カナダドル円は2021年どうなる?為替見通しと稼ぐ戦略【鈴木拓也】
こんにちは、元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。
メジャー通貨でもあり、資源国通貨とも位置づけられている「カナダドル」(CAD)。地理的に最も近いアメリカとの結びつきも強く、アメリカの経済とカナダの経済は連動しているというのが定評です。しかし、米ドルよりも、順調に為替レートを回復しているのが実はカナダドルなのです。
今回は2020年のカナダドルを取り巻く環境を振り返りながら、「2021年、カナダドル円で稼ぐにはどのような戦略がいいのか」という点に注目してお伝えしていきます。
【今回の記事でわかること】
・2020年のカナダドル円の状況
・カナダドル円で2021年に稼ぐための戦略
2020年のカナダドル円の振り返り
2020年はコロナの感染拡大でどこの国も大きな被害を受けており、経済成長率は厳しいものになっています。カナダドル円はどのような変動だったのでしょうか?
コロナ禍からの回復がカナダドルは早い
2020年2月の時点では1カナダドル84円台をつけていましたが、急速なコロナ感染の拡大によってズルズルと急落していき、3月には73円台までカナダドル安は進行しました。これは2016年の安値を更新しており、2012年以来の円高カナダドル安でした。
しかし6月には急速に回復。81円台まで値を戻しています。その後、78円を割り込むこともたびたびありましたが、総じてコロナ禍以前までカナダドル円は回復しているのです。2021年に突入しても1月は79円〜81円のレンジで上下している状態ですから、一時期のカナダドル安からは完全に脱したということが言えるでしょう。
ちなみにカナダは6月から経済活動を再開。輸出、輸入でもすぐに二ヶ月連続して2桁上昇を実現しています。小売売上高も5月が前月比21.2%増、6月が23.7%増と予想に反してカナダの経済は早い回復をしていました。
下支えしているのは原油価格の上昇
カナダは2018年10月から維持してきた1.75%という政策金利を、2020年3月になって0.25%まで一気に引き下げました。この時期はどの国も金利を引き下げて金融緩和に舵を切っていますので、一般的な動きだといえますが、これもカナダドル安の要因のひとつです。
深刻な問題は、原油価格の暴落です。コロナ感染拡大によって原油の消費や需要が激減し、原油価格は4月にはなんとマイナスを記録しました。原油価格に左右されるカナダドルにとってはかなり厳しい時期でした。
しかし、トランプ前大統領を中心に、OPECプラス(OPEC加盟国と非加盟国の主要産油国)の会合によって、月970万バレルの削減が合意。経済活動も再開されていき、原油価格は5月には1バレル20ドルに上昇、6月には40ドルに上昇しました。さらに11月より堅調に推移しており、2021年1月時点で50ドルを突破しています。
この原油価格の回復が、カナダドルの回復の大きな要因のひとつになったことは間違いありません。ちなみにカナダは、オイルサンドだけでなく、天然ガスや金、ダイヤ、ニッケルなど多くの天然資源を抱えており、その商品価格の変動によってカナダドル自体も上下していくという特徴があります。
2020年のカナダドル円の振り返りのポイント!
・コロナ禍の急落からはかなり早い段階で抜け出せている
・堅調に推移する原油価格に下支えされており、2020年後半の為替レートは安定
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カナダドル円で2021年に稼ぐための戦略
それでは2021年のカナダドル円の展望と、稼ぐための戦略についてお伝えしていきます。
カナダの経済はさらに回復していくが、原油価格には注意
カナダの実質GDP成長率は、2020年がマイナス5.8%。ここから経済の順調な回復もあって、2021年はプラス4.8%になる見通しが示されています。失業率は2020年こそ9.7%と高い水準でしたが、フリーランド副首相兼財務相の声明では、今後3年で700億〜1,000億カナダドルを費やし、2024年までに100万人の雇用を生み出す予定です。失業率は2021年が8.1%、2022年には7.0%を目標に掲げています。
カナダ中銀マックレム総裁からも、2021年第一四半期こそGDPはマイナス2.5%となるものの、2021年全体ではプラス4.0%、2022年はプラス4.8%と未来に向けて力強く回復していくという明るい見通しが示されています。利上げは当面の間見送られるでしょうが、景気回復には期待ができます。
ただし、OPECプラスによる協調減産については先行き不透明で、2020年12月にはいってから、2021年1月より段階的な増産で合意されています。これにより今後の原油価格は1割の下落が見込まれます。原油価格下落によってカナダドル安に振れる可能性は充分あるでしょう。
レンジ的には1カナダドル78円〜84円あたりのもみ合いの展開が予想されます。80円を割り込んできたら買い、82円を突破してきたら売りというスタイルが、カナダドル円では稼ぎやすくなるでしょう。
自動売買ツールのループイフダンで小さな利益を積み上げる
狭いレンジでのもみ合いの展開になると、利幅も狭くし、その分だけ取引回数を増やして利益を積み上げていく必要があります。本業や家事などで忙しい場合は、なかなかチャートを確認し、チャンスで取引することが難しくなるでしょう。
そこで有効利用したいのが、アイネット証券が提供しているシステムトレードサービス「ループイフダン」です。自動売買ツールを利用すれば、働いている間も寝ている間も取引を積み重ねてくれるので、負担なく利益を上げることが可能です。82円近くまで上昇したら売り、78円近くまで下落したら買いという逆張りのスタイルで切り替えていくのがいいのではないでしょうか。
ただし強いトレンドが発生した場合は、ナンピンが続いて損切りばかりで損失が膨らんでしまうので、84円をブレイクした場合は、買いの順張りに切り替えていくのがいいでしょう。自動売買といえどもチャートの確認や、ファンダメンタルズの情報収集はしっかり行い、状況によっては設定変更することも必要です。
カナダドル円で2021年に稼ぐための戦略のポイント!
・1カナダドル78円〜84円あたりのもみ合いになりそう。逆張りが有効。
・もみ合いの中でも、自動売買ツールのループイフダンで取引回数を増やしていく。
「カナダドル円は2021年どうなる?為替見通しと稼ぐ戦略」のまとめ
コロナ禍で低迷している国が多い中、カナダは比較的順調な回復を見せていますし、先行きはかなり明るい状況です。カナダ経済はアメリカの経済と連動していますから、これでアメリカの経済も回復していくとなると、カナダにとってはさらに追い風になります。
もともとカナダは地政学リスクが低い国ですので、大きく崩れることもあまり考えられませんから、投資先としては安心できるのではないでしょうか。懸念材料は原油価格と、接種が始まっているコロナワクチンの効果ということになりそうです。
もみ合いとトレンド発生を見極め、ぜひループイフダンを有効活用しながら、2021年はカナダドル円で稼いでいきましょう。
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