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2021/05/25
FX投資

【2021年】ユーロドルの今年の流れと今後の展開【Invest Naviチャンネル】

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ユーロドルは世界で最もトレードされている通貨ペアとして、世界の市場の指針として常に動き続けています。ユーロドルは大きな経済規模のユーロ圏と大国アメリカの通貨ペアなので動きは活発ですし、多くの市場参加者はユーロドルをトレードしているのです。
多くのトレーダーがトレードしているユーロドルは、トレード戦略を考える上で重要な通貨ペアですし、今年のユーロドルの動向を理解することにより今後の戦略を立てやすくなります。
ユーロ圏とドルの両方の政治が変わりゆく中でどのように市場を生き抜けばいいのか、世界情勢を見ていきましょう。



2021年のユーロドル予想

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引用元:TradingViewの提供チャート

ユーロ圏ではコロナ後・ブレグジット後のEU政治と経済がどのように進んでいくのか不透明と見られていました。
メルケル首相が退任を発表されていて、新たな求心力のあるリーダーがユーロ圏に求められているので新たなリーダーの元ユーロ加盟国が一致した動きを見せるのか、求心力を失いユーロ圏崩壊に繋がるのかにより市場はドル買いが進むのかユーロ買いが進むのか注目です。



ユーロドル2021年1月から4月までの市場の動き

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引用元:TradingViewの提供チャート

2020年のユーロドルは年間を通してユーロ買いが進み、1.06341の下値を最後に1.23098付近まで上昇するなど上昇していることがわかります。
年越し後の2021年1月に入り1.23491まで上昇しユーロドルはまだ上昇するのではないのかと予想された方も多かったのではないでしょうか。
しかし、ユーロドルはその後下落し始めていて3月31日には1.17040まで下落するなどユーロ売り、ドル買いが進みました。ドル買いが進んだ背景にはFOMCの発表で政策金利が2023年までに緩和する見通しが示されていて、ユーロ圏は都市封鎖の影響により経済回復目処が3月になるまで立たなかったことが影響しました。ユーロ圏の経済水準は3月に入りコロナ前の規模まで回復しました。それでもユーロ買いが増えない理由は、都市封鎖が長期化し経済回復が遅れるとの見込みがなされているものと見られます。
ユーロ圏の回復が長期化しているのに対して、アメリカは着実に経済回復がしてきているので、ドル買いが進んでいると考えてよさそうです。

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5月以降のユーロドル市場予想

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【↑画像をクリックすると拡大します】

引用元:TradingViewの提供チャート

ここではアメリカ政治、アメリカ経済、ユーロ政治、ユーロ経済の4つに分けて詳しく分析し、それぞれ今後どのような動きをするのか見ていきましょう。

アメリカ政治

バイデン大統領は79歳と高齢のため一期のみの在任で閣僚は黒人や女性といった性別や人種を分け隔てなく登用し、副大統領には女性で黒人とインド人のハーフの方が採用されるなど今後女性初の大統領になるのではないかとの期待も含まれた政権になっています。
バイデン大統領はアメリカ独立記念日までにコロナのワクチンを全員に配るということを目指しコロナ対策に挑んでいます。19日から6つの州で16歳以上を対象にしてワクチン接種が開始され、この結果アメリカ50州全てで16歳以上を対象にしてワクチン接種が行われる見通しが立ちました。19日までにアメリカ人の4分の1がワクチン接種を受けたことになり、ワクチン供給が安定していきました。また住民だけでなく旅行者にもワクチン接種を受けることができるようになっている州もあるのです。
ワクチン接種の体制がかなり進んでいるということで、感染拡大が防止され政治や経済の動向に明るい未来が見えてくるのではないでしょうか。
アメリカ政治は明るい話題が多く、今後の見通しも出てきているのでコロナ禍で不透明な世界情勢の中で明るい話題だと言えるでしょう。見通しが示されるので好材料として市場は考えるのではないでしょうか。

アメリカ経済

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引用元:TradingViewの提供チャート

FOMC3月に発表されたものでは2023年に政策金利の緩和を見込み、経済指標の数値の安定など市場はアメリカ経済回復が進んでいるという判断の元、好材料とみなされています。
2021年4月の雇用統計では91万6000人という結果が発表され予想よりも上回り、失業率は6%と今でも少し高めですが、2020年7月は10%と今よりも高かったのですが今では4%も下がったと考えれば経済が良くなってきている兆しではないでしょうか。
このような見通しと数値の結果現在ではドルが強くユーロドルでもドル買いが進んでいるのです。

ユーロ政治

ユーロ圏ではコロナのワクチン接種が思ったように進まず、アメリカと比べて遅れをとってしまっている状況です。その結果経済の回復にも遅れが出てきているので、経済活動の回復が進まず政治にも遅れが出てきています。
またドイツのメルケル首相が今年の9月に退任を発表されています。今までユーロ圏の盟主として活躍してきた中心人物がいなくなることでコロナ後・ブレグジット後のEU政治をどのように進めていくのかリーダーがいなくなったのちの先行きが不透明です。
現在はコロナからの政治と経済の回復を中心に考えていますが、ドイツのメルケル首相が9月頃に退任される見通しなので、後のEUの動向がどのように進んでいくのかわからないと考えユーロ売りドル買いがさらに進むのではないかと予想されています。メルケル首相以外の求心力があるリーダーが誕生するのか、EUが再びユーロ解体危機に陥るのか注意深く動向を見るべきでしょう。

ユーロ経済

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【↑画像をクリックすると拡大します】

引用元:TradingViewの提供チャート

都市封鎖の影響により経済回復が遅れているので、経済に対する不透明感が生まれています。
3月にはコロナ前の水準に戻しましたが、今後どのように展開していくのかアメリカの経済に比べて不透明感があり、遅れをとっている結果ユーロが売られているのです。
ECB政策金利は0%ですが、アメリカ政策金利は0.25%で僅かながらアメリカの方が上回っていてさらに2023年からは緩和させる見通しのため、アメリカに経済で先を越されている状況になります。
ユーロ経済に見通しが立つとユーロ売りが止まる可能性があるので、経済指標を注視してユーロ圏経済の動向を観察すべきでしょう。

ユーロドル市場予想

現状ユーロが売られてドル買いが進むというのが市場の展開ですが、ユーロは不透明な情勢が続く限りドル買いユーロ売りの展開は止められないでしょう。
ある程度ユーロが買い戻されながらドル買いが進んでおり、一方的な情勢になっているわけではないのでどこで下げ止まるのかローソク足を注視して市場を観察すべきでしょう。
ユーロ経済に見通しがついたとしても、メルケル首相が退任されることにより再びユーロに不安定な空気が出る可能性が高いので、ユーロの政治と経済の動向を注視しながらドルを買っていく動きをおすすめします。
コロナ禍においてコロナ感染者の増減をユーロやアメリカの人数をチェックし、ワクチンの効果が出ているのかを確認すべきではないでしょうか。



まとめ

ユーロの先行きが不透明なのに対して、アメリカはFOMCが政策金利の緩和を明言するなど経済回復に進んでいるのでドル買いが進む理由が分かりました。
アメリカが堅調な動きに対してユーロは不透明な動きをしていて、さらに9月にはドイツのメルケル首相が退任するなど先行きがさらに不透明になる可能性が高いです。
今現状あるユーロの不透明さとアメリカ政治と経済の見通しが見通し通りに動いているのか確認し、トレードしていくと良いのではないでしょうか。

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