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2020/10/02
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2020年10月号①)

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ループイフダン「2020年10月の戦略」

●当レポート関連セミナー

7月22日のオンラインセミナーでは当レポートの戦略について解説させていただきました。以下のURLからどなたでもご視聴いただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=kpLvsup2kNw



●移動平均で攻めるループイフダン戦略(戦略概要)

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。リスク管理はこれまで同様で最大ポジション数10(ポンド円のみ5)、損切設定はあり、とします。

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくなります。

ポートフォリオ全体の資金管理としては、以前の戦略と同様「1か月の最大想定損失額25万円以上に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」というスタンスです。なお、この状態で「ポジションが無い状態での翌月のエントリーは、2週連続で終値が上か下かというトレンドが確定した週末を待つこと」としています。つまり、再エントリーの場合でもフィルターをかけます。

ポートフォリオ全体としては、証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超の損失)で、全ての利益が出ているポジションも含めて成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで25万円以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

●ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

9月のレンジ=104.00〜106.55

10月の戦略=S50を継続

9月のドル円は、前半は狭い値幅でのもみあいを続けていましたが、FOMCを前にして追加緩和思惑もあってドル売りが強まる流れとなりました。その後8月安値を割り込むとテクニカルな売りも入って、東京の連休中には104.00レベルの安値をつけました。7月安値は下回ったものの、ユーロドルでのユーロ売り・ドル買い動きから104円は割らずに反転上昇、FOMC前の水準に戻しての月末クローズとなりました。

ドル円は7月から「S50」での運用を継続しています。現時点のポジションは4単位、27,274円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状況です。9月の月間確定損益は12,959円の利益となりました。

●ユーロ円

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9月のレンジ=122.38〜126.98

10月の戦略=B80を継続

9月のユーロ円は、月初に高値をつけた後は高値圏でのもみあいを続けていましたが、中旬にはFOMC前後のドル円でのドル売り、その後は欧州主要国における新型コロナ感染者再拡大によるユーロドルの売りと、通貨を変えながらも売りが強まる動きとなりました。8月安値を下抜けてからはテクニカルな売りも強まりましたが、ドル円もユーロドルも下がったところでは買いが出たこともあって、やや戻して月末を迎えました。

ユーロ円は7月から「B80」で運用を継続しています。現時点のポジションは4単位、53,449円の含み益となっていますが、上昇局面での売り直しを待っている状況です。9月の月間確定損益は23,371円の利益となりました。

●ポンド円

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9月のレンジ=133.04〜142.72

10月の戦略=S100を継続

9月のポンド円はユーロ円同様に月初が高値でその後はユーロ同様に英国でも新型コロナ感染者数が再拡大していることに加え、10月末に期限を迎えるブレグジット移行期間後の交渉が難航していることもあって、大きく水準を下げることとなりました。この下げの結果、9月18日終値、9月25日終値と2週連続で週足移動平均線を下回ることとなり(黄色のラインマーカー)、9月28日にB100をS100へとドテン売り戦略へと転換しています。

ポンド円は上記の通り9月28日に全てのポジションを決済し「S100」で運用を開始しています。現時点のポジションは1単位、3,240円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状況です。9月の月間確定損益は損切設定にかかった注文とドテンした際の損切合わせて142,437円の損失となりました。

こうしたポジション転換時はどうしても損失が発生してしまいますが、冒頭のリスク管理を守っている限りは計算されたリスクですので、それほど心配には当たりません。ただそれ以上に10月15日にはいよいよブレグジット移行期間後の状況が見えてくることとなりますので、売りにしても買いにしても振れが大きくなりがちです。当レポートでは戦略通りにポジションを持ちましたが、保守的に考えるのであれば10月はポジションを持たないことが最上のリスク管理になるかと思います。

●豪ドル円

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9月のレンジ=73.97〜78.36

10月の戦略=B80を継続(10月2日終値の位置次第でS80に転換)

9月の豪ドル円は他のクロス円同様に月初が高値でその後はじり安の展開を辿ることとなりました。また豪ドルに関してはドル建て金価格の下げも豪ドルの対ドルでの上値を抑える要因となったようですが、6月からのサポートラインを下抜けたことで地合いが悪くなったことも大きかったと言えます。9月25日の終値(黄色のラインマーカー)で移動平均線を下回っていますが、その後回復しているためB80継続となりますが、10月2日の終値が移動平均線を下回るようであればS80に転換することとなります。移動平均線よりも上の場合には、カウントはリセットです。

豪ドル円は7月から「B80」で運用を継続しています。現時点のポジションは1単位、405円の含み益となっていて設定値幅での利食いを待っている状況です。8月の月間確定損益は31,342円の利益となっています。

●ユーロドル

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9月のレンジ=1.1612〜1.2012

10月の戦略=B60を継続

9月のユーロは月初に1.20の大台乗せを見たことで達成感が出た直後に、ECB関係者によるユーロ高けん制発言が出たことから反転。その後は、スペイン、フランスにおいて1日あたりの新型コロナ感染者数が過去最大となったことから、先行きの欧州経済に影を落とすこととなりユーロはじり安の展開となりました。また対ドル、対円で高水準で推移しているユーロ買いポジションの調整が出たことも上値を重くしています。

ユーロドルは7月から「B60」で運用を継続しています。現時点のポジションは6単位、73,503円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状況です。9月の月間確定損益は36,813円の利益となっています。

 

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●カナダ円(チャート、ゾーンのみ)

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10月の戦略=「B80」を継続(10月2日終値の位置次第でS80に転換)

●スイス円(チャート、ゾーンのみ)

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10月の戦略=B80を継続(10月2日終値の位置次第でS80に転換)

●ランド円(チャート、ゾーンのみ)

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10月の戦略=B50を継続(10月2日終値の位置次第でS50に転換)

●トルコリラ円(チャート、ゾーンのみ)

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10月の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャート、ゾーンのみ)

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10月の戦略=B50を継続(10月2日終値の位置次第でS50に転換)

●NZドルドル(チャート、ゾーンのみ)

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10月の戦略=B80を継続

●豪ドルNZドル(チャート、ゾーンのみ)

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10月の戦略=B80を継続(10月2日終値の位置次第でS80に転換)

 

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。