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2021/05/18
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2021年5月②)

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ループイフダン「2021年5月の戦略・月中レビュー」

●セミナー、その他のお知らせ

4月24日(土)13:00〜に実施したオンラインセミナーを含め、過去に実施したオンラインセミナーは以下のURLでオンディマンド視聴が可能です。

https://www.youtube.com/watch?v=GQyyuyKAScc

レポートと併せて参考にしていただければ幸いです。

●移動平均で攻めるループイフダン戦略(戦略概要)

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。リスク管理はこれまで同様で最大ポジション数はドル円が10(その他は5)、損切設定はあり、とします。(*下線部分は昨年11月からの変更)

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくてあります。

ポートフォリオ全体の資金管理としては、以前の戦略と同様「1か月の最大想定損失額25万円以上に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」というスタンスです。なお、この状態で「ポジションが無い状態での翌月のエントリーは、2週連続で終値が上か下かというトレンドが確定した週末を待つこと」としています。つまり、再エントリーの場合でもフィルターをかけます。

ポートフォリオ全体としては、証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超の損失)で、全ての利益が出ているポジションも含めて成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで25万円以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

●ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

5月15日までのレンジ=130.98〜132.94

5月15日時点の戦略=B80を継続

5月前半のドル円は、1週目がゴールデンウィークということもあって、動きは鈍かったのですが2週目に下げても108円台前半では買いがいて、109円台後半では売りもまた控えているという状況で方向感が出にくい月前半となりました。しかし4月23日安値からの動きを見ると安値を切り上げ高値も切り上げる上昇波動に回帰した動きとなっています。どちらかというと月後半は円安方向に動きやすい地合いにあると言えそうです。

ドル円は「B50」で継続運用しています。現時点のポジションは4単位、32,142円の含み損(平均約定レート110.024)となっていますが、上昇局面での売り直しを待っている状況です。5月前半の確定損益は10,306円の利益となっています。

●ユーロ円

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5月15日までのレンジ=130.98〜132.94

5月15日時点の戦略=B80を継続

ユーロ円はドル円とユーロドルがドルとして歩調を揃える動きの中で、ユーロと円との比較でユーロが強い流れとなってきたことから、ユーロ円は2018年9月以来の高値圏へと上がってきました。これは日本におけるワクチン接種が他の先進諸国に比べて圧倒的に遅いことが為替市場で相対的に円が弱い動きになっているためと考えられます。テクニカルにも久しぶりのユーロ高水準となってきたことで、もう一段の上昇を見込む展開となりそうです。

ユーロ円はB80で継続運用していますが、現時点のポジションは1単位、2,240円の含み損(平均約定レート132.970)となっていますが、上昇局面での売り直しを待っている状況です。5月前半の確定損益は14,780円の利益となっています。

●ポンド円

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5月15日までのレンジ=150.73〜154.42

5月15日時点の戦略=B100を継続

5月前半のポンド円は、4月後半の調整で底固めをしていた水準を上抜けてきたことから一段高の動きとなりました。背景には先進国でワクチン接種が米国と並びもっとも進んでいることから経済活動の正常化が進み、コロナ前の状況に着実に近づいてきていることです。現在はドルと欧州通貨が強く円が弱い流れが続いていますが、日本でのワクチン接種進展が見られるまで、今の状況は続きやすいと言えます。

ポンド円は「B100」で継続運用しています。現時点のポジションは1単位、1,512円の含み損(平均約定レート154.165)となっていますが、上昇局面での売り直しを待っている状況です。5月前半の確定損益は30,085円の利益となっています。

●豪ドル円

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5月15日までのレンジ=83.93〜85.79

5月15日時点の戦略=B80を継続

5月前半の豪ドル円は米国と英国を筆頭に先進国での経済活動正常化が見えてきたことから、一段の景気回復期待が資源国通貨にとって有利に働いたいっぽうで、最大の貿易国である中国との関係が相変わらずぎくしゃくしていることが悪材料となり、年初来高値更新後は横方向のもみあいとなっています。基本的には円が弱いですから、豪ドル円は引き続き底堅い流れが続きやすいでしょう。

豪ドル円は「B80」で継続運用しています。現時点のポジションは2単位、9,798円の含み損(平均約定レート85.095)となっていますが、上昇局面での売り直しを待っている状況です。5月前半の確定損益は7,714円の利益となっています。

●ユーロドル

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5月15日までのレンジ=1.1985〜1.2181

5月15日時点の戦略=B60に転換(5月17日始値)

5月前半のユーロドルはポンドとともに欧州通貨買いの地合いが強まりました。ユーロ円とポンド円の説明にも書いた通りですが、ワクチン接種進展による経済活動正常化期待とECB総裁がワクチン接種が進めばテーパリングもといった発言を行ったことでユーロドルは2月末の水準へと戻してきました。チャート的にも3月末安値を大底に左右対称の戻しになっていて、もう一段の上昇の可能性が出てきました。

ユーロドルは「S60」で継続運用していましたが、5月に入り第1週、第2週と2週連続で移動平均線の上側での週末クローズとなったことから、これまでの買いポジションを全て決済し「B60」へと買いに転換しました。現時点のポジションは1単位、142円の含み損(平均約定レート1.21633)となっていますが、上昇局面での売り直しを待っている状況です。5月前半の確定損益はポジションをドテンしたことによる確定損により、74,996円の損失となりました。

●カナダ円(チャート、ゾーンのみ)

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5月15日時点の戦略=B80を継続

●スイス円(チャート、ゾーンのみ)

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5月15日時点の戦略=B80を継続

●ランド円(チャート、ゾーンのみ)

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5月15日時点の戦略=B50を継続

●トルコリラ円(チャート、ゾーンのみ)

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5月15日時点の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ、ゾーンのみ)

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5月15日時点の戦略=B50を継続

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャート、ゾーンのみ)

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5月15日時点の戦略=B80を継続

●豪ドルNZドル(チャート、ゾーンのみ)

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5月15日時点の戦略=B80を継続



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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。