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2020/12/16
シストレ活用事例

豪ドル円は2021年どうなる?為替見通しと稼ぐ戦略【鈴木拓也】

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こんにちは、元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。

FXでは様々な通貨ペアを扱うことができます。「豪ドル円」(AUD/JPY)は高いスワップポイントを期待できることで人気の通貨ペアでしたが、近年ではかなり様子が変わってきています。

今回は2020年の豪ドル円の変動を振り返りながら、2021年に豪ドル円の見通しと稼ぐためにはどんな戦略が必要になるのかについてお伝えしていきます。

【今回の記事でわかること】
2020年の豪ドル円の状況
豪ドル円で2021年に稼ぐための戦略

※当記事は2020年11月28日までの情報をもとに執筆しております。



2020年の豪ドル円の振り返り

コロナ禍やアメリカ大統領選挙の混迷によって世界の経済状況は大きな影響を受けた2020年でした。その中で豪ドルはどのような状況だったのでしょうか?

2020年前半の大幅な下落の背景

2020年1月の時点で、1豪ドル75.7円台をつけていた豪ドル円ですが、3月には64.2円台まで急落しています。これはコロナ感染による市場のリスク回避によるものですが、豪ドルが急落したもうひとつの要因は、2019年12月に記録的な熱波が到来し、大規模な森林火災が発生したためです。

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この火災によっての経済損失のため、中央銀行にあたるRBA(オーストラリア準備銀行)は利下げをいち早く発表しています。2020年3月には過去最低の0.25%まで政策金利は引き下げられました

高金利通貨の代表格だった豪ドルは、アメリカと変わらぬ金利となり、もはや低金利通貨に位置づけられることになったのです。

【過去のオーストラリアの政策金利の推移】

2008年 → 7.25%
2011年 → 4.75%
2020年3月 → 0.25%
2020年11月 → 0.10

2020年11月3日にはさらに金利は引き下げられ、ついに0.10%です。これでは日本やEU圏とほとんど大差ありません。豪ドルの魅力は確実に衰えたように思えます。しかし驚くべきことに、豪ドル円自体は上昇しているのです。しかもコロナ禍以前に戻すだけではなく、さらに上値を伸ばしています。

豪ドル円上昇の要因

2020年3月に64.2円台まで急落した後、5月下旬には76.3円台まで急騰しています。2ヶ月半でおよそ28%の上昇率です。金利が引き下げられたにも係わらず、なぜここまで値を戻すことができたのでしょうか?

2008年の世界金融危機の際、経済大国で唯一リセッション入りを免れたのがオーストラリアです。これは中国が天然資源需要を支えたからです。今回もオーストラリアはアジア向けの資源輸出が好調で、経常黒字化に成功しています鉄鉱石や金の価格上昇の恩恵だけでなく、液化天然ガス(LNG)の生産量が増えたことも大きく影響しています

オーストラリアのGDPは、コロナ禍の影響で2020年第1四半期はマイナス0.3%2四半期もマイナス7.0%でした。2期連続のマイナスということでリセッション入りはしたものの、3四半期はプラスに転じる見通しです。ある程度の損害を受けてはいるものの、欧米に比べるとコロナ禍の早期対応が評価されている部分もあります。

さらにアメリカ大統領選挙後、バイデン候補の勝利見通しによって、市場がリスクオンに傾き、コロナワクチン開発のニュースがその後押しをしていることもあり、豪ドルに資産が流れている状態です。2020年年末の現状としては80円台目前で、80円台のブレイクも期待されています。

2020年の豪ドル円の振り返りのポイント!
・政策金利は過去最低を更新
・アジア向け資源輸出の好調ぶりにより豪ドル買いは促進されている

 

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豪ドル円で2021年に稼ぐための戦略

それでは、好調な豪ドルを扱ってFXで稼ぐための戦略について考えていきましょう。注目すべきは為替差益でいかに利益を出していくのかという点です。

スワップトレードは切り替えるべき

前述した通り、ひと昔前まで高金利通貨の代表といえば豪ドルでした。しかしすでに日本との金利差はまったくありません。ですから豪ドル円でプラススワップを稼ぐことはとても難しくなっています

豪ドル円のロングポジションを保有してもスワップポイントがゼロというFX業者も少なくありません。高くても1Lot(1万通貨)で3円ほどです。これだと仮に10Lot(10万通貨)を保有し続けても、毎日稼げるのは30円ということになります。

RBAのフィリップ・ロウ総裁は、まずは高い失業率への対応を優先すると公言しています。利上げはインフレ目標の2〜3%を持続できるようになってからということで、3年は利上げがないと述べていますから、2021年も引き続き、豪ドル円でのスワップポイント狙いのスワップトレードでは稼げないでしょう。

ボックス相場に対応するには自動売買ツールが有利

下値は60円台を割り込まないことが実証されましたので、60円台は確実に買いを入れていきたいところです。利益確定のタイミングですが、80円がかなり強いレジスタンスラインになっています。9月も一時78円台まで上昇しましたが、反発して下落しています。

レンジ的には絞り込むと1豪ドル73円〜78円の上下を繰り返している状態です。75円を割り込むと買い、80円に近づくと利益確定して今度は売りを入れるのが効果的です。ただし80円をブレイクすると上昇トレンドが強まるので、順張りすべきです。

狭いレンジの中でのもみ合いになれば、24時間の中でどれだけ売買できるのかが鍵を握っていますので、自動売買ツールを利用したシステムトレードがおすすめです。システムトレードと聞くと初心者は「難しそう」と感じるかもしれませんが、「アイネット証券」の「ループイフダン」であれば、設定も簡単なので初めてでもチャレンジしやすくなっています

実際に「どの通貨ペア」で、「どんな値幅」で、「どれだけの資金があると」、「どれだけ成果が出るのか」といった実績がランキングで掲載されていますので、選択もしやすいです。ちなみに2020年度前期(4月〜9月)のループイフダンでの資産運用では、「平均利益率14%」という実績を誇っています。

ループイフダンを活用すれば、本業で忙しい中であっても、睡眠中であっても、24時間売買を続けてくれるので、負担なく取引回数を増やしていくことができます。裁量トレードでは専業トレーダーでもない限り、時間に制限がありますので、有効なツールは積極的に活用していくことがおすすめです。

豪ドル円で2021年に稼ぐための戦略のポイント!
・スワップポイントは2021年も引き続き期待できない
・ボックス相場になりやすいので、取引回数を増やしていくためにループイフダンを有効活用する



「豪ドル円は2021年どうなる?為替見通しと稼ぐ戦略」のまとめ

失業率は8%まで上昇されることが予想されますが、2022年には6%まで改善され、消費者物価指数は2021年には1.0%、2022年には1.5%という見通しになっています。こうなってくると金利も引き上げられることになっていくでしょうが、それまではもみ合いの中で為替差益を稼いでいくことが豪ドル円で成果を出す戦略になってきます。豪ドルに対する見方、扱い方は、ひと昔前から変えていく必要がありそうです。



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【注意事項】

・本レポートは筆者の主観及び経験に基づき執筆されており、内容の正確性や完全性を保証するものではありません。筆者及び株式会社アイネット証券は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。

・本レポートはあくまでも参考情報であり、筆者及び株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。

・当コラムにてループイフダンの実績を紹介する際に使われている「年利」は元金に対する年間の利益率を指しており、金利や利息を指すものではありません。

・筆者及び株式会社アイネット証券の許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。

・スワップポイントは一定ではなく変更される場合がありますのでご注意ください。また、変更により、「受取」から「支払」へ転向する可能性がありますのでご注意ください。

著者プロフィール
鈴木 拓也
鈴木 拓也

公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

メガバンクの本店・香港支店で為替ディーラー業務を経験 ・東京工業大学大学院修士課程修了