を懸念している中で、全ての項目において予想よりも強い数字が出たことから急速にドル買い戻しの動きとなりました。その後も米金利の上昇、堅調な株式市場を見てのリスクオンによる円売りと一時149.97レベルと150円の大台目前の水準まであがりましたが。大台超えにはドル売りオーダーも多く高値圏でのもみあいが続いている状態です。

ドル円はS100で運用を継続しています。現時点でのポジションは5単位(平均約定レート147.410)、54,755円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は損切に引っかかったポジションもあり74,242円の損失となりました。

また現時点で全体の確定損益+未確定損益が25万円に到達しましたので、今後の状況を見ながら全決済し月末まで取引停止となる可能性もあります。

 

●ユーロ円

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10月15日までのレンジ=158.69〜163.60

10月15日時点の戦略=S100を継続

10月前半のユーロ円は雇用統計後のドル円の円安の動きとともにユーロ円でも円安となったことから上昇しました。しかし、その後は17日のECB理事会で追加利下げが実施されるとの見方からユーロドルの上値が重くなり、ユーロ円は横方向のもみあいを続けています。

ユーロ円はS100で運用継続しています。現時点でのポジションは5単位(平均約定レート160.751)、51,544円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は9,898円の利益となりました。

 

●ポンド円

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10月15日までのレンジ=190.40〜195.49

10月15日時点の戦略=見送り

10月前半のポンド円もユーロ円同様でドル円上昇とともにポンド円も上昇、しかしその後はECB利下げの思惑から欧州通貨が全般に弱い動きを示したことで、高値圏でのもみあいが続いている状態です。

ポンド円は現在ポートフォリオから外して様子見のスタンスを継続していますが、戦略的にはS150となります。

 

●豪ドル円

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10月15日までのレンジ=98.33〜101.41

10月15日時点の戦略=S100を継続

10月前半の豪ドル円も他のクロス円とまったく同様で、月初に上昇後は横方向のもみあい状態が続いています。どのクロス円も移動平均線の直下での動きを続けていますが、上抜けるのか反落するのか見極めの10月後半となります。

豪ドル円はS100で運用継続しています。現時点でのポジションは4単位(平均約定レート98.572)、31,316円の含み損となっていますが下降局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益は損切に引っかかったポジションもあり11,559円の損失となりました。

 

●ユーロドル

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10月15日までのレンジ=1.0881〜1.1143

 10月15日時点の戦略=B100を継続

ユーロドルは月初から下げが続いています。ドル材料でのドル買いはドル円と同様ですが、ECB理事会での追加利下げ思惑もユーロ売り材料となっています。テクニカルにもダブルトップのネックラインを下抜ける動きとなったことで1.08台へと水準を下げて来ました。

ユーロドルはB100で運用を継続しています。。現時点でのポジションは3単位(平均約定レート1.10367)、40,638円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。ここまでの確定損益はありません。

 

●カナダ円(チャートのみ)

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10月15日時点の戦略=S80を継続

 

●スイス円(チャートのみ)

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10月15日時点の戦略=B80に転換(10月11日終値)

 

●ランド円(チャートのみ)

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10月15日時点の戦略=B50に転換(10月11日終値)

 

●トルコリラ円(チャートのみ)

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10月15日時点の戦略=S50を継続

 

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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10月15日時点の戦略=S50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

 

●NZドルドル(チャートのみ)

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10月15日時点の戦略=B80を継続(10月18日終値でS80に転換の可能性)

 

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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10月15日時点の戦略=B80に転換(10月11日終値)



 

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。