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2021/03/02
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2021年3月①)

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ループイフダン「2021年3月の戦略」

●過去のセミナー、その他お知らせ

2月18日(木)18:00〜のオンラインセミナーには多くの方にご参加いただきどうもありがとうございました。下記ライブラリからご覧いただけます。

https://inet-sec.co.jp/seminar/onlineseminar/

データ配信元のメキシコペソ円日足データが3本値となった関係で、今回からメキシコペソ円のみバーチャートに変更しました。移動平均線の計算には週末の終値しか使いませんので、移動平均線と終値との位置関係には影響ありません。

●移動平均で攻めるループイフダン戦略(戦略概要)

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。リスク管理はこれまで同様で最大ポジション数はドル円が10(その他は5)、損切設定はあり、とします。(*下線部分は昨年11月からの変更)

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくてあります。

ポートフォリオ全体の資金管理としては、以前の戦略と同様「1か月の最大想定損失額25万円以上に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」というスタンスです。なお、この状態で「ポジションが無い状態での翌月のエントリーは、2週連続で終値が上か下かというトレンドが確定した週末を待つこと」としています。つまり、再エントリーの場合でもフィルターをかけます。

ポートフォリオ全体としては、証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超の損失)で、全ての利益が出ているポジションも含めて成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで25万円以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

●ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

2月のレンジ=104.40〜106.68

3月の戦略=B50を継続

2月のドル円は、1月最終週の終値と2月第1週の終値と2週連続で移動平均線を上回ったことでB50に転換後は買いポジションを継続しています。2月末には米金利(10年債利回り)が1.6%を上回り、米金利上昇がドル円でのドル買い最大の要因となりました。また日経平均株価が3万円の大台乗せを見たことが円売り要因となり、昨年8月以来の106円台を見ることとなりました。ただ米金利上昇は株式市場にとっては悪材料となっていて、米国株式市場が続落する動きが出てくると金利上昇を素直にドル買いとはならない相場になる可能性もあるでしょう。

ドル円はポジション転換後は「B50」で継続運用しています。現時点のポジションは1単位、3,684円の含み益(平均約定レート106.283)となっていますが、設定値幅での利益確定を待っている状況です。2月の確定損益はポジション転換時の損切が尾を引いて48,644円の損失となりました。

●ユーロ円

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2月のレンジ=126.09〜129.97

3月の戦略=B80を継続

2月のユーロ円は、ポンドドルの上昇に引っ張られてユーロドルが底堅い動きを示すいっぽうで、ドル円は米金利上昇によるドル買いと、ユーロ円はユーロ買い、円売り双方の動きが大きく上昇させる結果となりました。2月25日には129.97レベルの高値をつけましたが、130円の大台を目指して買っていた向きもあり、大台乗せに失敗したことによる短期筋のポジション調整とユーロドルの下げとによって128円台半ばに押しての引けとなりました。

ユーロ円は「B80」で継続運用しています。現時点のポジションは2単位、15,160円の含み損(平均約定レート129.363)となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態です。2月の確定損益は35,642円の利益となりました。

●ポンド円

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2月のレンジ=142.83〜150.43

3月の戦略=B100を継続

2月もポンドは対ドル、対円、対ユーロと主要な通貨ペアに対して大幅高の動きを見せました。英国における新型コロナワクチン接種が他の主要国に対して進んでいることから、今後の英国の景気回復期待による買いが強まったことが大きいのですが、英中銀がマイナス金利を否定していることも引き続き材料視されています。ポンド円は150円の大台に乗せたことで達成感も出ていますが、依然として下がったところは買いと考える市場参加者も多く簡単に下げに転じる感じは無さそうです。

ポンド円は「B100」で継続運用しています。現時点のポジションは2単位、17,024円の含み損(平均約定レート149.656)となっていますが、上昇局面での売り直しを待っている状況です。2月の確定損益は75,833円の利益となりました。

●豪ドル円

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2月のレンジ=79.53〜84.94

3月の戦略=B80を継続

2月の豪ドル円はドル円における円安の動きに景気回復期待を主とした買い物色通貨として豪ドルとNZドルが対象となったことから79円台半ばから84円台後半へと5円以上もの豪ドル高を見ることとなりました。最終週には85円の大台乗せを期待した動きもありましたが、米金利上昇はこうした資源国通貨や新興国通貨には悪材料となり、豪ドル円も高値から3円近く下げての月末クローズとなりました。

豪ドル円は「B80」で継続運用しています。現時点のポジションは4単位、37,242円の含み損(平均約定レート83.483)となっていますが、上昇局面での売り直しを待っている状況です。2月の確定損益は46,000円の利益となりました。

●ユーロドル

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2月のレンジ=1.1951〜1.2242

3月の戦略=B60を継続

2月のユーロドルは前月には悪材料視されていたロックダウン長期化の懸念やイタリア政局の問題が一段落したことで、ポンドとともにユーロ買いの動きが出るいっぽうで、こちらも前月には材料視されたECBがユーロ高を金融政策に悪影響を与えると考えていることが積極的にはユーロ買いに動きにくくしている面がありました。結果としてじり高の動きとはなったもののどちらかというと横方向への動きで方向感が出にくい状態が続いたと言えます。

ユーロドルは「B60」で継続運用しています。現時点のポジションは4単位、41,929円の含み損(平均約定レート1.21295)となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状態です。2月の確定損益は前半のレポートにも書いた通り1.20の大台を割りこむ際にコストの高い買いが損切設定に引っかかったことが影響し31,209円の損失となりました。

 

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●カナダ円(チャート、ゾーンのみ)

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3月の戦略=「B80」を継続

●スイス円(チャート、ゾーンのみ)

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3月の戦略=B80を継続

●ランド円(チャート、ゾーンのみ)

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3月の戦略=B50を継続

●トルコリラ円(チャート、ゾーンのみ)

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3月の戦略=B50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ、冒頭に書いた通りでバーチャートとなっています。)

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3月の戦略=B50を継続(3月5日終値の水準によってS50に転換も)

●NZドルドル(チャート、ゾーンのみ)

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3月の戦略=B80を継続

●豪ドルNZドル(チャート、ゾーンのみ)

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3月の戦略=2月19日終値でB80に転換も3月5日終値が移動平均線よりも下の場合、S80に再転換。

(注)今年に入ってから方向感が無い中で上下に振れての転換が多すぎることから、豪ドルNZドルのみ当面の間は移動平均線と終値との位置関係のフィルターを3週連続とすることで意味の無いポジション転換を避けることも考えた方が良いかもしれません。仮に昨年末からそのフィルターを適用していたとすると、S80のままで一度もポジションは転換しないこととなります。

 

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【本レポートに関するご注意】

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。