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2020/09/01
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2020年9月号①)

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ループイフダン「2020年9月の戦略」

●7月セミナーのオンディマンド視聴

7月22日にオンラインセミナーを実施しました。当レポートの戦略と最近の相場について解説させていただきました。以下のURLからどなたでもご視聴いただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=kpLvsup2kNw

また、今月からチャートのみですがカナダ円を追加しましたので運用の参考にしてみてください。



●移動平均で攻めるループイフダン戦略(戦略概要)

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。リスク管理はこれまで同様で最大ポジション数10(ポンド円のみ5)、損切設定はあり、とします。

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくなります。

ポートフォリオ全体の資金管理としては、以前の戦略と同様「1か月の最大想定損失額25万円以上に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」というスタンスです。なお、この状態で「ポジションが無い状態での翌月のエントリーは、2週連続で終値が上か下かというトレンドが確定した週末を待つこと」としています。つまり、再エントリーの場合でもフィルターをかけます。

ポートフォリオ全体としては、証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超の損失)で、全ての利益が出ているポジションも含めて成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで25万円以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

●ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

8月のレンジ=105.10〜107.05

9月の戦略=S50を継続

8月のドル円は、前半は7月の調整とドル建て金も含めたドル全般の動きといった面が強かったことは前回書いた通りですが、後半は最終週のジャクソンホールにおけるパウエルFRB議長の講演で平均インフレ率を採用することでより長期に渡っての緩和政策が続くことが示されました。直後の反応はドル売りでしたが、直後から米国長期債の売り(長期金利の上昇)と株高の動きでドル円は月間高値に近づいたのですが、翌日の安倍首相辞意表明で急反落。その後はポスト安倍でも路線は変わらないとの見方が広がり落ち着いた動きとなっています。9月も基本はもみあいという見方でよさそうです。

ドル円は7月から「S50」での運用を継続しています。現時点のポジションは3単位、21,001円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状況です。8月の月間確定損益は43,265円の利益となりました。

●ユーロ円

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8月のレンジ=124.00〜126.85

9月の戦略=B80を継続

8月のユーロ円は、前半からのユーロドルでのユーロの底堅さと株式市場の強さから来るリスクオンの動きとの相関の高さ(株価指数が上昇すると、ドル円、ユーロ円での円売りが出やすい)から、安値を着実に切り上げる展開が続きました。8月末には月間高値を更新したことで2019年3月以来の高値をつけています。ユーロ円の場合、最近ではユーロの動きが影響を与えることも多いのですが、株式市場は高値圏でややもたついている動きとなっていて株式市場が下げる動きが出てくる場合にはユーロ円も下げる可能性が出てきますので、念の為注意しておきたいところです。

ユーロ円は7月から「B80」で運用を継続しています。現時点のポジションは1単位、2,232円の含み益となっていて設定値幅での利食いを待っている状況です。8月の月間確定損益は45,881円の利益となりました。

●ポンド円

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8月のレンジ=137.75〜142.04

9月の戦略=B100を継続

8月のポンド円は最終週までは高値圏でポンド円としては狭い値幅でのもみあいを続けていました。上旬にはブレグジット後の協議が9月にもまとまるという見方が出ていましたが、その後は改めて難航という見方も出てユーロポンドでのポンド売りが出ていた面もありました。最終週にはもみあいを上抜けたことでテクニカルに買いが強まりましたが、今月もブレグジット後の動きを気にする流れは続きそうです。良いニュースも悪いニュースもどちらも出る可能性があるというスタンスでいたほうがよいでしょう。

ポンド円は7月20日から「B100」で運用を継続しています。現時点のポジションは1単位、3,624円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状況です。8月の月間確定損益は58,896円の利益となりました。

●豪ドル円

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8月のレンジ=75.10〜78.46

9月の戦略=B80を継続

8月の豪ドル円は月前半は狭いレンジの中でのもみあいを続けましたが、最終週に入りパウエルFRB議長講演後のクロス円全般における円安の動きから年初来高値を更新する動きに繋がりました。一時期は米中間の対立激化懸念で通商協議の開催も危ぶまれていましたが、結果としては米中間の通商問題には今のところ影響が出ていないことも資源国の豪州にとっては下支えの要因になったと言えます。しかし。11月の大統領選に向けバイデン前大統領にリードを許しているトランプ大統領が何を言い出すかはわからないというリスクは時間が得ておく必要がありそうです。

豪ドル円は7月から「B80」で運用を継続しています。現時点のポジションは1単位、405円の含み益となっていて設定値幅での利食いを待っている状況です。8月の月間確定損益は31,342円の利益となっています。

●ユーロドル

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8月のレンジ=1.1696〜1.1966

9月の戦略=B60を継続

8月のユーロは高値圏の狭い値幅での上下を繰り返し、反転パターンとなるか継続パターンとなるか、テクニカルには抜けた方に大きく動きそうなチャートパターンで最終週を迎えました。それまでのユーロ高の流れの中で投機的なユーロ買いポジションは更に拡大し25日時点で21万枚を超え、投機筋は1.20の大台を見るまではポジションを持ち続けるのだろうという状況となっていました。9月に入り、8月の1.1966という2点高値をいきなり上抜けてきたことで、大台乗せの機運が一気に高まっての月初となっています。

ユーロドルは7月から「B60」で運用を継続しています。現時点のポジションは1単位、4,060円の含み益となっていて設定値幅での利食いを待っている状況です。8月の月間確定損益は67,161円の利益となっています。

 

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●カナダ円(チャート、ゾーンのみ)

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9月の戦略=「B80」を継続

●スイス円(チャート、ゾーンのみ)

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9月の戦略=B80を継続

●ランド円(チャート、ゾーンのみ)

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9月の戦略=B50を継続

●トルコリラ円(チャート、ゾーンのみ)

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9月の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャート、ゾーンのみ)

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9月の戦略=B50を継続

●NZドルドル(チャート、ゾーンのみ)

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9月の戦略=B80を継続

●豪ドルNZドル(チャート、ゾーンのみ)

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9月の戦略=B80を継続

 

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【本レポートに関するご注意】

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。