【2021年2月上半期】日経平均30,000円突破!FXチャートとどう連動している?【Invest Navi チャンネル】
日経平均株価30,000円を30年6ヶ月ぶりに更新した2021年2月15日は歴史的な日となりました。
今回の株高をうけて、投資を始めてみようと思った方も多いのではないでしょうか。
しかし、投資で利益を出すためには経済色を含めた様々な情報を分析する必要性があります。
NYダウや仮想通貨等様々なアセットが好調となった2021年2月前半の経済状況を解説します。
今回は、相場の本質的な動きについて、ライン足を用いて説明していきたいと思います。
主な経済指標の結果や日本企業の好決算等も紹介していきますので、
「2021年2月前半の大まかな経済状況を把握したい」
「今後の為替の動きの予想を確認したい」
「FXチャートと株価はどう連動している?」
といった方は参考にしていただけると幸いです。
2021年2月前半の主な経済指標結果
2021年2月前半の主な経済指標を以下の表にまとめました。
日時 |
経済指標 |
前回 |
予想 |
結果 |
1日 |
1月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) |
54.7 |
54.7 |
54.8 |
|
1月ISM製造業景況指数 |
60.7 |
60.0 |
58.7 |
2日 |
豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表 |
0.10% |
0.10% |
0.10% |
3日 |
1月ADP雇用統計(前月比) |
-12.3万人 |
4.9万人 |
17.4万人 |
|
1月ISM非製造業景況指数(総合) |
57.2 |
56.8 |
58.7 |
5日 |
1月平均時給(前月比) |
0.8% |
0.3% |
0.2% |
|
1月非農業部門雇用者数変化(前月比) |
-14.0万人 |
5.0万人 |
4.9万人 |
|
1月平均時給(前年同月比) |
5.1% |
5.1% |
5.4% |
|
1月失業率 |
6.7% |
6.7% |
6.3% |
10日 |
1月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) |
1.4% |
1.5% |
1.4% |
|
1月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比) |
0.1% |
0.2% |
0.0% |
|
1月消費者物価指数(CPI)(前月比) |
0.4% |
0.3% |
0.3% |
|
1月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比) |
1.6% |
1.5% |
1.4% |
12日 |
12月月次国内総生産(GDP)(前月比) |
-2.6% |
1.0% |
1.2% |
|
10-12月期四半期国内総生産(GDP、速報値)(前年同期比) |
-8.6% |
-8.0% |
-7.8% |
|
10-12月期四半期国内総生産(GDP、速報値)(前期比) |
16.0% |
0.5% |
1.0% |
15日 |
10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(年率換算) |
22.9% |
10.1% |
12.7% |
|
10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比) |
5.3% |
2.4% |
3.0% |
2月上半期には最重要指標である米雇用統計の発表がありました。
雇用統計の数値は前回が-14.0万人に対して5.0万人と大きな改善がみられました。
その他の指標もコロナ渦ということを鑑みるとそこまで悪いものではなく、NYダウも堅調推移しています。
ただ、USD/JPYは雇用統計時30pips程しか動かなかったため、今回の雇用統計がそこまで市場に影響がなかったことが伺えます。
EUR/USDに関しても40pips程度しか変化せず、2021年2月雇用統計はそれほどボラティリティのない相場となりました。
また日本における経済指標も予想に対して好調な数字が続いており、株価へはプラスの影響を及ぼしていると考えられます。
2021年2月NYダウの動きとEUR/USDの動き
2021年2月1日〜2月15日のNYダウの動きを解説します。
NYダウは1月29日に29,982.62ドルを一旦の底値とし、2月1日以降堅調推移となっています。
レジスタンスラインであった直近高値の31,188.38ドル(2021年1月20日)を2021年2月5日の終値31,148.24ドルでブレイクしたため、今後も上昇基調が続くと考えられます。
引用元:trading viewのチャート
NYダウは堅調ですが、EUR/USDは一方向の動きにはなっていません。
2月に入った段階で下降3波が完成。その後は上昇転換となるか下降の修正となるか今後に注目となります。
直近高値である1.21894を超えることが出来なかったため、上昇の力は弱いということが伺えます。
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好調な日本企業の決算発表
2021年2月には日本大手企業の決算が発表され、多くの大企業が好調な決算となりました。その中でも特にインパクトが大きかった2社であるSONYやソフトバンクについて解説します。
SONY
SONYは2月の決算発表時に利益1兆円を突破し、株価も大きく上昇しました。
2021年1月12日〜1月28日では10,000円台をさまよっていましたが、決算発表が行われると12,545円まで急上昇しました。
SONYは2000年のITバブル時に株価16,950円という高値をつけた後、下げ基調となり一時株価1,000円を割ってしまう状況でした。
しかし、社長交代以降は順調に株価を上昇させ、今回の利益1兆円というインパクトから大きく株価を更新することとなりました。
ソフトバンクグループ
ソフトバンクグループは一時1.3兆円の赤字としていましたが、今回の決算時には3兆円の利益と大きな躍進を遂げました。
2021年2月16日には10,500円まで株価も上昇し、今後も上昇基調となることが予想されます。
ソフトバンクグループの決算が好調だった理由としては、世界的な株価上昇があげられます。
ソフトバンクグループは長らく通信事業をメインとした企業でしたが、最近はファンドをメインとした事業形態に移行しています。
そのため、全体の株価が上がれば上がるほど自社の株価も上がるという仕組みです。
また、ベンチャー企業への投資も積極的に行っており、上場を果たすと大きな利益を享受できます。
好景気時においては上場時の利益が大きくなるため、現在の相場環境が続くのであればソフトバンクグループは今後も大きく利益を上げる可能性があるでしょう。
しかし、株高依存の体質は否めないため、今後不況や世界的な株安となった際にソフトバンクグループの損益がどうなるかは注目する必要があります。
日経平均は30,000円台を突破!FXはどう動いた?
2021年2月15日に日経平均は30,000円台を突破しました。
30年6ヶ月ぶりの快挙となっており、今後も好調な株価が継続することが予想されます。
今回4時間足チャートと株価全期間チャートやUSD/JPYの動きを分析していきます。
【日経225・FX】4時間足チャートから分析
引用元:trading viewのチャート
4時間足でみると直近高値が2021年1月14日の28,952.67となっていましたが、2月8日に直近高値を更新し、レジスタンスラインを抜けた形となりました。
サポートラインを綺麗に反発しレジサポ転換から上昇に転じた日経225ですが、今後は28,952.67のレジスタンスラインが転換してサポートする可能性が考えられます。
ソフトバンクグループやSONYをはじめとした企業決算が好調だったため、一気に日経225も上昇しており、大きな陽線をつけました。
USD/JPY 4Hチャート
引用元:trading viewのチャート
USD/JPYのチャートでは2021年1月27日に始まった上昇が続いており、現在3波目となっています。
ただ、日経平均が30,000円という価格を突破しているのにも関わらず105円台のため、今だ「円高」であることが伺えます。
チャートの方向性としては今回の「3波がどのラインまでいくか」や「1波目の終点に修正波がかからないか」が焦点となってきます。
【日経225】全期間チャートから分析
引用元:trading viewのチャート
日経225全期間チャートをみてみると、次のターゲットとなるのが1990年6月1日につけた33,345円、1990円1月1日39,260円となります。
また、キリバンとなる35,000円や40,000円もターゲットとなるため今後日経平均株価がどこまで上昇するかによって投資戦略を考える必要があります。
まとめ
2021年2月上半期の経済指標や日本企業の決算情報、日経225、FXチャート分析を解説しました。
現在は仮想通貨を始めとした他のアセットも大きく値上がりをしており、ロビンフッド経済なる投資初心者が生み出した株高も出現しています。
日本企業においてはコロナの影響を最小限に抑えた企業が大きな利益を出していますが、 飲食業界や航空業界などいまだ復活の兆しが見えない業界もあるため、実需と株価の乖離に注目する必要があるでしょう。
また、歴史的な株高となった日経平均株価ですが、対となるUSD/JPYはそこまでの変動をしていません。ちなみに日経平均が30,000円台だったころはUSD/JPYのレートは140円台となります。
各国が金融緩和を行うため、株価は上昇していますがFXのボラティリティも高まるとは限りませんので、注意しながらトレードしましょう。
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